「通信文化新報」特集記事詳細

 年/月

第6972号

【主な記事】

保険は全員野球で早期目標達成へ
地道な努力を(大阪府堺地区連絡会)

 大阪府堺地区連絡会(南埜昭敬統括局長/堺浜寺船尾)の本年度の保険推進状況は順調に推移しており、1月中の目標達成を目指している。伊左治達也副統括局長(保険担当/堺東駅前)によると、単マネ局を拠点に取り組んだ合同ライフプラン相談会の成果が大きく、特に7月28日~8月26日の1か月間の相談会の取組みで、8月期に全国ナンバーワンの顕著な推進率を上げたことを要因に挙げる。それに加え、年間の実績では現在、7人の最高優績社員が目標額の約2割を稼いでおり、大いに注目される。最高優績社員には後継者となる社員の育成が期待されている。最高優績社員のうち松下弘樹窓口営業部主任(堺中局)、惣﨑由紀子さん(浜寺局)、中尾充さん(堺永代局)、檜山由美さん(忠岡局)の4人に実績向上の秘訣を聞いた。中でも「実績向上に悩んでいる暇はなく、局の目標達成を図るため、データから毎日、手紙を出して電話することを繰り返し実行し続けるしかない」と地味な努力の重要性を挙げたことが印象的だ。

ライフプラン相談会の成果と優績社員の貢献が顕著
【伊左治達也副統括局長(大阪府堺地区連絡会保険担当/堺東駅前)が語る実績向上の要因】
▽本年度、保険の推進状況は1月の目標達成に向けて順調に推移している。12月31日現在91.60%で全体の4位。都市部ではトップの推進である。昨年度は104.58%で全体では4位の成績だった。Aグループでは第1位だった。
▽本年度、順調に推進した要因の一つは単マネ局を拠点に取り組んだ合同ライフプラン相談会の成果である。特に効果を上げたのは7月28日~8月26日の1か月間、ライフプラン相談会を実施し、かんぽ約1200万円(10.94%)、がん保険約382万円を上げ、8月期は16%の推進となり、全国ナンバーワンの推進率を上げたこと。
▽二つ目は最高優績社員が7人いて(近畿では56人いる)、その実績が現在2000万円(昨年度2500万円)を上げており、約2割の実績を稼いでいる。
▽三つ目は局長の実績が現在、約700万円(昨年は1093万円)を上げている。契約社員が360万円で、併せて1割強を稼いでいることも大きい。
▽課題を挙げると、局長が研修を受講して更に実績を上げてもらいたいのと、できる社員には更に頑張ってもらうことであると呼びかけた▽研修による成果も大きい。年間研修は50、60と多い。
▽主な研修を挙げると・優績者養成研修(かんぽ生命保険広域エリアインストラクター)年間4回・採用1年目研修、採用2年目研修、採用3年目の研修、年間各4回×3・採用年度別社員研修(採用後4年目~10年目)年間2回・志願別研修、年間3回・ホップ・ステップ・ジャンプ研修、年間3回、第1~第3四半期に低販売実績社員対象(毎回約100人)・契約社員研修、基礎コース、年間3回、応用コース、年間3回。
▽相談会の成功の要因として単マネ局及び部会が連携を図り、文句を言わないで前向きに考え行動したこと、副部会長を中心に役割機能が発揮できた、単マネ局が協力的だった、インストラクター及び営業支援者とのコミが図れていたことなどを挙げた。
▽また効果を上げた施策として毎月、早期1件販売を展開している。全局、月間で最低1件以上は獲得してもらうのが主眼である。早期1件獲得を目指した結果、全局が実績を上げる事例も多く、同施策が大きく推進率アップに貢献している▽早期目標達成に向けて全員野球で取り組もうと呼びかけている。

足りない保障の部分に気づいてもらう
【松下弘樹主任(堺中局窓口営業部)が語る実績向上の秘訣】
▽「郵便局のかんぽをご存知ですか?」と声かけ。「知っている」と応じると「ありがとうございます。どういった内容なのか、ご存知ですか」▽「覚えていない」と応じると「保険は加入して長く経つと、覚えていないこともありますので、その確認をさせていただいております」▽そして「お時間を少々いただきたいのですが、よろしいですか」と聞く、「少しだけなら」と答える人が多い。
▽「今、資料を持ってきますので、こちらに座ってください」と誘導する。別室に誘導することも▽契約内容をお客さまが覚えている順に振り返る。保障の内容では、入院して1日目から支払いができるものかどうかを一緒に確認している。保障の内容、満期の時期も。
▽そして、この保障内容で足りるのかどうかを確認していく。例えば1日5000円の入院保障であれば、当時と比べ上がっており、リーフレットを使って入院1日当たり必要な費用は入院代、食事代、差額ベッド代などを含め、約1万円が必要であることをお知らせする。
▽保障が足りないと、気づいてもらうことが一番。大抵、お客さまは「そんなにかかるの」とか、「知らなかった」と驚く▽足りない部分を、どういう形で補うのかは自由であり、できるだけ、かんぽで補ってほしい旨を話す。これ以上、保険にお金を使いたくないという人が多く、保険料を押さえた商品を提案することが多い。
▽自分がやらないと局の営業目標を達成できないというのが取り組むきっかけとなった。当初は、どういうふうに話をしたらいいのかを渉外社員に教わった。足りないことを気づいてもらえると、即決で成約に結び付くケースが多い。

