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 年/月

第6962・6963合併号

【主な記事】

立正大学郵政会
創立60周年記念式典、祝賀会
4500人の郵政社員を輩出


 立正大学郵政会(市川幹会長、元・埼玉県東部地区郵便局長会会長/川通局長)が創立60周年を迎え、記念式典と祝賀会が11月3日、東京都大田区の池上本門寺朗峰会館で開催され、北海道から九州まで多くの同窓生が出席した。
 立正大学郵政会は、昭和34年に郵政省との合意により、他の大学に類のない産学一体という学問的研究団体として創設された。当初64人で発足したが、これまで6800人の修了生と4500人の郵政社員を輩出してきた。
 現在も3000人以上が日本郵政グループの各社で活躍しており、1000人以上が郵便局長として業務に携わってきた。
 大学の機構改革により学長直属の立正大学校友会が平成21年4月に発足したことに伴い、郵政会はその構成組織の一つとなっている。
 創立60周年の記念式典には、全特顧問の徳茂雅之参議院議員、ゆうちょ銀行の矢㟢敏幸執行役、全国郵便局長会の渡邊伸司専務理事、立正大学の望月兼雄理事長、齊藤昇学長、池上悟副学長、篠原智高監事、野坂法雄同窓会長、橘会の田中貞真会長、栗田美千也秘書部長、剣道部の大滝繁会長らが招かれた。
 星紀之副会長(元・青森郵政監察室長)が開会の言葉を述べ、市川会長があいさつ。「60年の歳月にはいろいろなことがあった。郵政省も民営・分社化により日本郵政グループとなったが、多くの同窓生が活躍している」と強調。
 また「郵政会は組織として情報の共有化を図っており、全国10支部で構成されている。6月には支部長会議を開催し、情報交換を行った。総会では個人会員と意見交換し地方・本部・大学とのつながりを大事にしている」と述べた。
 さらに「5月には全国郵便局長会の総会に学生と参加、全特の組織力に圧倒されたと言っていた。社会貢献の意欲も強力に湧いてきたようで、後継者として意欲を持ったようで期待している」と語った。
 そして「60年といえば還暦、郵政会員としての誇りを持って、初心にかえって新たな一歩を踏み出そう」と呼びかけた。
 徳茂参議院議員が「卒業生の多くが郵政事業に携わり、郵便局長として1000人もの人材を輩出していることは素晴らしい。引き続き事業の発展に貢献されることを期待」と祝辞。
 また、ゆうちょ銀行の矢㟢執行役、全特の渡邊専務理事がそれぞれ郵政会の果たしてきた役割を称えた。立正大学の望月理事長、齊藤学長もお祝いの言葉を述べた。
 今年に卒業した石㟢智絵さんが来賓を紹介、飯塚四郎事務局次長が柘植芳文参議院議員、日本郵便の髙橋亨会長、横山邦男社長のお祝いのメッセージを披露した。
 元・早口郵便局長(秋田県)の齋藤雅夫さんが決意表明。「毎年秋に開催される『橘花祭』にはホームカミングデーへの参加、協力で、後輩諸子をサポートする取組みや、郵政部内への就職希望者への採用後の即戦力を見据えた証券外務員試験、FP技能検定試験への支援活動など、現役学生のスキルアップも始めている。『極める』『育てる』『伝える』の活動方針を着実に実行し、郵政会の更なる発展と進化を続け、有能な郵政社員を永続的に輩出できるようバックアップする。国家・国民の財産である郵政事業の発展に大きく貢献するという『大儀』を再確認する」とした。
 さらに「4年後に開校150年を迎える母校が、次世代を見据えた『社会貢献』『教育』『研究』『運営基盤整備』を極め、第16代学長『石橋湛山先生』の建学の精神『真実』『正義』『平和』の原点に立ち返り社会の発展に寄与する」と宣言した。
 記念式典終了後は、立正大学校友会10周年と合同の祝賀会が開かれ、懇親を深めた。


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