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第6939号

【主な記事】

“ワクワク施策”を活発に
郵便局サンタ47サミット


 日本郵便が昨年に企画・実施した「郵便局サンタ47(フォーティーセブン)」。地域の人たちと共に夢・ワクワク感のあるクリスマスの雰囲気をさらに盛り上げていこうと、全国47都道府県134の郵便局で工夫を凝らしたクリスマスイベントが実施され、大きな反響を呼んだ。
 イベントを実施した局長・社員たちから様々な意見が寄せられた。中でも「勇気を持って(イベント参画に)応募した局長・社員たちと意見交換がしたい」という声が大きかったことなどを受け、5月28日に日本郵便本社で局長・役職者ら35人と、大澤誠専務執行役員、長谷川篤執行役員、牧田祐子総務部長、尾形明総務部社会貢献・CS推進室長、吉澤尚美人事部人材研修育成室部長らが参加して、「郵便局サンタ47サミット」が開催された。
 まず、大澤専務執行役員が「皆さんが創意工夫をし、日頃の地域との結びつきを生かして、多くの郵便局で実施していただき感謝。こういう機会を有意義に、意見を横展開し、今後の楽しい地域との結びつき、社員共々ワクワクする郵便局の施策に生かしてほしい。施策を通していろいろなことも試していきたい」とあいさつした。
 代表6局が取組み発表を行った。
▽北海道・幌延局(佐藤光浩局長)=子どもたちにサンタ宛ての絵やメッセージを書いてもらい、各こども園でのクリスマス会で投函してもらった。幌延町で開催のイルミネーション点灯式に子どもたちを招待。サンタからプレゼントが渡された。本物のトナカイを用意し、郵便局サンタと一緒に橇に乗って写真撮影。子どもからは「プレゼントをもらうより手紙を書くことが楽しい」、町の人からは「今までの郵便局には無い素敵なイベント」と嬉しい声が。
▽埼玉県・所沢局(福嶋康城総務部長)=年賀はがきを園児の人数分用意。訪問日までに所沢市イメージマスコット「トコろん」宛てに年賀状を書いてもらった。郵便局サンタとぽすくまが保育園を訪問。トコろん宛ての年賀状をぽすくまが取集。郵便局サンタが園児たちへポスト貯金箱をプレゼント。
▽東京都・渋谷局(佐藤祐貴課長代理)=クリスマスラッピング車の出発式を開催、5台中1台は、ぽすくまの特別ラッピングで、それを撮影して提示した人にプレゼントを用意。園児の描いたサンタの絵を展示。ロビーをステンドグラスやクリスマスツリー、バルーンなどでクリスマスを感じられる空間に装飾。
▽静岡県・磐田富士見局(鈴木貴久局長)=園児たちにサンタ宛ての手紙を書いてもらい、後日サンタがプレゼントをお届け。地元駅前イベントの軽トラ市で年賀状作成とサンタへの手紙教室同時開催。子どもに夢を与えたいと考え、Jリーグ・ジュビロ磐田や卓球五輪メダリストの水谷隼人選手らの協力で、サインやグッズ提供を受けた。
▽兵庫県・川西久代局(黒山敦也局長)=郵便局サンタ47ののぼりを作り、サンタの衣装で自転車に乗り地域を回りPR。声をかけた人に飴ちゃんをあげた。地元幼稚園でサンタへの手紙を書いてもらった。川西市役所前の丸ポスト・きんたくんポストや部会内窓口局前のポストをサンタ仕様に。幼稚園のお楽しみ会に社員がサンタの衣装で参加。
▽大分県・日田局(園田守郵便部課長)=九州北部豪雨の被害に遭った市内の保育園を訪問。子どもたちの心の傷を少しでも癒そうと取り組んだ。園のイベントに合わせ、サンタからのプレゼントをお届け。クリスマス会がすでに終わった園では、サンタが再度やって来たというサプライズで園児たちもビックリ。
〈その他参加の主な実施局〉山鼻局(北海道)、勿来局(福島県)、気仙沼局(宮城県)、八王子横川局(東京都)、緑局(神奈川県)、新津中新田局(新潟県)、富山石坂局(富山県)、金沢中央局(石川県)、半田局(愛知県)、灘局(兵庫県)、湯野局(山口県)、長府局(山口県)、蔵貫局(愛媛県)、土佐山田局(高知県)、西阿木名局(鹿児島県)、八重山局(沖縄県)
 続いて、単独マネジメント局とエリアマネジメント局に分かれて分科会へ。「2017年度に実施してみての感想や気づき」「どうすればよりワクワクする取組みになるか」「今年の郵便局サンタ47で実現したいこと」をテーマに、2018年度の取組みに向けて意見が交わされた。
 エリマネ局では「各園の年間予定もあるので早い声掛けが必要」「ハロウィンやバレンタイン、季節のイベントも同様にできるので、相乗効果が図れれば」「生きたトナカイを会社で買ってほしい」「ぽすくまのクリスマスのシールを郵便物に貼るサービスなど、お客さまと一緒に共有できることを行いたい」などの意見が、単マネ局では「ラッピングは絵心のある社員や絵の上手い人に下絵を描いてもらい、園児に色を塗ってもらうのも面白い」「局前のポストを各局の特徴を入れた形でデコレーションし、全国で投票すると1つのイベントにもなる」などの声が上がった。
 その他ワクワク郵便局の取組みについて、尾形室長の進行で「自治体や地公体、スポンサーを巻き込んでコンテストなどを行うと面白いのでは」「ワクワクは押し付けではなく、社員が楽しんで何を出来るか」「子ども目線のワクワクを取り込んで実施し、社員も巻き込んでいけば社員もワクワクするのでは」「郵便局から発信する冊子の作成を」「全国の郵便局のPOPがリアルタイムで、アップロードできるような形にし、リアルタイムで見られると良い」などの意見が出され、闊達な議論が行われた。
 長谷川執行役員は「皆さんの意見はすごく頷けた。良いアイデアをぜひたくさん実現していきたい」、吉澤部長は「職場が盛り上がるのはコミュニケーションを図ることも必要だが、お客さまと社員がどうやって共通の話題を持つかがすごく大事」と語った。
 最後に、牧田総務部長が総括し、「本当に現場には知恵があるなと、改めて思った。本気でお客さまを喜ばせようと思えば伝わる。皆さんがやりたいと思うことを実現していくのが仕事の本質だと本社は思っている。こうした機会をまた作りながら盛り上げていきたい」と結んだ。


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