「通信文化新報」特集記事詳細

 年/月

第6952号

【主な記事】

全員営業で全種目達成を目指す
役割分担をしっかりしてV2を
上本郷郵便局(長野県)
大久保貴光局長

 平成30年度の上期も余すところ1か月となり、8月中旬には第1四半期の決算が発表された。かんぽの推進が苦戦をしているものの、郵便・物販やゆうちょの営業推進はほぼ順調に推移している。そのような中、局長と社員が一丸となって目標達成に汗を流している郵便局を訪ねた。長野県東信地区連絡会(大工原正一統括局長/臼田)の上本郷郵便局(大久保貴光局長)で、同局がある上田市は、長野県の東部、東信地方および上小地域の中心都市。長野市、松本市に次ぐ3番目の規模の都市でもあり、国際会議観光都市に指定され、人口は約15万6000人弱である。市内には真田氏の史跡が点在しているほか、「上田城」「菅平高原」「美ヶ原高原」「別所温泉」などの観光スポットがあり、信州の鎌倉ともいわれている。

 JR北陸新幹線上田駅で上田電鉄別所線に乗り換え、塩田町駅で下車。駅舎を背に南に約200メートル進み、最初の交差点を左折すると、右手に上本郷局が見えてきた。
 大久保局長は上田市の出身で、平成4年4月1日付で東京・銀座六局に採用となった。6年後に長野市にUターンし、数局転勤後、平成27年4月1日付で南条局長に就任、さらに29年4月1日付で上本郷局長に異動、2年目を迎えている。
 スタッフは局長、主任、期間雇用社員の3人。利用世帯は約1800、利用人口は約3500人、1日当たりの来客数は50~60人である。本年度の表彰関係は、本社営業表彰(特別表彰)、信越支社営業表彰(保険部門)、かんぽ営業窓口最高優績局などを受賞した。

 地域あっての郵便局
 全国的に少子高齢化を迎えているが、上田市も同様で、お客さまも70%以上が高齢者となっている。そこで、お客さま対応に当たっては、笑顔とさわやかなあいさつで迎え、営業はもとより、どんなことでも話を聞き、親身になって対応することにしている。その甲斐あってか、多くのお客さまが気軽に声を掛けてくれる。
 大久保局長は2年目だが「局舎のオーナーをはじめ、歴代局長が地域を大切にしてくれたおかげで、地域の皆さんが協力的であり感謝している」と語る。そして、「今後も地域のために何ができるか、社員と共に考え、行動していきたい」と意気込みを語る。

  笑顔であいさつ!
 大久保局長は今年度も局のスローガンを定め、お客さま対応やスタッフの心構えとしている。
①笑顔であいさつプラスひと声!
②お客さまの声をよく聞き、お客さまの意向に沿った最高の商品・サービスを!
③商品を売る前に自分を知ってもらおう!
④お客さまへの配慮と感謝を忘れずに!
⑤やりたいことはどんどんチャレンジ!

  早期達成でプラスα
 営業推進に当たっては、支社から示された数字を意識し、9月までの取組みが年度目標達成のカギとなるので、早目、早目の推進に心掛け、1日でも早い達成を目指している。また「早期達成により、プラスαすることで部会全体の底上げを狙うとともに、メリハリのある営業推進を行っている。
 特に月別計画や個別目標、さらにはガイドラインにこだわりを持ち、月初めに行う販売会議で、当月の取組方針や各担当が作成する資料による推進状況の周知、前月の評価反省・挽回策等を話し合うなど、同一認識を持って行動している。
 このほか、来客されたお客さまには積極的に声かけをして、できる限りカタログなどを手渡すことにしている。

  心を込めた人材育成
 現在、エリア局では要員不足の中、幅広い営業と業務を扱わなければならず、人材育成に当たっては、コミュニケーションを重視しつつ、個々の性格や能力を把握し、社員の人柄を認めつつ、長所を伸ばすようにしている。
 また、苦手分野については、インストラクターによる訪問指導や研修参加により、話法や知識を習得するほか、実践による経験などもしてもらっている。
 スタッフは2人であり、社員と話す機会が多いので、日ごろの悩みなどを聞き、ストレスのない職場にするよう心掛けている。一番大切にしていることは、常に社員への感謝の気持ちと言葉を忘れず、一緒に考え、悩み、汗をかいて喜びを分かち合うことにしている。
 このほか、社員のアイデアや意見は可能な限り受け止め、社員にとって働きやすい職場環境を目指している。

  地域活動の実施
 局長として2年目を迎え、地域との関わりは郵便局にとってとても大事であり、できるだけ幅広く顔を出すように心がけている。
 地区の行事、前山寺の清掃、学校行事等には、可能な限り参加するように努めており、郵便局への依頼やボランティアについては、積極的に協力するようにしている。
 このほか、現在、「中塩田地区振興会の理事」を務めており、お客さまルームの壁面を利用し、「絵画」や「写真」を展示している。


>戻る

ページTOPへ