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第6925号

【主な記事】

日本郵便、ヤマトが共同輸送
全国初 宮崎交通の路線バス


 日本郵便は宮崎交通の路線バスに、郵便物や荷物を積み込む共同輸送を2月20日から開始した。
 宮崎県西米良村(にしめらそん)の村所(むらしょ)郵便局と西都(さいと)郵便局間の輸送のうち、片道1運行で実施される。同日、出発式が行われ、日本郵便からは福田聖輝副社長が出席した。
 貨客混載・共同輸送が行われる路線バスの区間は、村所バス停と西都バスセンター間。1日3往復しているが、そのうち日本郵便は、午後5時に村所を出発し午後6時31分に西都に到着する片道1運行を利用する。村所バス停から西都バスセンターまでは約45キロ、走行時間は約1時間30分。
 路線バスの荷台スペースに設置された専用ボックスに郵便物や荷物を積み込む。ヤマト運輸はこの貨客混載・共同輸送を2015年10月から実施しており、1日2往復で利用している。
 貨客混載・共同輸送は、鉄道やバス、タクシー、船で実施されているが、これらを含めて複数の事業者が共同で参加するのは全国初。宮崎交通では今後の展開について「両社の要望を踏まえながら、共同輸送の便数の増加の検討や他の事業者の参画も視野に入れていきたい」と話している。国土交通省から物流総合効率化法の対象事業者に認定された。
 2月20日の出発式は「村所バス停」で行われ、福田副社長をはじめ、ヤマト運輸の小菅泰治常務執行役員、宮崎交通の菊池克賴社長、九州運輸局宮崎運輸支局の宇都宮博文支局長、西米良村の黒木義光副村長らが出席した。
 路線バスには「あなたの大切な荷物 まちからまちへ運びます」というキャッチフレーズや3社の社名がラッピングされ、担当者はさっそく荷物を積み込んだ。


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