「通信文化新報」特集記事詳細

 年/月

第6948・6949合併号

【主な記事】

新コンセプトの郵便局が誕生
テーマに「ぽすくまと仲間たち」
ジ・アウトレット広島内郵便局


 日本郵便は7月30日、イオンモール株式会社が広島市で運営する地域創生型商業施設「THE OUTLETS HIROSHIMA(ジ・アウトレット ヒロシマ)」1階フロアに、「ぽすくまと仲間たち」の世界観をテーマにした、新たなコンセプトの郵便局『ジ・アウトレット広島内郵便局』(胡子智宏局長/〒731―5162広島市佐伯区石内東4―1―1)を開局した。=2面に写真紹介=
 イオングループと日本郵政グループの協業の一環として、イオングループの店舗の中に郵便局が出店する新しい形の「ぽすくまが働く森の郵便局にいるような雰囲気を楽しめる」初めての郵便局となる。
 アウトレットでの楽しい買い物をサポートすると同時に、広島の名産品をモチーフとしたぽすくまオリジナル商品や、地元プロスポーツチームと連携したフレーム切手など、地域に根差した商品も販売する。
 「ぽすくまと仲間たち」を通してより楽しく、より身近に郵便局を感じてもらうとともに、広島の活性化も目指していく新たなコンセプトの郵便局だ。
 同日、オープンを前に開局セレモニーが行われた。冨永健三広島県議会議員、中国地方郵便局長会の末武晃会長(萩越ケ浜)、石内地区連合町内会の加藤憲彦会長、イオンモール株式会社アウトレット事業部の中村彰文事業部長を迎え、中国支社の長谷川実支社長、広島県芸北地区連絡会の藤原栄二統括局長(広島祇園原)、岡本英生副統括局長(大竹小方)、河野正一佐伯部会長(上水内)、竹野公夫広島局長、胡子局長をはじめ、多数の本社・支社の関係者が出席した。
 長谷川支社長は「より多くのお客さまに親しんでいただける初の試み。ぽすくまが働く森の郵便局の雰囲気を楽しめる、これまでにない郵便局を目指した。ぜひ家族で来てほしい。今後も高品質のサービスと商品を提供できるよう、全力を尽くしていく」とあいさつした。
 冨永議員は「ジ・アウトレット広島を利用される近隣の皆さんはもとより、中国、四国、九州地方からも利用者があると思う。多くの人たちに親しまれ、利便性向上に役に立っていただけると思う。胡子局長を中心に新たな役割を果たして、ますます発展することを祈念」と期待を寄せた。
 中村事業部長は「アウトレットを中心に、地域の皆さんと一緒に盛り上げていこうという大きなコンセプトのもとスタートを切った。私たちも今日のオープンを楽しみに待っていた。見てびっくりするような新しい郵便局が開局し、地域に役立つことが一緒にできるのではないかと非常に期待している」と歓迎。
 藤原統括局長は「ゆうちょで将来に向けた財産形成を図っていただく、かんぽで人生の生活設計、安心を得ていただく、郵便で豊かな情報共有をしていただいて、人と人とのつながりを深めていただく、日本郵便はそうした幸せを提供する会社。加えて、ぽすくまに会って笑顔で帰っていただく、そうした郵便局にしてほしい」と語った。
 胡子局長が「多くのお客さまにぽすくまを認知していただく重要な役割も担っていると認識しており、重責に身の引き締まる思い。ジ・アウトレット広島は地域の皆さんだけでなく、外国や県外など遠方からも多くの人が来る。広島には広島東洋カープのスラィリー、サンフレッチェ広島のサンチェなどのマスコットがいるが、ここには郵便局のキャラクターのぽすくまがいる。お客さまが笑顔になり、より楽しくより身近に郵便局を感じてもらえるようしっかりとPRしていく」と強調。
 そして「家族での買い物の合間に、子どもたちから『ぽすくまに会いに行きたい』と思われるような親しみのある郵便局、老若男女を問わず気軽に立ち寄っていただき、多くのお客さまに親しまれ愛される郵便局づくりにまい進していく」と所信表明した。
 末武中特会長は「絵本の中にいるような夢のある郵便局。局内はたくさんのぽすくまたちを見ることができて、子どもたちの喜ぶ姿が目に浮かぶ。子どもだけでなく大人も惹き込まれてしまうのではないか。地元の文化や新しい魅力を発信し、地域との出会いの場としても機能する、全く新しい地域創生型商業施設であるジ・アウトレット広島の中での開局。大いに期待している」と激励のあいさつ。
 テープカットに続いて、いよいよオープン。ぽすくまとサンチェ、スラィリーが次々と駆け付け、待ちわびた多くのお客さまでさっそくにぎわった。
 開局を記念し、広島県内の郵便局で販売予定の限定商品として、広島名物とぽすくまのコラボレーション絵柄のほか、同局の壁紙とお揃いデザインの「ぽすくまオリジナルデザイン絵はがき」(1枚108円)、夢のコラボレーションフレーム切手「広島を応援しよう!!~スラィリー・サンチェ・ぽすくま~」(1シート62円10枚、1300円)が先行販売。切手は広島県内全581局(一部簡易局は除く)で販売し、ジ・アウトレット広島内局以外の販売局では8月中旬以降に取り寄せ販売となる。
 他にも様々なぽすくまグッズを販売しているほか、サンフレッチェ広島の選手による、ぽすくまの似顔絵とサインも展示されている。
 開局にあたり、ぽすくまの生みの親、中丸ひとみ切手デザイナーも開局前から現地を視察し、デザインやレイアウトをはじめ、ぽすくまの世界観を丁寧にアドバイス。入口ではぽすくまが出迎えてくれるほか、モニターでぽすくまと仲間たちの映像も上映。局内はぽすくまと仲間たちが切手になって紹介されている壁紙のほか、柱や机、ソファー、さらには床もぽすくまが働く森の郵便局の世界観に包まれ、訪れる人たちを幸せな気持ちにしてくれる。
 また、中丸デザイナーが図案を作成した、ぽすくまが右手にお好み焼きのコテ、左手に封筒を持っている風景印も配備。次々と記念押印を求める人が訪れていた。
 キャラクターたちによるグリーティングのほか、ぽすくまと仲間たちが全員集合してのグリーティングは大盛況。ぽすくま・スラィリー・サンチェのぬり絵を使ったはがきのワークショップも開催され、親子連れを中心に楽しんでいた。
 営業時間は、郵便が平日・土日休日とも10~18時。貯金・保険は10~17時まで(平日のみ)。ATMは3台設置され、平日・土日休日とも10~20時まで取り扱う。


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