「通信文化新報」特集記事詳細

 年/月

第6950号

【主な記事】

全員営業で全種目達成を目指す
社員主体の総合営業でV2へ
八王子北野郵便局(東京都)
藤田真吾局長

 平成30年度も第2四半期の中盤を迎え、各郵便局では「かもめ~る」の完売をはじめ、郵便・物販や金融関係商品の推進に尽力している。5月15日には新たな中期経営計画も発表され、局長と社員が一体となって業績向上に努めるとともに、損益にも配慮しながら取り組んでいる。そのような中、東京都東京多摩南地区連絡会(福嶋浩之統括局長/八王子並木町)の八王子北野郵便局(藤田真吾局長)を訪ねた。同局がある八王子市は東京都の南西部に位置し、かつて甲州街道の宿場町だった。絹織物などが有名で、桑の都と呼ばれたが、現在は精密機械などが発達している。東京都唯一の中核都市で、人口は約57万6800人。主な見どころとしては、高尾山、滝山城址、武蔵野陵墓地などがある。

 JR中央線駅八王子駅で下車し、京王線に乗り替え、1駅先の北野駅で下車。北口の改札を出て、右手へ道なりに100メートルほど進むと、左手前方(2階)に八王子北野局が見えてきた。
 藤田局長は八王子市で生まれ育ち、約10年間保険会社で勤務した。平成16年4月1日付で父親の後任として八王子北野局長に就任、15年目を迎えている。20年4月からは保険担当の副部会長を務めている。
 スタッフは局長、課長、課長代理、主任、期間雇用社員4人の8人。利用世帯は約2000で、利用者は5000人ぐらいである。

 ガイドラインを意識し
 局周は都市銀行と地方銀行が各1か所、信用金庫も1か所あり、競合する部分もかなりある。少子高齢化も進んでおり、来局者の7割ぐらいはお年寄りとなっている。
 事業を取り巻く環境は依然として厳しいが、第2四半期も中盤を迎えたこともあり、局長と社員が一体となって、ガイドラインを常に意識しながら、営業推進には全力で取り組んでおり、与えられた目標は1日でも早く達成し、その後も手を抜くことなく上積みするように努めている。
 そのほか、できるだけバランスの良い推進を図れるようにしており、万一、推進が鈍くなり、遅れが懸念されるようなときには、業務終了後に推進会議を開催し、意見を出し合い、早目に挽回できる状況にするよう努めている。

 顧客第一主義の徹底
 地元で生まれ育ち、民間企業で営業関係の仕事をしていた藤田局長は、多年の経験を活かし、「お客さまあっての郵便局であり、接客に当たっては、明るくさわやかな声でお客さまを迎えるように指導している」と語る。
 そして各種商品を勧める際には、郵便局の都合だけでなく、できるだけお客さまの要望を汲み取り、利便性にも十分配慮するように取り組んでいる。
 また、「用事が済んだ後は気分よく帰ってもらえるように努め、信頼され、愛される郵便局づくりを続けたい」と強調する。

 人材育成に力を注ぐ
 「企業は人なり」という言葉があるが、企業の大小は別にして、そこで働く社員の言動によってお客さまが増えたり、あるいは減ったりすることがある。
 藤田局長によると、社員の育成に当たっては、まずコミュニケーションを十分行い、性格はもとより、経験、あるいは得意・不得意などを十分に把握し、それぞれベストと思われる指導方法により、時間をかけて進めていくことにしている。
 このほか、良い点はしっかりと伸ばし、改善すベき点は、本人に気付かせ、徐々に改善していくように努めさせる一方、一つ上の役職をイメージして仕事をするように指導している。

 ミーティングの実施
 毎朝8時40分ごろから定例ミーティングを行い、業務に支障のないよう、共通認識を持って仕事をするように取り組んでおり、進行役は原則として局長が行っている。
 進め方は最初に局長から周知・連絡事項を行い、続いて事業別に責任者が前日の推進状況や当日の目標などを伝えている。また、前日に知り得たお客さま情報がある場合は、共通の情報として周知するようにしている。業務終了後のミーティングは、ケースバイケースで行うようにしている。

 地域活動の実施
 地域との関わりは大事であり、郵便局として北口商店会(約40店舗)に加入し、常に連携を図っている。9月の最終土曜日には地域の祭りがあり、ストリートフェスや歩行者天国が行われるので、必ず顔を出している。
 エリアが高齢化しており、現在社員を巻き込み、郵便局として地域のためにできること(作品展など)を模索している。


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