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第6975号

【主な記事】

第5期生22人が入校
郵政大学校 総合科研修


 日本郵政グループ各社のフロントラインなどから総合職コース転換試験に合格した「総合科研修第5期生」22人の入校式が1月24日、郵政大学校(東京都国立市)で行われた。
 総合職社員として活躍するために必要な知識やスキルを得て、チームJPとしてのグループ一体感や連携意識の醸成に資することなどを目的に、財務会計やパソコン技術、マーケティング、経営戦略、コミュニケーション、郵政グループの業務知識など、多岐にわたる研修が行われる。
 郵政大学校は1965(昭和40)年の創立以来、多くの優秀な人材を輩出してきた。郵政民営化で一時中断を与儀なくされたが、2011(平成23)年4月に新たな形で再スタート。2015年から始まった総合科研修では第1期生26人、第2期生21人、第3期生17人、第4期生25人が学び、グループ各社で活躍している。
 今回の研修では日本郵政が2人、日本郵便15人、ゆうちょ銀行2人、かんぽ生命が3人の計22人が難関を突破してきた。
 入校式では佐藤克彦校長が「毎年、総合科研修では優秀な人材が育ち、各地で、グループ各社で活躍している。郵便局がキーとなる日本郵政グループが、お客さまに一層良いサービスをどうやって提供できるかが問われている。それを通じて、企業をどれだけ発展させていくことができるかだ。研修を通じて、グループ全体の企業価値向上を考えていただきたい」と強調した。
 また「総合科研修生として選ばれたから終わりではない。単なる通過点ではなく、皆さんの能力をさらに発展させ、4月からの本社での仕事が滞りなくスタートできるように準備をしていただきたい。後に振り返った時に、良い研修だったと充実感を持って修了できるよう努力を」と祝辞を述べた。
 日本郵政の衣川和秀専務執行役は「幅広い分野について体系的に学べる約1か月間の貴重な研修となる。終了後には、大手町の本社で即戦力として活躍できるように、しっかりと研修に励んでほしい」と期待を寄せた。
 さらに「研修項目は多岐にわたるが、いずれも仕事をしていくうえで、必要なツールとなっている。マーケティングやコミュニケーションなどは仕事上の手段であり、それ以上にその学んだツールを使って何をしていくのかが大事になっていく」と述べた。
 そして「トータル生活サポート企業を目指し、お客さまの役に立っていくことが最終的な目的。チームJPとして、どうすれば一番良いサービスを提供できるかという広い視野を持つことを忘れず、皆さんのこれまでの勤務経験を生かしてほしい。そして、物事を見て論理的に分析し、考え、どうやって人に伝えて説得していけるか。理屈を持って説明していくことが大事となる」と呼びかけた。
 また「同期生22人が互いに絆を深めてほしい。有意義な1か月となるように」とエールを送った。
 衣川専務執行役をはじめ、日本郵便の丸山元彦人事部長、ゆうちょ銀行の櫻井重行執行役、かんぽ生命の木村一朗人材開発部長、郵政大学校の佐藤校長、余合清治副校長らグループ各社の幹部が見守る中、研修生一人ひとりの名前が呼ばれて紹介された。
 代表してかんぽ生命の秋鹿智美さん(本社)が「私たちは日本郵政グループ各社のフロントラインの店舗等において、業務運行や営業活動等の推進役として、仕事をしてきた。そして、店舗等での普段の経験を活かし、お客さまから喜ばれ地域の発展に貢献し、グループの業績向上に役立つ業務やサービスを企画するとともに、フロントラインの社員によって魅力的な企業に発展させられるような役割を果たしたいと強く思っていた。その念願が叶い総合職転換コース試験に合格し、本社で働く機会をいただくことができた。この研修では、働くために必要な知識、マインド、スキルをしっかりと身に付け、当事者意識を持って、一人ひとりが自立し、自ら考え、自ら行動する社員になれるよう精一杯努力していきたいと考えている」と決意表明した。
【総合科研修第5期生(敬称略)】
〈日本郵政〉▽長谷川裕(本社)▽渡辺旬(本社)
〈日本郵便〉▽安孫子将人(東京支社)▽上野将史(北陸/武生局)▽岡野尚美(関東支社)▽斉藤祐一(本社)▽周藤万里絵(南関東/川崎東大島局)▽杉山彩巴(東京支社)▽鈴木輝(東京/鶴川局)▽丹野裕貴(本社)▽東條大佑(九州/鹿児島中央局)▽菱田麻美(東京/銀座局)▽平野杏奈(東京支社)▽前田祐希(九州支社)▽松永知子(北陸支社)▽森圭輔(九州支社)▽山下圭輔(本社)
〈ゆうちょ銀行〉▽板倉華子(東京/練馬店)▽森井香津子(近畿/大阪貯金事務センター)
〈かんぽ生命〉▽秋鹿智美(本社)▽遠藤彰人(東北/仙台契約サービスセンター)▽中野静(東京/東京契約サービスセンター)


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