「通信文化新報」特集記事詳細

 年/月

第6920号

【主な記事】

全員営業で全種目達成を目指す
一体営業で業績アップ、念願のV1を
あきる野小川郵便局(東京都)
副部会長 笹本清明局長

 少子高齢化や過疎化が進む一方、事業を取り巻く環境は依然として厳しさが続いており、3年間の中期経営計画もあと2か月余りとなった。各郵便局では、平成29年度の目標達成に向けて局長と社員が一丸となって取り組んでいるが、V1を目指している東京都東京多摩西部地区連絡会(矢澤和成統括局長/国立天神下)のあきる野小川郵便局(笹本清明局長)を訪ねた。同局の所在するあきる野市は東京都の多摩地域の西部、住宅地と山間地が混在しており、人口は約8万500人である。エリア内の秋川渓谷、サマーランドなどは、休日に多くの観光客でにぎわいを見せている。このほかの見どころには、二宮神社、阿伎留神社などがある。

 JR立川駅から拝島駅を経由して東秋留駅で下車。改札を出て南へ700メートルほど進み、睦橋道路を横断して東へ約1キロ直進する。小川の交差点を横切って道なりに約200メートル進むと、右手前方にあきる野小川局が見えてきた。
 あきる野市出身の笹本局長は、昭和55年4月1日付で日野局に採用となり、郵便・物販のインストラクターを経て、平成22年4月1日付であきる野小川局長に就任、8年目を迎えている。27年4月からは郵便・物販担当の副部会長を務めている。
 スタッフは局長、課長代理、社員、期間雇用社員1人の4人。利用世帯は約2000、利用者は6000人ぐらいで、1日当たりの来客数は70~80人である。
 また、28年度実績による29年度の東京支社の表彰で、営業表彰(総合表彰)、営業表彰(ストラックアウト完全制覇賞)、営業表彰(個別表彰・郵便・物販部門)を受賞した。

日別・月別管理を徹底
 厳しい事業現況が続いているが、与えられた目標は何としてでも達成できるよう、社員を巻き込んで取り組んでいる。しかし、現在は主任が産休に入っていることもあり、期間雇用社員を巻き込んで、全社員が同一認識を持ち、バランスの良い営業推進に努める一方、日ごろのお客さま対応を大事に行い、すべての人に声をかけるようにしている。
 また、支社のガイドラインを見据えながら、日別・月別管理に努めるとともに、遅れが出そうなときには手すき時間に打合せ会を行うなど、早め早めに対応をするようにしている。
 このほか、目標によっては、午前中にクリアし、午後は遅れている目標の推進にエネルギーを注ぎ、状況によってはトップセールスを行うこともある。

顧客第一がモットー
 お客さまあっての郵便局であり、より多くのお客さまに来局してもらえるよう、郵便局の都合だけでなく、お客さまの利便性を考えて商品を利用してもらったり、相談をしやすい雰囲気づくりに配慮している。
 また、郵便局や社員の信用・信頼も大事であり、笑顔と明るい声で接遇に努めたり、できるだけ待たせないようにお客さま対応に気を配り、気分よく帰ってもらえるようにしている。
 このほか、ATMを利用しているお客さまに声をかけて、窓口で用事を済ませるように勧めるなど、コミュニケーションを大事にしている。

力を入れる人材育成
 「企業は人なり」と言われるが、エリア局の社員は幅広い仕事をこなすことから、営業関係や業務関係はもとより、カウンターセールスで必要な日常会話をスムーズに行えることが大事となる。
 そのためには、教養や知識も相応に必要であり、折に触れて意識付けやアドバイスを行っている。また、短期・長期的な目標を持たせたり、現在より一つ上の役職を目指すように勧める。
 このほか、状況に応じて、お客さまが帰られた後にOJTを行い、効果的な指導を行ったりしている。また、良かった点は誉め、改善すべき点は厳しく指導を行うときもあり、資格取得に努めてもらうよう、全体あるいは個別指導も行っているようだ。

ミーティングの活用
 毎朝、朝礼を行ってその日に取り組むことを明確にしている。進行役は原則として1週間交代で出納員が担当、前日の営業の推進状況や当日の目標などを話して確認し合う。続いて局長から周知・伝達、要望などを伝え、局長と社員が同一認識を持って仕事に取り組むことにしている。
 午後に入り、営業推進や業務面の周知すべきことが生じたときには、手すき時間を利用して周知することにしている。このほか、コンプライアンス週一研修や支社が提供してくるプログラムをきちんと行うようにしている。

地域活動の実施
 OBが局周で活動している「悠歩倶楽部」の代表を務めており、「絵手紙」「書道」「切り絵」などを年に3~4回提供してくれ、お客さまルームの壁面に掲示し、お客さまの好評を得ている。また、局長は地域の春祭りと秋祭りに顔出しをしている。


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