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　「お客さま本位の業務運営」を強力に推進し、窓口業務知識の維持向上を図ることを目的とする、日本郵便の第１回「全国業務チャレンジ2018決勝大会」が、本社ビル（大手町プレイスウエストタワー）の前島ホールで10月19日に開催された。「業務チャレンジ」は従来、支社単位の施策として開催されてきたが、今回の決勝大会は約２万局の郵便局の中から選抜されたハイレベルな業務知識を持つ、65人の社員による全国の業務ナンバーワンを競う初の全国大会となった。

　横山邦男社長をはじめ大澤誠専務執行役員、山本龍太郎常務執行役員、佐野公紀常務執行役員、山崎勝代執行役員、長野善仁金融業務部長、各支社の金融業務部長ほかが出席した。
　来賓として、ゆうちょ銀行から西森正広常務執行役、種村茂夫事務支援部長ほか2人、かんぽ生命保険から鈴川泰三常務執行役、藤森敬裕執行役事務企画部長ほか2人を迎えた。
　また、郵便局の代表として愛媛県南予地区連絡会の浦瀬孝之副代表主幹地区統括局長（下大野郵便局）、大阪市北部地区連絡会の吉城和秀主幹地区統括局長（城東蒲生郵便局）、山梨県西部地区連絡会の三神一朗主幹地区統括局長（昭和郵便局）の3人を迎え、来場者は100人を超えた。
　開会宣言を行った大澤専務執行役員は「収益の基盤である営業をしっかり支えるのが業務。誇りを持って取り組んでいただきたい」とエールを送るとともに、「記念すべき第１回目の催しとなった。皆さんはお客さま本位の業務運営の強力な推進者。『正確、迅速、丁寧』を実践していただいて支社の代表を全うしてもらいたい。一堂に会して業務知識を競うのは、これまでにない取組みで、たいへん意義があるものだ。培った業務知識及び業務運営の一環として、引き続き自己研さんに努めていただきたい」と述べた。
　大小スクリーンを利用して、各支社長等幹部によるエールが動画で届けられた後、個人戦の筆記試験がスタート。
　８つの分野（①防犯②郵便③貯金④保険⑤提携金融⑥最適フロー・レイアウト⑦業務端末⑧共通）から業務知識に関する問題が35問出題された。
　団体戦の実技問題では、①映像（動画）の誤りを指摘する記述問題②席順ごとに各個人が空欄を埋める穴埋め問題③5種目の5人制リレー形式による模擬検査（ゆうパック引受、貯金証拠書、保険証拠書等）によって競われた。
　亜細亜大学経営学部ホスピタリティ・マネジメント学科の重太みゆき教授による特別講演を挟んで、全員集合の記念撮影が行われた。
　表彰式にあたり横山社長は「出場された皆さんは、圧倒的努力により全国２万の郵便局から選ばれたすばらしい方々。お互いに大いに刺激になったと思う」とあいさつ。
　続けて「日本郵便および郵便局を日本で一番愛され信頼される会社にしたいと思っている。お客さまを大事に思う心が重要であり、そのためには、さまざまな仕事を安心して任せていただけるということがなければならない。それがお客さまからの信頼を得ることだ」と述べ、「目に見える商品やサービスの裏側に、ひと手間、ふた手間加えることで、温もりや温かみが入ってくる。郵便局においてはその温もりや温かみが必要。そして『郵便局に行きたい』『やっぱり郵便局は良いね』と言っていただければ良い」と語りかけた。
　そして「どんなにITが進化しても最後は人対人なので、『人の部分が品質において一番強い』と言われる必要がある。先輩から引き継いだ、このDNAを後輩に繋げていってもらいたい」と要望した。
　個人戦および団体戦は横山社長より表彰された。部門賞はそれぞれ、郵便部門は大澤専務執行役員、ゆうちょ部門はゆうちょ銀行の西森常務執行役、かんぽ部門はかんぽ生命保険の鈴川常務執行役より表彰された。
　浦瀬副代表主幹地区統括局長は「郵便局は常にお客さま本位を重要なキーワードにして取り組む必要がある。お客さま本位の業務運営・営業推進を安全な形でやっていくことが事業の発展につながる。自局はじめ部会や地区連絡会のけん引者として業務改善に果敢にチャレンジしていただき、それが全国に広く伝わることを強く期待する」と全体総括を述べ閉会した。
《結果は以下の通り》
〈個人戦〉▽優勝＝四国支社・佐藤雅裕主任（香川県・三本松郵便局）・82点▽準優勝＝東北支社・福井敦也課長代理（青森県・青森橋本郵便局）・78点▽第3位＝東海支社・細江敦則課長代理（岐阜県・今渡郵便局）・76点
〈団体戦〉▽優勝＝九州支社（筆記平均得点64.4点・団体実技得点94点）▽準優勝＝中国支社（同62.8点・同74点）▽第３位＝北海道支社（同65.6点・同69点）
部門賞（優勝）▽郵便部門＝近畿支社（筆記平均得点6.8点）▽ゆうちょ部門＝関東支社（筆記平均得点18点）▽かんぽ部門＝四国支社（筆記平均得点16.4点）