「通信文化新報」特集記事詳細

 年/月

第6941号

【主な記事】

全員営業で全種目達成を目指す
念願のV2へまい進
高岡能町郵便局(富山県)
部会長 中 佐也佳局長

 厳しい事業現況が続く中、平成30年度がスタートし、第1四半期も終盤を迎えている。また、5月15日には、新たな日本郵政グループ中期経営計画2020が発表され、ユニバーサルサービスを確保しつつ、トータル生活サポート企業を目指す基本方針が示された。そのような中、局長と社員が一丸となって、V2を目指している富山県呉西地区連絡会(山口等統括局長/女良)の高岡能町郵便局(中佐也佳局長)を訪ねた。同局がある高岡市は本州のほぼ中央に位置し、富山県西部(呉西)の中心都市。工業都市としても発展してきた。県庁所在市の富山市に次ぐ人口(約17万人)を有している。高岡城の城下町として400年余りの歴史を持ち、工業技術や祭礼・年中行事が多く、歴史的建造物も多数が継承されている。主な見どころとして、「高岡大仏」「瑞龍寺」「雨晴海岸と立山連峰」「高岡城址」などがある。

 北陸新幹線の富山駅で下車、あいの風とやま鉄道で高岡駅へ、万葉線に乗り換え新能町駅で降りると、目の前が高岡能町局である。
 中局長は高岡市の出身で、昭和59年3月29日付で石川県の金沢兼六局に採用となり、数局転勤後、平成19年4月1日付で高岡向野局長に就任、さらに29年4月1日付で高岡能町局長に異動、2年目を迎えている。29年4月から部会長を務めている。
 スタッフは局長、課長代理、主任、期間雇用社員の4人。世帯は約1500、利用者は3000人で、1日当たりの来客数は30~40人である。

 信頼、親しまれる
 郵便局づくり
 少子高齢化や過疎化を迎え、来客数がなかなか増えない状況にあるので、日ごろから地域との関わりを大事にするとともに、郵便局の持ち味を出しながら、信頼され、親しまれる郵便局づくりに尽力していきたいと語る。
 そのためには、社員を巻き込み、本社・支社・連絡会からの方針も参考にしながら、自局のカラーも出し、安心して何でも相談してもらえるような郵便局を目指している。明るい元気な声でのお客さま対応が随所で見受けられ、気分よく帰ってもらえる心くばりがうかがえた。

 バランス良い
 推進を図る
 事業を取り巻く環境は厳しいが、与えられた目標は1日でも早く達成し、少しでも上積みしようという思いで取り組むようにしている。そのためには、社員と打ち合わせを行い、同一認識を持つようにし、郵便・物販は局長、保険は課長代理、貯金は主任が一応の担当と責任者になり、局全体が同じ方向を向いて仕事をし、お互いにバックアップするように心掛けているようだ。
 推進に当たっては、支社や連絡会のガイドラインを意識し、遅れが出ないよう、毎朝のミーティングで確認し合っている。万一遅れが出たり、出そうなときには、業務終了後に打ち合わせを行い、早目に挽回できる状況にしている。また、できるだけバランス良い推進を図れるように配慮しているようである。

  実践を通じて
  人材育成
 エリア局は限られた人数で、幅広い仕事(サービス)をしなければいけないので、個々の能力や知識の修得を高めなければならず、お互いに切磋琢磨するように努めている。
 中局長によると、形式的なことも大事であるが、実践から学ぶことを第一に考え、お客さま対応に当たっては、タイミングを逃さないよう、アドバイスや注意指導を行うようにしているとのこと。
 人は誰でも、性格や得手不得手があるので、社員の良い点を見つけ、誉めたり、感謝の気持ちを伝えるようにしている。現在のところ、業務終了後に研修会を行うことはあまりせず、日中の手すき時間にOJTやワンポイントレッスンなどをやるように努めている。

 ミーティングで
 情報を共有化
 毎朝、定例的には行っていないが、会議の報告や支社・連絡会からの情報等があったときには、始業前にミーティングを行っている。緊急性がない場合は、手すき時間を利用して、周知・連絡を行ったり、情報の共有化に努めている。

 地域と関わりを
 深める
 地域との関わりは郵便局にとって大事であり、局長2年目に入ったこともあり、町内会、小学校、保育園などとの関わりを持つように動き始めた。
 また、お客さまルームの一部を活用した施策の実施についても、部会で打ち合わせをしたようで、今後が期待される。


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