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第6962・6963合併号

【主な記事】

立川局で信濃大町観光物産展
多摩西部と中信連絡会が連携


 長野県大町市(牛越徹市長)の観光物産展「信濃大町観光マルシェ」が、東京都立川市(清水庄平市長)の立川郵便局(池田規幸局長)で10月25、26日に開催された。主催の東京支社(立林理支社長)が信越支社(三田彰子支社長)と連携して実現した。支社間の協力関係のもと、都道府県の境を越えて2つの地区連絡会が手を携えて協業し、地域創生活動を行う初の試みとなった。

 企画の段階では、東京の多摩西部地区連絡会が長野県の中信地区連絡会と連携して検討を重ねた。7月に話し合いがスタートし、関係者の協力もあってスムーズに協議が進行。多くの景勝地がある大町市の観光の魅力をPRするために、単純な物産展とはせずに「観光物産展」とすることになった。
 姉妹都市関係を結ぶ大町市と立川市は、日本郵便が仲介することによって、今回の観光物産展の開催を好機とし、さらなる関係強化を図った。「郵便局を利活用した地方創生の取組みに着手するに当たり、『姉妹都市』というアプローチが功を奏した」と関係者が語るなど、今後の横展開が期待される。
 初日の25日には、信越支社からは中信地区連絡会の丸山徹雄統括局長(松本城西)ほか、大町市から飯島秀美産業観光部商工労政課課長補佐、宮坂充明産業観光部観光課係長を迎え、東京支社の大野政明経営管理本部経営管理部長、高久和彦地方公共団体窓口係長、多摩西部地区連絡会の矢澤和成統括局長(国立天神下)、山口毅総務担当副統括局長(福生)、増田弘之郵便・物販担当副統括局長(昭島玉川)、西北部地区連絡会の中村光一統括局長(練馬豊玉中)、立川局の池田局長ほか40人が出席し、物産展開幕セレモニーが行われた。
 多摩西部地区連絡会の小野修昭島部会長(昭島緑)が司会を務め、主催者代表として東京支社の大野経営管理部長が「郵便局は地域とともに発展していこうと取組みを進めている。立川局はもとより、霞が関や丸の内のKITTEを舞台に、魚沼や宮崎、福島などさまざまな地域の物産展を開催している」と強調した。
 そして「郵便局は全国ネット、その利点を活かし、長野県と東京の郵便局が協力して今回の開催に至った。みんなで協力していけば、多くのウィン・ウィンの関係が生まれると考えている。今後も協力して、みんなで盛り上げていきたいと思う」とあいさつした。
 丸山統括局長は「約200キロのエリアを抱えている中信地区連絡会の一番北にある大町市が主体となり、観光物産展を開催することができた。大町市の尽力、立川局の協力、東京支社の絶大なバックアップをいただき、盛大なイベントを実現できた」と述べた。
 大町市の飯島課長補佐は「平成3年に立川市と姉妹都市として提携を結び、スポーツや教育等の面でさまざまな交流をしてきた。平成22年から立川市にアンテナショップを設置した関係等で物産展やイベントに参加させていただいている。今回、初めて郵便局の協力のもと、立川郵便局でこのようなすばらしい催しを展開することができた」と謝意を表した。
 大町市は、長野県の北西部に位置し、3000メートル級の山々を一望できる「山岳観光都市」。黒部ダム観光の拠点としても名高い。「北アルプスの麓 水が生まれる 信濃大町」を市のブランド化のキャッチフレーズとしており、北アルプスの水を使って醸造した地酒をはじめ、人気りんご農家の峯村農園が出展するなど1階のイベントスペースには約80品目が並んだ。また、大町市の観光パンフレット・チラシ類が多数平置きされた。
 地酒やりんごのほかには、ミネラルウォーター、梨、クルミ、ニンニク、ジャム、はちみつ、漬物、ドライフルーツや乾物など、バラエティに富んだ品ぞろえ。立川局を訪れたお客さまたちは、早速地酒を試飲。大町市職員らとの会話が弾み、地酒や物品を購入していた。


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