手紙の送付や架電を毎日、続けるのが大事
【惣﨑由紀子さん(浜寺局)が語る実績向上の秘訣】
▽年々、経験を積むことで、自信を持って話すことができるようになったのが大きい▽保険の用事で来た人に声をかける場合が多い。既に契約内容を確認しているので、大体、どういう目的で、加入しているのかなとイメージを抱きながら確認している。
▽特約を付けていない保険に加入していることが多く、どういう経緯で加入したのかを聞いている▽郵便局の人に勧められて入ったという人が多い。なぜ、特約を付けなかったのかと聞くと、保障は別に持っているからとの答えが多い▽郵便局に勧められたからという人は、ある程度、主導権をもって話すことができるので、成約につながりやすい。
▽データによって、手紙を送ったり、電話をかけたりして、振込口座などの用事でのご来局を促している。「ちょっと前にこういう手紙を送ったのですが、見ていただきましたか?」と電話をしている▽自分にとって、他人以上に手紙を送付したり、電話をする努力をすることで、これを毎日、繰り返し実行し続けることが大切。保険の声かけを増やすように心がけている。こうした努力を続けることが成果につながる▽お客さまは損したくないという気持ちが強く、それを納得させるためには多くの知識と根拠が必要となる。

万一の時でも、確実に保険金が返ってくるのを強調
【中尾充さん(堺永代局)が語る実績向上の秘訣】
▽満期保険金100万円プランのリーフレットを使って、「このチラシをご覧になったことはありますか。皆さんにご案内させていただいています」と声かける▽「これは自動的にお通帳から引き落としをさせていただきますので、知らず知らずのうちにお金を貯めることができます。毎月、1万円前後を払い込んでいただきますが、満期までの間に、入院や手術をした場合、保険金をお受け取りいただけます。万が一、お亡くなりになった場合や障がいになった場合にもしっかりと対応できます。保険が付いた貯蓄です」とスムーズに話していく。
▽「満期までの間に入院や手術保険金をお受け取りになっても満期保険金は減りません。凄い人気の保険なのです」▽入院初期保険金額は1日の入院費用の5倍出ること、手術保険金として入院中の手術、外来の手術、放射線治療保険金が出ることを、リーフレットを見せながら話している▽既加入が満期のある保険であれば、保障が途中でなくなる。保険に加入できなくなる可能性もあるので、終身保険のメリットを話している。
▽毎月、1万円前後の払い込みで、入院、外来、放射線治療、死亡保険金が付いていて、将来100万円が返ってくることを強調している▽満期保険金100万円プランのリーフレットを使うと、視覚的にシンプルに伝えることができる。その上、新特約の内容も紹介できるのが良い。一番良いのはお客さまに、満期保険金100万円プランが勧めやすく、覚えやすいものだろう。

目の前にいるお客さまに何が必要なのかを訴える
【檜山由美さん(忠岡局)が語る実績向上の秘訣】
▽研修に参加するなどして、聞いたことは直ぐに実践したことが効果的だった▽昔は「やっていないと損ですよ」と声をかけて、実績を上げたが、今では無理。形のないものを売るのはこんなに難しいのかと痛感し、知識を増やすように努力して、終身保険を売ることができるようになってから、自信を持って販売できるようになった。
▽終身保険を意識すると、なぜ、加入している養老保険が72歳とか、73歳で満期となる保険に、なぜ加入しているのかと目につくようになった▽馴染みのお客さまが多く、世間話をしながら自然と保険の話に入っていることが多い。今、取り組んでいるのは“がっちり備えて、ばっちり満期”のリーフレットのお知らせ。「今、凄い人気です。貯蓄がメインの保険です」と。
▽40、50代であれば、老後の貯蓄がどれほど、必要なのかを話す。厚生年金、国民年金ではどれだけ足りないのかというデータを見せている▽そして、「以前から、やらないといけないと思いながら、1年、1年と過ぎていきます。こうしたお話もお客さまとの何かのご縁であり、これを機会に自分自身や子どもに保障を付けませんか」と話している。この言葉が効果的で成約につながっている。
▽実績はなかなか伸びないが、実績向上に悩んでいる暇はなく、目の前にいるお客さまにとって、何が必要なのかを訴えることが先決。精一杯の熱意を持って、必要性を訴えれば成約につながると確信している。


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