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第6950号

【主な記事】

社長表彰10団体が発表
ワクワク郵便局づくり


 日本郵便は「ワクワク郵便局づくりに向けた取組発表会」を7月27日に本社で開催した。総務部社会貢献・CS推進室、人事部人材研修育成室、人事部ダイバーシティ推進室、改革推進部が主催。2018年度本社CS表彰を受賞した5部会(東北・最上北、南関東・西神奈川、信越・南魚沼南、近畿・川西南、九州・肝属北)、5郵便局(北海道・札幌中央、東京・渋谷、北陸・高岡、東海・磐田、近畿・左京)が取組みを発表した。

 6月14日にワクワク郵便局推進(CS+ES等)の観点で、13支社が推せんする1部会・1単独マネジメント局26団体の中から10団体を社長表彰に選定した。選定に当たっては、各団体の発表内容が収録されたビデオを審査し、5部会・5単独マネジメント局で構成される計10団体を選んだ。
 昨年度に引き続き、ポータルサイト等での発信に加え、発表会の内容を収録したDVDを配布し、積極的な活用を促すことによって横展開を目指していく。
 本社CS表彰の主な選考基準は、①お客さま視点(CS向上につながっている)②地域性が発揮されている③社員が主体的に行い成長につながっている④女性社員を含む多様な社員一人ひとりの力を活かす⑤業績向上や生産性向上につながっている⑥他の模範になりうる⑦その他特筆できる(ES向上につながっている等)の7つの取組みであるかどうかである。
 27日の発表会には髙橋亨会長をはじめ、横山邦男社長、米澤友宏上級副社長、諫山親副社長、谷垣邦夫副社長、大澤誠専務執行役員、小野種紀専務執行役員、鈴木義伯専務執行役員、樋口良行専務執行役員ほか多くの幹部が出席した。
 横山社長は「わが社の絶対価値というのは、2万4000の郵便局のネットワークにある。2万4000の郵便局のもとで地域とともにお客さまとともに生きていくこと、お客さまに満足をお届けするということがわれわれの絶対価値のもとでの社会的な使命だ。郵便局ネットワークは150年近い歴史の中で安心、信頼という最高のブランドを築き上げてきた。先輩方が築き上げてわれわれが引き継いだこの最高のブランドをさらに倍加させて後輩に引き継いでいく。そのためには何をすればよいか。それは皆さんが日々行っているこの日常の活動であると思っている。目に見えるもの、見えないものいろいろあるが、皆さんがひと手間、ふた手間かけてくれるこの真心。商品やサービスの奥の奥にある手間をかけてくれた真心。これがお客さまに感動を与える。この創意工夫の積み重ねによってお客さまがわれわれを好きになってくれる。こういったイノベーションが郵便局ファンの基盤だ」と述べたうえで、「皆さんの努力がお客さまの支持につながっていると確信している。皆さんの真心がお客さまに伝わって『郵便局って良いね』と評価される。皆さんがワクワク感を持って仕事をすることで、ワクワク感がお客さまに伝播していく。ワクワク郵便局作りがさらなるわれわれのブランドを光り輝かせる源となるだろう」と期待を込めて語りかけた。
 次いで表彰された10団体が取組みを発表した(概要は次のとおり。発表順)。
〈渋谷郵便局〉局内に「あいさつロード」を設置。地域の清掃活動等に参加。ポストの落書き防止ステッカーを考案。
〈西神奈川部会〉月1回のCS会議で部会内局の4Sチェックを実施。部会共通のPOPや飾りを作成し窓口ロビー等に掲出。お客さまにお貸しする「貸傘」を部会内全局で用意。
〈高岡郵便局〉部外講師を呼んだCS向上研修を実施。女性目線による男性社員身だしなみチェックを実施。
〈川西南部会〉社員から募集したCSにちなんだ標語でカレンダーを作成し日々唱和。市のキャラクター入り合格祈願メッセージを受験生向けに作成・配布。
〈札幌中央郵便局〉においケアセミナー等の社員が興味のある内容のセミナーを3回開催。徹底した4S、飾り付けでワクワクするロビー空間を演出。
〈最上北部会〉社員の手書きメッセージ入りティッシュを配布。誰でも書きやすいようにぽすくまの台紙も用意。各社員が他の社員のほめるべき点を探し、カードを配布。
〈磐田郵便局〉ぽすくまが幼稚園に暑中見舞いはがきを回収しに訪問するイベントを開催。社員の家族を局に招く職場見学会を開催。
〈南魚沼南部会〉営業・業務の基礎知識を学ぶ「魚沼塾」を1年かけて開催。地域密着の物販カタログ「魚沼うまいもの発」を作成。
〈左京郵便局〉女性社員が返還印のおそうじKITを発案。各班で掃除を実施し、きれいに返還印を押印。局全体でお客さま感謝デーを開催。
〈肝属北部会〉地元の小学校で絵手紙教室を開催。POPの作成、カフェスペースの設置等お客さまとの距離を縮める窓口作り。
 それぞれの発表後には幹部から質問が相次ぎ、各発表者は簡潔丁寧に回答した。
 最後に大澤専務執行役員が「今年もたくさんの気付きをいただいた。明日から、それぞれの取組みを共有して横展開していただきたい」とあいさつ。「ロビーから自分たちのデスクを見る、チラシの並べ方などを確認するなど、お客さま目線で見て常に基本に帰る。お客さまからどういう風に見えるかが大事だ」など、それぞれの発表者の講評を行った。
 そして「非常にすばらしい取組みであり、会社は皆さん方の取組みによって支えられている。(地域社会の)過疎ということが指摘されているが、しっかりと地域に入って行って活動すれば、自治体とのさまざまな関係が生まれる。2万4000の郵便局ネットワークを維持するという横山社長の言葉を受けて、われわれも自信を持ってがんばっていきたい」と締めのことばを述べた。


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