「通信文化新報」特集記事詳細

 年/月

第6922号

【主な記事】

第4期生25人が入校
[郵政大学校]2017年度総合科


 日本郵政グループ各社のフロントライン等から総合職コース転換試験に合格した「総合科研修第4期生」25人の入校式が1月25日、郵政大学校(東京都国立市)で行われた。総合職社員として活躍するために必要な知識やスキルを身に着け、グループ一体感や連携意識の醸成に資することなどを目的に、財務会計やパソコンの実務、マーケティング、経営戦略、コミュニケーション、郵政グループの業務知識など、多岐にわたる研修が行われる。

 郵政大学校は1965(昭和40)年の創設以来、多くの優秀な人材を輩出してきた。郵政民営化で一時中断を余儀なくされたが、2011(平成23)年4月に新たな形で再スタート。
 2045年から始まった総合科研修では第1期生26人、2期生21人、3期生17人が学び、グループ各社で活躍している。
 今回の研修は日本郵政2人、日本郵便16人、ゆうちょ銀行1人、かんぽ生命6人の計25人が難関を突破した。
 入校式では、佐藤克彦校長が「グループ4社の人たちが集まって横断的に行われる訓練であり、皆さんにとっては得難い経験となる。長い伝統を持ち、修了生たちの多くが今も本社で活躍している。自ら目標をしっかりと持ち、知識・スキルを吸収し、その上でお互い将来についてしっかりと議論をしてほしい」と呼びかけ、郵政大学校の歴史・沿革や意義を紹介。
 そして「長門社長が“チームJP”というスローガンを掲げている。グループの社員として一体感を持ち、郵便局を軸としたこの組織がビジネスとして伸び、それを通じて地域で生活する人たちのためにどれだけ貢献していくかが、まだまだ課題として残っていくと思う。それを担っていくのが皆さんの仕事。しっかり取り組んで、良い成果を出してほしい」と祝辞を述べた。
 日本郵政の鈴木康雄上級副社長は「働きながら、時間的制約がある中で試験に合格したことは極めて重要。短時間できちんと成果を出す仕事の仕方や勉強の仕方は、今後も本社で仕事をしていくうえで十分に役立つ」と述べた。
 事業の現況や見通しなどを説明し、「事業を支えるのは何といっても人間であることは間違いない。全国をカバーする郵便局という巨大なインフラがあるからこそ、4社一体でトータル生活サポート企業としてやっていける。それも、そこで働く人たちのおかげであり、それを指導する本社の社員のおかげでもある。皆さんは今後そういう立場に就くが、ぜひとも頑張ってほしい」と期待を寄せた。
 また、「みんなで一緒に寝食を共にするのはめったにないこと。今後、本社で一緒に仕事をしていく時に、あの時はこうだったね、お互いによく頑張ったねと言えるようになってほしい。ここで得た信頼関係や交友関係、同期の親交をそのまま続けていけるよう、勉強だけでなく、勉強が終わった後の時間も十分に楽しんでもらいたい」とエールを送った。
 鈴木上級副社長をはじめ、日本郵便の吉澤尚美人事部長、ゆうちょ銀行の牧野洋子執行役、かんぽ生命の加藤進康常務執行役、郵政大学校の佐藤校長、川野陽一副校長、余合清治総務部長らグループ各社幹部が見守る中、研修生1人ひとりの名前が呼ばれて紹介された。
 代表で、かんぽ生命の内山淳一さん(信越エリア本部)が「本社要員として必要なマインド・知識・スキルをしっかりと身に着け、当事者意識を持って1人ひとりが自立し、自ら考え、自ら行動する社員になれるよう、精いっぱい努力していく。日本郵政グループを取り巻く環境は厳しいが、その中でグループの強みを生かした成長戦略を描き、中長期的な企業価値の向上を目指していくのだと、鈴木上級副社長や佐藤校長から教えていただいた。25人が一丸となり、その一翼を担っていく強い意志と覚悟を持って研修に臨む」と決意表明した。
【総合科研修第4期生(敬称略)】
〈日本郵政〉▽佐藤寛子(本社)▽黒沢裕太(東京逓信病院)
〈日本郵便〉▽由地愛(本社)▽田代大智(本社)▽髙木成哉(本社)▽前川望美(本社)▽遊佐圭太郎(東北支社)▽菅原圭亮(東北支社)▽齊藤なほ子(関東支社)▽小林美穂(関東/四街道鹿渡局)▽塩野谷聡(東京支社)▽本田旭伸(東京/昭島局)▽百瀬亨(東京/高輪局)▽高本将斗(東京/八王子西局)▽山本彩葉(東京/芝局)▽竹内萌衣(信越/長野中央局)▽野村泉(東海/藤枝局)▽兼武俊一(近畿/三田局)
〈ゆうちょ銀行〉▽守山未紗(東京/牛込店)
〈かんぽ生命〉▽山下展弘(本社)▽原田里美(本社)▽藤澤嘉崇(東北/仙台サービスセンター)▽恩田耕太郎(東京/東京サービスセンター)▽内山淳一(信越/信越エリア本部)▽竹内典子(近畿/姫路支店)


>戻る

ページTOPへ