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 年/月

第6957号

【主な記事】

全員営業で全種目達成を目指す
郵便局は地域の基盤、V5へまい進
旭田郵便局(福島県)
統括局長 佐藤賢之介局長

 酷暑が続いた季節も過ぎ、平成30年度も折り返しを迎えた。各地の郵便局では目標達成に向けて前半を振り返り、各目標の推進状況を分析しながら、1日でも早い目標達成に向けて取り組んでいるところだが、V5を目指している東北支社管内、福島県西部地区連絡会の統括局である旭田郵便局(佐藤賢之介局長)を訪ねた。郵便局のある南会津郡下郷町は「いで湯と渓谷の町」が代名詞で、人口は約5500人。中央を阿賀野川が流れ、かなりの部分は森林や田畑に囲まれている。主な見どころは「大内宿」(重要伝統的建造物群保存地区)、「搭のへつり」(国の天然記念物)、「中山風穴地特殊植物群落」(国の天然記念物)がある。

 JR東北新幹線新白河駅で下車、車で駅の裏側から約1キロほど走って国道121号線に入る。途中、甲子トンネルを抜け、会津方面に約30キロ進み、「道の駅しもごう」を左手に見て約2キロ直進し、人家が見え始めた付近で側道に入り田畑を回り込むと、左前方に旭田局が見えてきた。
 佐藤局長は下郷町で生まれ育ち、昭和54年10月1日付で東京・新宿局に採用となり、数局転勤後にUターンした。そして間もなく父親の後任として旭田局長に就任、33年目を迎えている。
 平成20年4月から地区統括局長を務め、2年前からは主幹地区統括局長を務めている。スタッフは局長、局長代理、主任の3人で、利用世帯は約140、利用者は約350人である。
 本年度は本社営業表彰特別表彰を受賞のほか、東北支社表彰で営業表彰(全種目達成)、同保険表彰(管内優績表彰)を受賞した。

  日々の進捗を把握
 早くも今年度の折り返しに入った。事業を取り巻く環境は依然として厳しく、バランスの良い営業推進に努めるとともに、与えられた目標は1日でも早く達成するとともに、その後も手を抜くことなく、最後の最後までベストを尽くすことにしている。一方、お客さまには、各種のお知らせをより早く提供したり、相談に乗ったり、利便性を感じてもらえるように配慮している。
 局長の不在が多いので、社員は支社のガイドラインを意識し、先後処理を間違うことなく行うとともに、局長と連絡し合い、早目に挽回できるように努めている。
 そのためには、日々の推進状況をしっかり把握し、カウンターセールスはもとより、DMの発送、電話連絡、訪問活動などを効果的に行うようにしている。必要に応じ、社員同士で打ち合わせをすることもある。

 信頼ある郵便局づくり
 エリア内には地方銀行1行とJAがあり、お客さまによるすみ分けもある程度あるが、お客さまあっての郵便局であることを十分認識し、明るい笑顔とさわやかな声で迎え、会話を通じて要望をしっかり汲み取るように心掛け、気分よく帰っていただくように努めている。
 また、各種商品を勧める場合も、お客さまの都合や利便性に十分配慮するように努めている。年金自動受取りのように、他の金融機関と競合する場合もあるので、郵便局の持ち味を生かしながら、信頼され愛される郵便局づくりを目指している。佐藤局長は自治会長を長年していたこともあり、思わぬ相談もあると言う。

 人材育成に努める
 郵便局もかなりの面で機械化されているが、人と人との対応が多く、社員の言動によってお客さまが増えたり、減ったりすることが往々にしてある。そこで社員の育成に当たっては、責任を与えることが人づくりにつながることから、コミュニケーションを図り、方向性を示すようにしている。
 お客さま対応に当たっては、明るく元気な声であいさつし、何でも相談してもらえるように心構えをし、信頼がさらに増え、頼られる郵便局になれるように努めている。また、現在より一つ上の役職をイメージして仕事をするようにも指導している。

 常に共通認識を
 人数は少ないが、局長がいる場合は局長のリードでミーティングを行い、周知・伝達をする一方、全員が共通認識を持つようにしている。営業推進に当たっても共通認識を持ち、局長の一方通行でなく、全員が発言し、お客さまに迷惑をかけないように配慮している。


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