「通信文化新報」特集記事詳細

 年/月

6954号

【主な記事】

岩手復興支援の旅
新潟・長野県の郵便局、信越支社
郵便局感謝イベント


 新潟・長野県下の郵便局(発起人代表=青木進代表主幹統括局長/越後上田)と信越支社(三田彰子支社長)が支援する「郵便局感謝イベント貸切新幹線・岩手復興支援の旅」(1泊2日)が9月9~10日に開催され約760人が参加した。
 初日は午前7時20分から、JR新潟駅新幹線ホームで出発セレモニーが行われ、新潟県の花角英世知事をはじめ、新潟駅の小池裕明駅長、日本郵政の長門正貢社長、日本郵便の小野種紀専務執行役員、青木代表主幹統括局長、三田支社長、ゆうちょ銀行信越エリア本部の宇田祥信本部長、かんぽ生命信越エリア本部の後藤憲広本部長らが出席、主催者や来賓があいさつし、テープカットが行われた。
 7時42分、貸切新幹線が出発、途中の高崎駅などでも参加者を乗せ、大宮駅に向けて出発した。
 青木代表主幹統括局長は車内放送を利用し、「750人を超えるお客さまにご参加いただき、花角新潟県知事や長門社長らをお迎えし、『貸切新幹線 岩手1泊2日 復興支援の旅』の出発を迎えることができたことを感謝」とあいさつした。
 そして「東日本大震災から7年半の月日が経過し、復興も少しずつだが確実に進んでいる。今回、皆さまからご協力いただいた義援金は、僭越ながら代表して岩手県の陸前高田市と大槌町へお届けする」と述べた。
 また「豪雨により被災された岡山県倉敷市にも後日、復興に向けた義援金をお届けする予定」と語った。
 小野専務執行役員は「日ごろは郵便局をご利用いただき、また今回は多くのお客さまにご参加いただき感謝。1泊2日の旅だが、十分に堪能していただければ幸い」とあいさつした。
 8時20分過ぎ、一行を乗せた貸切新幹線が大宮駅に到着。長門社長と小野専務執行役員が下車し、新幹線の座席の向きを変え、8時36分、新花巻駅に向けて出発した。9時過ぎにはスタッフが車内を回り始め、参加者に義援金への協力を呼びかけた。
 貸切新幹線は11時30分ごろ新花巻駅に到着。10数台のバスに分乗し、車中で「遠野語り部」による話を聞き、遠野ふるさと村に到着、約1時間ほど散策した。
 その後、宿泊する花巻温泉へ向かい、渡り温泉の「さつき」で下車し、歓迎セレモニーが開催され、テープカットが行われた。
 東北支社のスタッフが司会を務め、岩手県の保和衛副知事と花巻市の佐々木忍副市長がそれぞれ歓迎のあいさつを行った。
 続いて東北支社の中江紳悟支社長が歓迎のあいさつ、保副知事にフレーム切手「新潟~岩手旅紀行」を贈呈した。また、東北地方郵便局長会会長で、福島県西部地区連絡会の佐藤賢之介主幹統括局長(旭田)から佐々木副市長に贈られた。
 三陸花ホテル「はまぎく」の千代川茂社長が「復興に向けてのあゆみ」をテーマに講演した。
 2日目は2コースに分かれ、宮沢賢治記念館・童話館、南部鉄器岩鋳を見学。昼食の後に盛岡駅に向かった。
 青木代表主幹統括局長は、東北支社の案内で陸前高田市役所を訪れ、「今回ツアーに参加された皆さまからの浄財を預かったので、ぜひ復興に役に立てていただきたい」と義援金(15万円)とフレーム切手を戸羽太市長に贈呈した。
 戸羽市長は「大震災から7年半が経過したが、まだまだ道半ばである。話題にもされなくなってきたので、危機感を感じている。そのような中、心温まる浄財をいただきありがたい」とお礼の言葉を述べた。
 続いて大槌町を訪ね、平野公三町長に義援金(15万円)とフレーム切手を贈呈した。
 平野町長は「わざわざ大槌町へ来ていただいたうえに、貴重な義援金を頂戴し、感謝のひと言。有効に活用させていただくので、皆さんによろしく伝えてほしい」と感謝を述べた。
 2か所に義援金を渡した青木代表主幹統括局長は、新花巻駅から貸切新幹線に乗り、参加者と共に帰途へ。午後7時過ぎに新潟駅に着き、「岩手復興の旅」も幕を閉じた。
 長野県飯山市から参加した足立アイ子さんと敏子さんの姉妹は「3回目の参加。今回は天候に恵まれなかったけど楽しい旅だった」と話していた。なお、義援金の一部は後日、岡山県倉敷市に届けられる予定だ。


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