「通信文化新報」特集記事詳細

 年/月

第6907号

【主な記事】

全員営業で全種目達成を目指す
ワンランクアップの接客でV3を
横浜川上郵便局(神奈川県)
副統括局長 大山哲嗣局長

 3年間の中期経営計画の最終年度である平成29年度も下期に入り、郵便局では営業推進状況のチェックを行い、軌道修正をしたり、更なる推進に向けて局長や社員が汗を流しているが、局長と社員が一丸となってV3を目指している南関東支社管内の郵便局を訪ねた。神奈川県西部地区連絡会(佐藤弘行統括局長/横浜今宿南)の横浜川上郵便局(大山哲嗣局長)である。横浜市の西部(JR横浜駅と大船駅の中間あたり)、同局がある戸塚区は閑静な住宅街が広がる。面積は18行政区で最大、人口は4番目である。主な見どころは清水谷戸トンネル、横浜FCLEOCトレーニングセンター、益田家のもちの木、新沢池公園、永勝寺などがある。

 東京駅からJR東海道線に乗車し、横浜駅で横須賀線に乗り換え、東戸塚駅で下車。駅前を走る道路を左に道なりに約150メートルほど下り、横浜新道をくぐって右折、約100メートル進むと左手前方に横浜川上郵便局が見えてきた。
 大山局長は7年間民間企業に勤めていたが、平成4年3月24日付で父親の後任局長として2代目の横浜川上局長に就任、26年目を迎えている。23年度から郵便と保険の副統括局長を3年間ずつ務め、本年4月からは貯金の副統括局長となっている。
 スタッフは局長、課長、課長代理、主任、一般、期間雇用社員の6人。利用世帯は3000を超え、利用者は約7500人、1日当たりの来客数は平均100人前後である。

 日本一の郵便局へ
 カウンターセールスの基本として、迅速、丁寧な応対を心掛けるとともに、ワンランクアップの接客ができるように指導している。また、お客さまには笑顔と明るい声で名前を呼ぶように努めており、お客さまの評判は良い。
 良質なサービスを提供するためには、仕事に精通していることも大事な要素で、自己啓発とともに業務知識や一般教養の習得にも努めるようアドバイスしている。
 このほか、窓口の担当者は接客の際、すぐに商品の販売を行うことだけに固執することなく、日常会話をしたり要望を聞いたり郵便局からのお得なお知らせを伝えるなど、「おもてなし」のスタンスで対応し、気分よく帰っていただくように配慮している。

 バランス良く推進
 与えられた目標は是が非でも達成するよう、社員を巻き込み、全員で取り組んでいる。推進に当たっては、バランスの良い推進はもとより3事業の特性も考慮して取り組んでいる。
 日々の推進については、終礼時に周知したり、意見を発表してもらうことにしている。また、ガイドラインを常に意識し、万一遅れが厳しくなりそうなときには、業務終了後に打合せの場を持ち、早めに挽回するように努めている。個人目標を持たせていないが、モチベーションを高くして営業推進に取り組ませている。

 仕事が人を成長させる
 エリア局では、一人の社員が幅広い仕事をしており、お客さまに満足いただける仕事をするには知識や技能が不可欠であり、バランス感覚の良い社員づくりに配慮するとともに、大山局長は副統括局長の職にあり、局を留守にすることも多く、人材の育成には十分気を使っている。
 そこで「目配り」や「気配り」を実践し、「仕事が人を成長させる」ということを常に伝え、自分自身が成長するために、頑張って仕事に取り組む姿勢を伝えている。
 また、投資信託取扱局であり、ファイナンシャル技能士の資格を取得したり、一つ上の役職を見すえて取り組むよう、全体あるいは個別の指導を時折行っている。
 このほか、仕事ほど面白いことはないので、汗を流し、知恵を出して全力で取り組んでもらっている。また「髄処作主」と、どの持ち場に行っても人の役に立つような行動をして、中心になることができるように話している。当たり前のことを当たり前にする、手を抜かないで行動することを実践し、社員にも話している。

 朝礼や終礼の充実
 朝礼は毎日開催し、社員も含めて輪番で司会を務めてもらい、営業推進状況をはじめ、周知や情報交換を行い、全員が共通認識を持っている。その際、全員が何らかの発言をするようにしている。また、投資信託取扱局であることからも日経平均の株価と市況を発表し、お客さま対応に役立てている。終礼は毎週月曜日に行い、コンプラ週1研修と共に、営業、業務の情報交換を行ったり、局長からのアドバイスなどを行っている。

  地域活動の実施
 地域との関わりを大事にしており、地元の「川上町消防団」「川上町青年部」に所属し、年間を通して活動している。
 また毎年、名瀬中学校から「職場体験授業」として、生徒2人を受け入れ、郵便局の仕事を体験してもらっている。このほか、近くにある川上北小学校から2年生40人が来局し、窓口を見学したり、児童からの質問に答えている。


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