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第6912号

【主な記事】

地域の活力向上を
信越・四国支社が交流会議


 信越支社(三田彰子支社長)と四国支社(丸山元彦支社長)は11月14日、松山市のメルパルク松山で「第2回信越・四国活力向上交流会議」を開催した。
 過疎・高齢化が急速に進む中、地方自治体等と連携しながら郵便局の存在価値をいかに高めていくかの方策およびマネジメントの在り方等について、比較的同規模の両支社が互いの取組み内容について意見を交わし、交流を図ることが目的。
 丸山四国支社長が発案し、三田信越支社長へ打診して快諾を得て、6月27日に長野市で開催された第1回目の交流会議では、多角的・建設的な意見交換が行われた。その際に、更なる協力・友好を図ることを誓い、今回は松山の地での開催となった。
 丸山支社長は「前回の交流会で普段の話を直接聞き、当たり前と思われていることが実は非常に地域にとっては新鮮、ということが多くあった。再び両支社が顔を合わせるので、また刺激を得られたらと思う。先日JR四国と協定を結び、四国のまちなか賑わい創生へと取り組んでいる。今後はタウンミーティングなどいろいろやっていきたい。四国は過疎・高齢化が全国一進んでおり、信越も同様の悩みは多いと思う。様々な話を聞き有意義な場にしたい」とあいさつ。
 三田支社長は「前回の分科会で様々な取組みの話を聞き、刺激を受けた。地方創生についてはできるかぎり首長と話をし、協定締結というところに来ている。企業価値を高めることが今の最大の課題。悩みも共有し、いろいろと吸収したい。やる気のスイッチを入れて、取組みの話もできれば」と語った。
 経営管理部、総務・人事部、金融営業部の3チームでの分科会へ。両支社のこれまでの取組みや現状、営業面の良い点・苦戦している点、地域の特性や現状・課題なども踏まえた新たな可能性の模索など、闊達に意見が交わされた。
 浦瀬孝之主幹地区統括局長の講話が行われ、四国の概要や自らのキャリア、愛媛南予について紹介したほか、窓口機能の責任者としての取組み、今年度の四国の営業・業務について語った。
 主な内容は次のとおり。
〈組織的な推進管理〉特にかんぽでは大事。統括局長、保険担当副統括局長、保険担当副部会長、営業推進リーダー、インストラクターたちを中心に推進するが、携わる責任者の思いが1つになることが一番重要。
〈人材育成〉1人ひとりの能力を上げることも大切。四国は次のインストラクター育成の意味から2人体制で組んでいる。サブインストラクターも営業力が高く業務に詳しい人を選任している。
〈格差の是正〉上位・下位の連絡会の差を縮めることで、支社全体の業績が上がっていく。
〈愛媛南予の取組み〉全113局で必ず年に一度以上はFP相談会をしようと取り組み、すでに約8割の局で1回目を開催。見込み客の設定、アポ取り、営業の話を全員が必ずやるので、社員1人ひとりの能力が高まる。お客さまへの声掛けが苦手な社員も積極的にできるようになり、人材育成に、南予全体の成績アップにもつながっている。
〈今後の四国の営業・業務について〉昨年の保険推進で1位を獲ろうと四国の全統括局長に呼びかけたら、各自地区連絡会をどんどん引き上げてくれた。また、保険が良くても貯金が悪く、郵便も100いかなければ価値がない。全てに力を入れ、意識合わせをして取り組んでいる。
〈防犯〉犯罪やコンプライアンス違反は絶対に出さないという強い思いで取り組んでいる。厳しく言い続けることが必要。言わないと徐々に意識が遠ざかり、防犯重点ルール違反にもつながる。点検監査をきっちりとできる連絡会にしていく。
 最後に「支社長と主幹地区統括局長、幹事局長が同じ方向を向いていなければ絶対にうまくいかない。同じ方向を目指して推し進めれば必ず実績にもつながり、ますます素晴らしい支社になる」と結んだ。
 懇親会では、青木進代表主幹地区統括局長が「物産展の場に貯金や投資信託、年金の説明会や相談会、保険のFP相談会を入れると、いろいろな対応ができてくる」など、具体例を紹介しながら事業の現状を語った。
 そして「みまもりサービスは、今までの待ちの営業から訪問活動、渉外的な活動で行うなど、営業のスタンスを180度変えなくてはいけない。高齢化社会の中で、みまもりサービスを軸に活用していくことがたくさんある。オーダーを聞き、しっかりやっていくことが重要」と、両支社の活躍へ期待を込めた。
 犬伏豊経営管理本部長が「信越と四国の交流はすごいと言われるようにしたい」と乾杯の発声。今後も交流を重ねていくことを確認した。


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