「通信文化新報」特集記事詳細

 年/月

第6911号

【主な記事】

全員営業で全種目達成を目指す
窓口と渉外が連携し念願のV1へ
標茶郵便局(北海道)
部会長 石栗征剛局長

 中期経営計画の最終年度も既に折り返し点を過ぎ4か月余りとなり、各郵便局では目標達成に向けての追い込みに汗を流している。また、平成30年用の年賀はがきも発売となり、年末商戦も活況を帯びてきた。そのような中、局長と社員が一丸となってV1を目指している北海道支社管内の郵便局を訪ねた。北海道釧路地区連絡会(佐藤太一統括局長/釧路東)の標茶郵便局(石栗征剛局長)である。同局が所在する標茶町は川上郡にあり、主な産業は酪農で人口は約7700人。農家の戸数は減っているが、乳牛の頭数は増大傾向にある。主な見どころは天然記念物に指定されている「釧路湿原」、町内の各所で温泉が湧き、日本有数の温泉湧出量を誇っている。

 釧路空港からバスでJR釧路駅へ行き、釧網本線に乗車して7駅先の標茶駅で下車。駅舎を背に駅前通りを80メートルほど進み、交差点を右折すると右手前方に標茶郵便局が見えてきた。
 石栗局長は、昭和63年4月5日付で釧路錦町局に採用となり、数局転勤後、平成20年7月1日付で久著路局長に就任、さらに26年4月1日付で標茶局長に異動して4年目を迎え、4月からは部会長を務めている。
 標茶局は渉外局(内務8人、渉外3人)で、スタッフは局長、課長2人、課長代理1人、主任2人、一般2人、期間雇用3人の11人。利用世帯は約3000で、利用者は約6500人、1日当たりの来客数は100人前後である。
 標茶局は2017年度本社表彰において総合表彰、支社表彰では保険部門と物販部門で個別表彰、がん保険で営業優績局、優良監査、支社長表彰で事業優績表彰(団体)を受賞した。

  地域から愛される
  郵便局づくり
 石栗局長は局長就任後、長年続いている郵便局の使命や持ち味を大事にしている。そこで地域を愛し、地域から必要とされる郵便局づくりをしようと考え、社員も巻き込み、お客さまが幸せになるためには何を考え、何をしたらよいか熟慮し、無理なくできそうなことから取り組んでいる。
 例えばお客さまを名前で呼ぶとか、商品を販売する場合はお客さまにとって利便性があるのか、郵便局の都合だけで販売していないかなどである。このほか、必要以上に待たせることはないかや、用事が済んだら気分良く帰っていただけるように接客している。

  担当者を決めて
  推進管理を徹底
 支社から与えられた目標は、できるだけ早く達成するとともに、最後まで手を抜くことなく、推進の上積みに努めることにしている。そのためには、全員がミーティング等を通じて推進状況を把握するとともに、できるだけバランス良く取り組むことにしている。また、各事業ごとに担当者を決めて推進管理を行っている。
 さらに毎月1回、販売会議を行い、課長代理が中心となり推進管理、取組事項等を全員で話し合うことにしている。このほか、物販関係を中心に個人目標を持たせ、モチベーションを高くして、営業推進に取り組んでいる。

  人材育成に尽力
 限られたスタッフで幅広い仕事をすることから、営業関係や業務知識はもとより、一般教養も相応に必要であり、折に触れて指導を行っている。
 また、社員一人ひとりが「今考え、できること」を見つけ、パフォーマンスを発揮するように取り組んでおり、民営化後に途切れがちになった「先輩から後輩へ受け継がれる仕事や情報」の慣習を実現しようとしている。
 このほか、相手の立場に立って物事を考えたり、お客さまの要望に応えられる社員づくりに努めるとともに、一つ上の役職を見すえたり、資格取得に努めてもらうよう、全体、個別の指導を時折行っている。

  朝礼や打合せの充実
 朝礼は司会を輪番制で行い、当日やるべきこと、情報の共有化などを徹底し、必要に応じて局長が周知・伝達やアドバイスを行っている。また、渉外社員と窓口社員(1人)によるミーティングを行い、職場の改善提案をしてもらい、より良い職場づくりの一助としている。このほか、役職者全員での会議を毎月1回行っている。

  地域活動の実施
 局長は地域に住み、町内会活動をすることが基本であると考えている。近隣の小学校、高校の入学式、卒業式、運動会などに出席している。また、地域のクリンーアップ作戦に局長と社員が参加しているほか、中小企業同友会に加入し、地元企業主と交流している。


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