「通信文化新報」特集記事詳細

 年/月

第6909号

【主な記事】

全員営業で全種目達成を目指す
昨日より今日、今日より明日の成長を
須崎緑町郵便局(高知県)
市川藤佳局長

 中期経営計画の最終年度も折り返す一方、29年度も後半に入り、各郵便局は目標達成に向けての追い込みに汗を流している。また、30年用年賀はがきも発売となり、年末商戦も活況を帯びてきた。そのような中、局長と社員が一丸となってV3を目指している四国支社管内の高知県西部地区連絡会(夕部弘補統括局長/中村八束)の須崎緑町郵便局(市川藤佳局長)を訪ねた。同局が所在する須崎市は高知県の中部、四国カルストの南部、太平洋に面している。市域の大半が山林で、海岸線は複雑に入り組んでおり、浦の内湾と須崎湾は深い入江となっている。人口は2万2160人で、主な見どころは須崎城、土佐岡本城、須崎八幡宮、観光スポットは横波三里、大谷の楠(国の天然記念物)などがある。

 JR高知駅から土讃線に乗り、多ノ郷駅で下車。改札を出て20メートル先を左折し、約100メートル進んで右折、その先の3差路を左に100メートルほど直進すると、左手前方に目的地である須崎緑町局が見えてきた。
 市川局長は昭和56年7月10日付で高知中央局に採用となり、数局転勤後、高知横内局の局長代理を経て、平成18年6月30日付で須崎緑町局長に就任、11年目を迎えている。
 スタッフは局長、課長代理、主任2人の4人で、利用世帯は2000を超え、利用者は約3800人、1日当たりの来客数は平均150人前後である。

 郵便局経営計画を策定
 市川局長は局長就任後の翌年度から、支社や連絡会の年度方針などを参考にして「須崎緑町郵便局経営計画」を毎年度策定している。そして、年度当初の朝礼で全社員に周知・説明し、営業推進、部内犯罪の根絶・業務品質の向上、郵便局利用者の拡大を図ることにしている。
 今年度の思いは「昨日より今日、今日よりも明日の成長を目指して!」で、重点項目・具体的取組みは次のとおり。
○営業推進は「営業全目標の達成」
①基本動作の徹底②積極的なお知らせ活動の展開③社員一人ひとりのスキルアップ④バランスのとれた推進管理の徹底。
○部内犯罪根絶・業務品質の向上は「事故・犯罪0」
①コンプライアンスの浸透・徹底・継続②風通しの良い職場環境③相互点検・検査の徹底。
○郵便局利用者の拡大は「お客さまに愛される郵便局づくり」
①4Sの向上②明るい挨拶・明るい職場③一人ひとりがお客さまの立場で考動④郵便局のアピール⑤地域のお客さまへ感謝しよう。

  お客さまの立ち場で
 少子高齢化や過疎化の波が徐々に押し寄せ、来局者の減少も多少見受けられ始めている。そこで、局長と全社員を挙げて4Sの向上に努め、心を込めた明るいあいさつや明るい職場づくに尽力するとともに、一人ひとりがお客さまの立場に立って考え、要望に応えていくことにしている。
 また、「郵便局のためだけでなく、お客さまの利便性に沿った商品を利用してもらい、『この郵便局を利用して良かった。郵便局の商品を利用して良かった。また来よう』と思って気分よく帰っていただけるように努めている」と語る。

 推進管理を徹底
 目標が多少上がっても、与えられた目標は全員が一丸となって絶対に達成するんだという強い気持ちを持って、社員を巻き込み全員で取り組んでいる。
 推進に当たっては、できるだけバランスよく取り組むとともに、各事業ごとに担当者を決めて推進管理を行っている。また、毎月1回販売会議を行い、課長代理が中心となり、推進管理、取組事項等を全員で話し合うことにしている。
 このほか、営業種目によっては個人目標を持たせ、モチベーションを高くして営業推進に取り組ませ、万一、遅れが生じたときには、業務終了後に打合せの場を持ち、早めに挽回するように努めている。

  折に触れて
  人材育成に努める
 お客さま対応やチームワークの維持、さらには性格や得手不得手の面もあり、長所や得意分野を中心に、局の中での存在感を出すように指導したり、折に触れて手短なフォローやアドバイスを行っている。また、一つ上の役職を見すえたり、資格取得に努めてもらうこともあるので、全体、個別の指導は時折行っている。

  朝礼や終礼の充実
 朝礼は司会を交代制で行い、当日やるべきこと、情報の共有化などを徹底し、必要に応じて局長が周知・伝達やアドバイスを行っている。終礼では、当日の営業推進状況を把握し合い、全員が何らかの発言をするようにしている。

  地域活動の実施
 局長は就任後、地域商店街や町内会に加入し、各種の地域行事に参加している。競合他社のメンバーもいるので、無理のない対応をしている。また、商店街や地域をどのように活性化させていくか、郵便局が役に立つことはないか、局長として役に立つことはないかを常に考えながら行動している。
 このほか、「ご当地キャラ祭りin須崎」に合わせ、フレーム切手しんじょう君を第3弾まで作成・発行した。


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