「通信文化新報」特集記事詳細

 年/月

第6931号

【主な記事】

全員営業で全種目達成を目指す
地域と共に歩み念願のV1達成
鶴岡道形町郵便局(山形県)
副統括局長 後藤勝局長

 平成30年度を迎えた。事業を取り巻く環境は依然として厳しいが、郵便局には営業目標が示され、達成に向けての取組みが始まった。今年度は新たな中期経営計画も発表され、事業の持ち味を活かした新たな取組みも期待されることになる。そのような中、V2を目指した東北支社管内の山形県庄内地区連絡会(富樫和規統括局長/山添)の鶴岡道形町郵便局(後藤勝局長)を訪ねた。同局がある鶴岡市は、全国有数の稲作地帯の庄内平野南部、西側は日本海に面している。江戸時代には鶴岡藩(通称、庄内藩)の城下町として栄えた。人口は約12万5000人で、主な見どころは「羽黒山五重塔」「三神合祭殿」「クラゲドリーム館」「致道博物館」などがある。

 JR上越新幹線で新潟駅へ行き、羽越本線に乗り換え、鶴岡駅で下車。駅舎を背に左の方向に200メートル進んで左折、羽州浜街道を北西の方向に350メートル直進、右折して道なりに200メートル進み、左折して100メートル直進すると、右手前方に目的地である鶴岡道形町郵便局が見えてきた。
 後藤局長は鶴岡市出身で、昭和50年4月1日付で仙台鉄道郵便局に採用となり、中等部訓練終了後、仙台郵政研修所、東北郵政局経理部を経て、平成元年3月23日付で、父親の後任として鶴岡道形町局長に就任、30年目を迎えている。5年前から、総務担当副統括局長を務めている。
 スタッフは局長、課長代理、主任、期間雇用社員の4人で、利用世帯は約2000、利用者は4400人ぐらいで、1日当たりの来客数は80人前後である。また、28年度実績により東北支社長表彰(営業表彰・全種目達成)を受賞した。

 地域あっての郵便局
 後藤局長は豊富な局長歴を通し、「お客さまがいて、地域があっての郵便局」という理念に基づき、地域やお客さまから信頼され、親しまれる郵便局づくりを目指している。
 そのためには、「明るい笑顔」や「さわやかなあいさつ」はもとより、「相談しやすい」とか「心を込めたお客さまとの会話」を大切にするとともに、「お客さまの利便性」を優先し、使い勝手の良い郵便局づくりに配慮している。そして、「鶴岡道形町局を利用して良かった。また来たい」と思ってもらえるよう、社員共々努めている。
 このほか、社員同士のコミュニケーションを図ったり、局長と社員が共通の理念を持ち、「お客さま第一主義」にのっとった局務運営に努めている。

 全員営業を定着
 厳しい事業現況が続いているが、局長と社員は「与えられた目標は絶対に達成するんだ!」という強い信念を持ち、自局の強みである郵便・貯金は更に伸ばすための工夫と努力をしている。
 また、弱みである保険は、営業手法や活動量を増やすためのミーティング(勉強会)を定期的に行い、「全員営業の定着」に努め、できるだけ早く目標達成に努めている。
 このほか、毎月のPDCAを徹底し、万一、推進に遅れが生じた場合には、全員で原因を分析し、挽回策を検討し、速やかに軌道修正をするようにしている。
 一方、営業推進に当たっては、バランスのとれた営業推進を心掛けるとともに、「連絡会内トップ」の推進を図れるように取り組んでいる。

 「人財」となるよう指導
 営業にしろ業務にしろ、エリア局においては、かなり幅広い仕事をしなければならず、それなりの知識やノウハウが必要となる。そこで「昨年の自分を越える」をモットーに、営業と業務のスキルアップのための勉強会を毎月開催し、「人材」が真の「人財」となるように指導育成に努めている。また、「FP2級や年金・相続アドバイザー」の資格取得のための支援を行う一方、自らも率先して取得するように努めている。
 人づくりは組織を通じたり、OJTや自己啓発もあり、また、性格、得手不得手、環境などにも左右されることもあって奥が深い。
 そこで、後藤局長は「誉めたり、時には厳しく指導したり、何を気付かせ、何をすべきか、共に考え、あるときには自らの背中を見せながら、人づくりに尽力したい」と語る。

 PDCAを徹底
 日々の活動を充実させるため、朝礼で「当日の行動目標」を全員が発表する一方、終礼で「当日の成果・反省」を行っており、司会は輪番制としている。
 また、販売会議は月1回以上開催し、収益改善のためのPDCAの徹底に努めており、手すき時間を利用した10分程度のミーティングも行っている。

 年2回のあいさつ訪問
 郵便局が主体となった地域活動は実施できにくくなったが、地域行事には積極的に参加するように努めている。特に長年にわたり世話になっている地域のお得意さまに対する年2回(7月・12月)のあいさつ訪問は、平成元年の局長就任時から継続している。


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