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6913号

【主な記事】

全員営業で全種目達成を目指す
チームワークを活かしV2へ
遠敷郵便局(福井県) 部会長 清水泰之局長

 厳しい事業現況が続く中、業績向上を図りながら経営基盤の更なる強化を目指した中期経営計画も、最終年である3年目の後半を迎えている。各郵便局では目下、30年用年賀はがきを発売中で、全社員が一丸となり目標達成に向けて必至になって頑張っている。そのような中、局長と社員が一丸となってV2を目指している北陸支社管内にある福井県南部地区連絡会(宇野憲二統括局長/三方)、の遠敷郵便局(清水泰之局長)を訪ねた。同局が所在する小浜市は、福井県の南西部に位置し、「海のある奈良」「鵜の瀬のお水送り」「御食国」として都の食と文化を支えてきた。郵便局は小浜市の東部にあり、古くから丹後街道と鯖街道が交差、人々は針畑峠を越えて都に向かった。鯖街道沿いには、国宝の神宮寺、国分寺、萬徳寺、若狭彦姫神社があり、見どころは小などがある。

 JR東海道新幹線の米原駅で特急しらさぎに乗車し、敦賀駅でさらに小浜線に乗り換えて東小浜駅で下車。駅前通りを南に約400メートル進み、交差点を右折して国道27号線を東に約50メートル直進すると、右手前方に遠敷郵便局が見えてきた。
 清水局長は昭和58年6月22日付で内外海局に採用となり、数局転勤後、平成19年4月1日付で奥名田局長に就任、さらに25年4月1日付で遠敷局長に異動して5年目を迎え、4月からは部会長を務めている。
 スタッフは局長、課長代理2人、期間雇用社員1人の4人。利用世帯は約1330で、利用者は約3660人、1日当たりの来客数は平均80人前後である。遠敷局は2017年度北陸支社表彰において、営業総合表彰を受賞した。

  笑顔で元気よく おもてなしの心で
 長年続いている郵便局の使命や持ち味を大事にしており、地域を愛し、地域から必要とされる郵便局づくりをしようと考え、社員を巻き込み、お客さまと接する際は、笑顔で元気よく対応するように指導している。また、社員がそのことをしっかり理解して取り組んでおり、多くのお客さまから支持をもらっている。
 具体的には、お客さまを待たせない、名前でお客さまを呼ぶ。社員のサポートを必要とするお客さまが来局したときには、お客さまルームに出て行き、「おもてなしの心」で丁寧に接客し、気分よく帰っていただくようにするなどで、お礼や賞讃の電話やはがきが届くこともあるようだ。

  力を入れる人材育成
 郵便局の仕事はかなり幅広く、限られたスタッフで対応することから、営業関係や業務知識はもとより、カウンターセールスで必要な日常会話をスムースに行うためには、教養や知識もそれなりに必要であり、折に触れて指導やアドバイスを行っている。
 営業推進に関しても、お客さまは何を考え何を欲しているのかを瞬時に汲み取ることも大事で、手すき時間を利用して仕事ぶりを誉めたり、注文をつけたりするようにしている。このほか、一つ上の役職を見すえたり、資格取得に努めてもらうよう全体あるいは個別指導も時折に触れ行っている。

  推進状況を把握 バランスよく営業
 清水局長は、事業を取り巻く現況は依然と厳しく、与えられた目標を達成するのは、第一線の郵便局の義務でもあると社員共々認識するとともに、年度当初はもとより、毎月の推進状況をしっかり把握し、支社のガイドラインも見据えながら、概ね10日ごとにでチェックをしながら推進に努めている。
 そのためには手すき時間を活用し、全社員が同一認識を持ち、バランスの良い営業活動の励行を行うようにしている。万一、遅れが出そうなときにはトップセールスを行うなど、早め、早めに対応をするようにしている。このほか、随時社員とのコミュニケーションをとるように配慮している。

  ミーティングを活用
 朝のミーティングは原則として、業務開始後の手すき時間を活用し、局長からの周知・伝達や社員からの報告などを行い、当日やるべきことを確認している。終礼では、営業の推進状況を確認し合ったり、社員からの意見や局長からの要望などを伝え、局長と社員が同一認識を持つようにしている。

  地域活動の実施
 行政やオピニオンリーダーとの意見交換会を毎年行い、郵便局に関する情報を提供するとともに、意見や要望等を十分にうかがい、今後の郵便局運営に反映させている。
 また、お客さまルームの壁面を使い、地域の方が作ったり、書(描)いたりした作品を展示し、郵便局の持ち味を生かしている。このほか、駐車場の棚を利用して横断幕を掲出できるようにし、地域住民のPRを行っている。


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