「通信文化新報」特集記事詳細

 年/月

第6968・6969合併号

【主な記事】

新年のご挨拶
事業の経営基盤を盤石にしつつ
将来の飛躍をめざす年に
[全国郵便局長会]青木進会長


 あけましておめでとうございます。皆さまにおかれましては、健やかに新年をお迎えのこととお慶び申し上げます。
 さて、今年の干支は「己亥(つちのとい)」でございます。己は草木が成長を終えて姿が整った状態を表すことから、「完成した自己や成熟した組織が、それまでの主義、規律、秩序などを見直し、次の段階を目指す準備をする年」と言われます。
 一方、亥は草や花が枯れ落ちて、植物の生命が引き継がれて種の中にエネルギーがこもっている状態を表しているそうで、個人は「知識を増やす、精神を育てる」、組織は「人材育成や設備投資、財務基盤を固める」といったように、外に向けての活動ではなく、内部の充実を心がけると良い年と言われています。
 郵政事業におきましても、まさに経営基盤を盤石にしつつ、将来の飛躍をめざす年としたいと思います。
 また、歴史的には、亥年には富士山宝永噴火、関東大震災、三宅島噴火、阪神・淡路大震災、そして新潟県中越沖地震などの大震災が起きています。
 いざという時には、郵便局が地域住民の皆さまの防災の拠点、心の拠り所となれるよう取り組んで参りたいと思います。
 なお、今年は「日本文明の一大恩人前島密翁」の没後100年のメモリアルイヤーに当たります。前島密翁につきましては、郵政事業の創業のみならず、日本の近代化に大きく貢献しました。
 そして、翁のモットーともいえる「縁の下の力持ちになることを厭うな。人のためによかれと願う心を常に持てよ」の精神は、私ども郵便局長のなかに脈々と流れております。つきましては、没後100年を機会に、翁の足跡や業績を振り返り、その精神を改めて受け継いで参りたいと考えております。
 皆さまのご健勝とご活躍を祈念いたしまして、新年のご挨拶といたします。


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