「通信文化新報」特集記事詳細

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第6922号

【主な記事】

全員営業で全種目達成を目指す
地域と連携を深めV1へ
福賀郵便局(山口県)
伏谷留美子局長

 3年間の中期経営計画の最終年であり、事業を取り巻く厳しい環境の下、平成29年度もいよいよ終盤に入り、各郵便局では各種目標の達成に向け、局長と社員が一丸となって取り組んでいる。そのような中、V1を目指している中国支社管内の山口県長門北部地区連絡会(末武晃統括局長/萩越ケ浜)の福賀郵便局(伏谷留美子局長)を訪ねた。同局が所在する阿武郡阿武町は山口県の北部、北長門国定公園に面し、海岸線に沿って山陰道、国道191号線が通っている。無角和牛とキウイフルーツが名産で、見どころとしては白須たたら製鉄遺跡、惣郷川鉄橋、道の駅阿武、佐々木小次郎の墓などがある。

 山口宇部空港からJR新山口駅経由で萩方面へバスで向い、約1時間30分で萩市内バスセンターに到着。バスを乗り継ぎ、県道14号線、10号線を通り、約1時間で福賀地区の福田バス停で下車し、福賀中学校の方向に100メートル進むと、右手前方に福賀郵便局が見えてきた。
 伏谷局長は萩市の出身で、平成2年4月1日付で広島高須局に採用となり、萩越ケ浜局の課長を経て、26年4月1日付で福賀局長に就任、4年目を迎えている。
 スタッフは局長と課長の2人で、利用世帯は約280、利用者は約600人で、1日当たりの来客数は30人前後となっている。28年度実績による29年度の本社表彰では、総合表彰Sグループ2位と事業優績社長表彰を受賞し、中国支社表彰では、社員がゆうちょ総合表彰を受賞した。

顧客第一がモットー
 阿武町は、単独行政を選択した自治体で、小さい強みを生かし、打てば響くような即時対応、即実行で物事に取り組み、未来に向けて様々なチャレンジをしている。
 そこで福賀局も、お客さまから「選んでいただける郵便局」「わざわざ来局する価値のある郵便局」を目指すとともに、お客さまの立場に立ったきめ細かな対応や、個々のお客さまにマッチした接客ができるように努めている。
 つまり「顧客第一」をモットーに、笑顔と明るい声でお客さまの利便性を考え、商品を利用してもらったり、相談をしやすい雰囲気づくりに配慮している。

毎月10%の推進を 
 少子高齢化や過疎化が進む山間地の郵便局で、世帯、人口は限られているが、目標は是が非でも達成するんだという強い思いで取り組んでいる。
 全ての目標は毎月10%の推進を目指し、可能な限り12月末~1月末に100%の推進を図れるよう、バランスよく取り組んでいる。そして最終的には、120~130%を着地点として鋭意努力することにしている。
 局長4年間の内容を見ると、1年目は年金自動受け取りがわずかに未達だったが、2年目は全種目達成。3年目は総貯金純増が3%足りず苦杯をなめたが、今年度は1種目を除き、1月末までに達成、残された2か月間で総貯金純増の達成と他の目標の上積みを目指す意気込みが感じられた。

 力を入れる人材育成
 エリア局の社員は幅広い仕事をこなすことから、営業や業務関係はもとより、カウンターセールスに必要な日常会話がスムーズに行えることが不可欠となる。一社会人として、郵便局で働くひとりとしてどうあるべきか、そのためには、教養や知識も相応に必要で、折に触れて意識付けやアドバイスを行っている。
 また、社員が局長のビジョンと逸脱していたり、気を付けるべきやり取りがあった場合は、お客さまが帰られた後にOJTを行い、良かった点は誉め、改善すべき点は厳しく指導を行うこともある。
 そのほか、社員に感謝することを忘れたり、言い過ぎたと思ったときには、ひとりの人間として謝る勇気を持ちたいと強調する。

 ミーティングの活用
 2人局で、朝礼という形でなく、業務開始後の手すき時間を利用して、前日の営業の推進状況やその日に取り組むことを確認し合っている。
 また、局長から必要な周知・伝達を行うとともに、気づいたことや要望などを社員の方から発言してもらい、局長と社員が同一認識を持って仕事に取り組むことにしている。
 このほか、コンプライアンス週一研修や支社が提供してくるプログラムをきちんと行うようにしている。


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