「通信文化新報」特集記事詳細

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第6957号

【主な記事】

返礼品にフレーム切手
群馬県中部連絡会 渋川市と連携
人気漫画「頭文字D」


 関東支社(金子道夫支社長)が10月1日に販売を開始した、フレーム切手「頭文字(イニシャル)D ようこそ 渋川市へ」は同日付で、群馬県渋川市のふるさと応援寄附金の返礼品に追加・採用された。漫画をモチーフにしたフレーム切手の返礼品採用は県内では初めて。
 1シート(62円切手×10枚)1300円で1日に渋川市内の全14局で販売され、販売予定の500シートが即日完売した。ネット通販は行わず、店頭販売のみの扱いだった。25日付の地元紙が同フレーム切手の販売を報道したところ、渋川市と市内郵便局へ数十件の問い合わせがあったという。販売前に全国紙各社が積極的に報道したことも手伝い即日完売となった。将来的には第2弾、第3弾も企画しているという。
 頭文字Dは、講談社のヤングマガジンに連載されていた大ヒット漫画。舞台となった渋川市には、頭文字Dの作中に描かれていた風景が多く存在し、主人公が暮らす藤原豆腐店のモデルといわれる建物があったことなどから、ファンの聖地とされている。
 同フレーム切手は、包括連携協定を2016年に結んでいる渋川市と群馬県中部地区連絡会が、講談社の協力のもと連携して作成。ふるさと応援寄附金の返礼品充実を図るとともに、頭文字Dのフレーム切手を返礼品に追加することによって、渋川市と頭文字Dの繋がりを広くアピール。県内外からの聖地巡礼への訪問客増加を期待している。
 頭文字Dは、連載後に単行本化された48巻のほか、テレビアニメ・映画化によって多くのファンを獲得している。今回のフレーム切手では単行本の第1~10巻の表紙をモチーフにした。
 9月28日、フレーム切手販売・返礼品への追加を記念して渋川市役所で贈呈式が行われた。
 渋川市から、髙木勉市長はじめ、酒井雅典総合政策部長、儘田清総合政策部新政策課長、日本郵便からは群馬県中部地区連絡会の神保一雄統括局長(群馬棟高)、関口博文郵便・物販担当副統括局長(沢渡)、藤村俊夫局長(渋川)、荒井千寿渋川北部会長(赤城三原田)、関東支社総務・人事部の茂木幸一損益・人事担当調整役(群馬中部担当)が出席した。
 茂木損益・人事担当調整役が司会を務め、神保統括局長は「少子高齢化のもと地方創生のさまざまな施策が行われているが、郵便局も2万4000のネットワークを活かして地方創生に積極的に取り組んでいる。頭文字Dのフレーム切手もふるさと納税の返礼品にご利用いただけることになり大変ありがたい。渋川市の地方創生の起爆剤になり、発展に寄与できればと考えている」とあいさつ。
 続いて神保統括局長からフレーム切手が髙木市長に贈られた。
 髙木市長は「日本郵便と渋川市がタイアップして、フレーム切手を通じ全国津々浦々にアピールし、地域活性化につなげていければと思う。頭文字Dは日本だけではなく、東南アジアをはじめとする海外のファンが多くいる。渋川市としてはモータースポーツの活性化に力を入れる計画であり、頭文字Dのふるさと応援寄附金を道路環境整備やイベントの経費に使いたいと考えている」と抱負を述べた。
 返礼品は、フレーム切手のほか、A3二つ折り台紙、ステッカー、ポストカードそれぞれ1枚ずつを1セット(総計500セット)とし、寄附額1万円の返礼品(特産品A)として取り扱う。フレーム切手以外のグッズは、渋川市のふるさと応援寄附金の返礼品でしか手に入らない特典となっている。


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