「通信文化新報」特集記事詳細

 年/月

第6926号

【主な記事】

全員営業で全種目達成を目指す
「顧客第一主義」で念願のV1を
刈谷一ツ木郵便局(愛知県)
齋藤晴康局長

 郵政グループの2018年第3四半期の決算が発表され、四半期純利益は26.5%増の3752億円となった。しかし、事業を取り巻く環境は依然として厳しく、各郵便局では平成29年度の目標達成に向けて、局長と社員が一丸となって取り組んでいる。そのような中、V1を目指している東海支社管内の愛知県西三河地区連絡会(石川洋路統括局長/豊田堤)の刈谷一ツ木郵便局(齋藤晴康局長)を訪ねた。同局が所在する刈谷市は愛知県のほぼ中央、西三河地方の西部にあり、境川を挟んで尾張地方と接している。日本有数の自動車工業都市で、トヨタ自動車発祥の地である。主な見どころは、刈谷城、楞厳寺などで、刈谷ハイウェイオアシスは多くの人でにぎわっている。

 JR東海道新幹線の名古屋駅で下車、名鉄線に乗り換え一ツ木駅で下車。改札を出て左折、踏切を渡ると50メートルほど先の右手に刈谷一ツ木郵便局が見えてきた。
 齋藤局長は浜松市の出身で、平成10年4月1日付で中野町局に採用となり、数局転勤後、東海支社の保険インストラクターを経て、28年4月1日付で刈谷一ツ木局長に就任、2年目を迎えている。
 スタッフは局長、課長代理、主任、一般、期間雇用社員の5人。世帯は約5000、利用者は1万5000人ぐらいで、1日当たりの来客数は60~80人である。
 
信頼、親しまれる
郵便局づくり
 就任2年目の齋藤局長は、インストラクターとしての経験なども活かし、自分なりの3年計画で郵便局と社員の意識改革に取り組んでいる。具体的には、お客さまに愛され、信頼され、地域にとって存在価値のある郵便局づくりを目指している。 
 そこで「顧客第一主義」にウエイトを置き、「人材育成」と「全種目達成」を基本理念とし、社員を巻き込むとともに、連絡会や部会の方針にも沿った取組みに努め、多くのお客さまに来局してもらえるよう、社員と共に、一歩一歩着実に前進することにしている。

 バランス良く
 日別・週別管理
 与えられた目標は何としてでも達成しようという思いは強く、そのためには、全社員が同一認識を持ち、バランスの良い営業推進に努める一方、日ごろのお客さま対応を丁寧に行い、すべての人に声をかけるようにしている。
 また、支社のガイドラインを見据えながら、日別・週別管理に努めるとともに、遅れが出そうなときには手すき時間に打合せ会を行うなど、早目、早目に対応をするようにしている。
 このほか、目標によっては午前中にクリアし、午後は遅れている目標の推進に取り組み、状況によってはトップセールスを行うこともあり、29年度は全種目達成が期待できる状況にある。

 人材育成に努める
 「企業は人なり」と言うように、局長にしろ、社員にしろ、いかに人を活かすかであり、自分に厳しくするとともに、社員に対しては、幅広い知識やノウハウを身に付けてもらうとともに、「やる気スイッチ」を押すのは本人自身であり、そのための背中を押すのが局長の務めだと言う。
 また、時には厳しく指導したり、社員の成長のために何を気付かせ、何をすべきか一緒に考え、自らの背中を見せたりやらせてみて、できた喜びを実感させ、自信を持たせるようにしている。
 このほか、自己啓発になるが、人並みの教養も必要であり、局長は折に触れて意識付けやアドバイスを行っており、今より一つ上の役職を目指すように勧めている。

 ミーティングの活用
 毎朝10分程度朝礼を行い、進行役は社員が交代で担当、当日の予定、営業実績の確認や当日やるべきことを再確認している。また、局長から業務・防犯・指示文書の周知を行い、必要に応じてアドバイスを行っている。
 このほか、全員が何らかの発言を行うとともに、週一研修や支社が提供してくるプログラムなどをしっかり行うようにしている。

 地域活動の実施
 現在のところ地域活動はあまりできていないが、お客さまあっての郵便局で、日ごろから地域やお客さまとの関わりをもてるよう先輩局長の指導を受けながら、身近で無理なくできそうなことから取り組むことにしている。
 具体的には、地域行事に参加したり、清掃活動など、ボランティア活動から始めたいと言う。


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