「通信文化新報」特集記事詳細

 年/月

第6948・6949合併号

【主な記事】

お客さまを大事にV2へ
全員営業で全種目達成を目指す
那智勝浦港郵便局(和歌山県)
山田栄一局長

 平成30年度がスタートして早くも第2四半期の半ばを迎え、各郵便局では「かもめ~る」の販売をはじめ、郵便・物販や金融関係の推進に尽力している。また、5月15日には新たな中期経営計画が発表され、局長と社員が一体となって業績向上だけでなく、損益にも配慮をしている。そのような中、近畿支社管内の和歌山県紀南地区連絡会(吉田仁久統括局長/椿)、那智勝浦港郵便局(山田栄一局長)を訪ねた。同局がある那智勝浦町は、東牟婁郡のユネスコ世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」の熊野エリアにあり、紀伊半島では有数の観光地として多くの人が訪れている。人口は約1万5000人。主な見どころとしては「紀の松島」「勝浦漁港」「那智の滝」「那智山青岸渡寺」「熊野那智大社」などがある。

 東海道新幹線名古屋駅で紀勢本線の特急ワイドビューに乗り換え、終着駅の紀伊勝浦駅で下車。駅前通りを200メートル進みT字路左折、さらに最初の角を右折して50メートルほど進むと、左手前方に那智勝浦港局が見えてきた。
 山田局長は那智勝浦町で生まれ育ち、平成5年4月1日付で京都簡易保険事務センターに採用となり、6年後にUターンした。その後、三輪崎局の課長を経て、27年10月1日付で那智勝浦港局長に就任、3年目を迎えている。
 スタッフは局長、主任、期間雇用社員の3人。世帯は約450、利用者は1000人ぐらいである。本年度の表彰は本社営業表彰(特別表彰)のほか、近畿支社表彰「全取扱商品達成」と個人表彰(貯金部門)を受賞した。

 人材育成に力を注ぐ
 「企業は人なり」という言葉があるが、企業の規模は別にして、そこで働く社員の言動によってお客さまが増え、あるいは減ることがある。そこで社員の育成に当たっては、まずコミュニケーションを図り、得意、苦手とする分野を把握し、性格も考慮した上で指導方針を決め、柔軟に進めていくことにしている。そして、良い部分はしっかりと伸ばし、そうでない部分は少しずつ改善していくようにしている。
 また、局長の次席である主任は、一つ上の役職をイメージして仕事をするように指導している。ほとんどマンツーマンの指導であるので、すべての面において、きめ細やかな指導ができるメリットがあると言う。

 バランス良い推進を
 第2四半期も中盤を迎え、事業を取り巻く環境は依然として厳しいが、与えられた目標は1日でも早く達成するとともに、その後も手を抜くことなく、上積みするように努めている。
 そのためには自信を持ち、先入観を持たずにいろいろなお知らせをし、アイデアを出さなければ事は進まない。とにかく、1日一度はお客さまルームのソファーに座わり、お客さまと膝を突き合わせて会話をする中から、ヒントを見つけ出す習慣も大事であると言う。
 一生懸命に取り組んでも、推進に遅れが出そうなときには、意見を出し合い、早目に挽回できる状況にするよう努めている。そのほか、できるだけバランス良い推進を図れるように配慮している。

 明るく爽やかな声で
 地元で生まれ育った山田局長は「お客さまあっての郵便局であり、明るく爽やかな声でお客さまを迎え、できるだけお客さまの要望を汲み取るように指導している。また、各種商品を販売する際にも、郵便局の都合だけでなく、お客さまの利便性にも十分配慮するようにし、『また来たい』と気分よく帰ってもらえるように努め、お客まさからも信頼され、愛される郵便局づくりを続けたい」と語った。

  ミーティングの実施
 人数が少ないこともあり、毎朝、定例的なミーティングは行わず、短時間で終わりそうなときには、業務開始後の手すき時間等を活用して報告、連絡、相談をしている。
 ただし、緊急性のある連絡事項等がある場合は、業務開始前に実施することもある。このほか、状況によっては勤務時間のメリハリをつけるため、1日の評価反省を業務終了時に行うこともある。

  地域活動の実施
 地域との関わりは大事であり、局長は区の会議や行事(祭りや一斉清掃)には可能な限り参加し、地域住民とのコミュニケーションを図っている。
 また、区長や副区長とも積極的に交流を持ち、郵便局として地域のためにできることを模索し、「出張防犯講話の開催」などを提案しており、今年度は区の会計監査を務めている。
 このほか、お客さまルームには郵便局の「ライブラリー」を設けている。


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