「通信文化新報」特集記事詳細

 年/月

第6972号

【主な記事】

全員営業で全種目達成を目指す
愛され親しまれる郵便局を
土佐山田神母ノ木郵便局(高知県)
統括局長 宮川大介局長

 平成最後の年賀状の配達も無事終了し、抽選会も行われたが、12月下旬に局長と社員が一丸となって営業推進に取り組んでいる四国支社管内、高知県東部地区連絡会の統括局である土佐山田神母ノ木郵便局(宮川大介局長)を訪ねた。香美市は高知県東部を流れる物部川の上・中流域にあり、高知平野北東部に位置する。北部は三嶺、髪山、石立山など1500メートルを超す山々が連なり、人口は約2万6900人である。主な見どころは、「龍河洞」(鍾乳洞)「龍河洞スカイライン」「香北の自然公園」「平山親水公園」「やなせたかし記念館」などである。

 高知空港から車で県道13号線と55号線を走り、右折して県道31号線を4.5キロほど北進する。右折して国道195号線に入り、徳島・龍河洞方面に3.6キロ進み、物部川に架かる「香我美橋」を渡って右折、県道237号線に入ると間もなく右手前方に土佐山田神母ノ木局が見えてきた。
 宮川局長は幡多郡大方町の出身で、昭和52年4月15日付で高知北本町局に採用となり、数局転勤後、安芸局の課長代理を経て平成9年6月23日付で土佐山田神母ノ木郵便局長に就任、22年目を迎えている。23年4月からは統括局長を務めている。
 スタッフは局長、局長代理、アソシエイトの3人で、利用世帯は約1100、利用者は2300人ぐらいある。1日当たりの窓口利用者は30~50人で、他の金融機関はなく、最寄りの高知百石町局までは約4キロある。表彰関係では、前年度は本社営業表彰(特別表彰)を受賞した。

 地域の相談拠点に
 事業を取り巻く環境は依然として厳しいが、全国的に少子高齢化や過疎化が進む中、郵便局は最後の砦であり、同局は正にそのような状況下にある。そこで宮川局長は、郵便局は地域やお客さまあってのものであり、経営方針の中で「地域になくてはならない、愛され、親しまれる郵便局づくりが大事である」と明記している。
 お客さま対応に当たっては明るく元気な声であいさつし、郵便局のことだけでなく、どのようなことでも遠慮なく、いつでも相談してもらえるように心掛けている。また、お客さまの期待に応えられるよう、全員が一丸となって取り組んでいる。

 旬間でバランス良く
 宮川局長は「局長就任以来、与えられた目標はガイドラインを見すえながらできるだけ早く達成し、その後は自局はもとより、部会や連絡会のためにも上乗せに努めるようにしている」と語る。また「営業は先行逃げ切り」が持論であり、基本動作の徹底を図り、「四国支社管内で自局も連絡会も上位を目指す」をモットーにしているとのこと。
 そこで目標を達成するためには「旬間」を一つのスパンと考え、できるだけバランスのとれた営業推進に努める一方、集客する手段の徹底やお客さまの利便性も十分考えつつ、与えられた目標は1日でも早く達成するとともに、部会や連絡会の推進率を上げられるように取り組んでいる。
 具体的には、VIPシステムのデータを活用し、タイムリーなDMを発送したり、家電による来局誘致、2回目のDM発送、時には訪問活動なども取り入れ、役割分担など、全員参加による推進を図っている。

 人材育成に尽力
 郵便局、特にエリア局は、限られたスタッフでより幅の広い仕事をしており、商品知識や取り扱いはもとより、教養や一般知識も必要となる。そこで社員の育成に当たってはOJT、つまり実務を通じて仕事を覚えてもらうようにしている。また、相応の責任を与え、仕事を通じてやりがいが感じられるように配慮するとともに、バランス感覚を磨き、お客さまが安心して相談できる社員づくりを目指している。
 このほか、人やキャリアにもよるが、現在より一つ上の役職をイメージして仕事をするように指導したり、かんぽMP研修に参加してもらったりしている。参加していない社員は参加者から内容やポイントなどを聞いたりして、お互いにステップアップを図っている。

 情報を共有化
 局長は不在が多く、スタッフも限られており、定例的なミーティングは行わず、業務開始後の手すき時間を活用して周知・伝達等を行ったり、情報の共有化、営業推進の確認などをしている。また、局務運営に支障がなく、お客さまにも迷惑がかからないように気を付けている。

 地域活動の実施
 郵便局を経営していくうえで、地域やお客さまとの関わりが不可欠であり、局長の判断により対応している。
 現在、局長が関わっているものは①交通安全協会の理事として毎月3~4回、横断歩道に立ち、子どもたちの通学時の安全に関わっている②公民館審議委員③駐在所連絡協議会会長④町内会監査役⑤民生委員補佐がある。
 このほか、小学校の入学式や卒業式への出席をはじめ、町内会の祭や行事などの手伝いをしている。


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