「通信文化新報」特集記事詳細

 年/月

第6902号

【主な記事】

「わくわく朝礼」で
 「ワクワク郵便局づくり」
埼玉県東部地区連絡会
埼葛東部会長 関 雅子部会長 
庄和米島局長

 玉県東部地区連絡会埼葛東部会の関雅子部会長(庄和米島)のスローガンは「全力・全員サービス」。社員一人ひとりが責任と自覚を持ってチャレンジした成果が、昨年度は本社の窓口業務表彰に輝き、営業では連絡会の中核部会として牽引的な役割を果たしている。「わくわく朝礼」の浸透・定着によって「ワクワク郵便局づくり」へとまい進している。

 関局長は平成13年に庄和米島局長となり、平成21年に部会長に就任した。
 本年度のスローガンは「全力・全員サービス」で、「わくわく感をお客さまと共有しよう」「一人ひとりが責任と自覚を持ってチャレンジしよう」である。
 「全力・全員サービス」は、局長の半分が新任局長で、正社員も不足しており、局長が一緒になって動かないといけない状況だからだ。副部会長も社員と一緒になって、全員で部会を盛りあげてほしいとしている。
 各局各人が目標と責任を持って取り組まないと目標は達成しない。言わば、全員野球であり、お客さま一人に全員が全力で心配り、目配りのサービスをしていくことが重要だと指摘している。
 
昨年度は本社の
窓口業務表彰に輝く
 全員が地味にコツコツとやっている部会で、2016年度の本社の窓口業務表彰に輝いた。社員が明るく、元気に、楽しく仕事をする部会づくりをしてきた成果だと分析している。
 また、新人社員には最初に郵便の基本や接遇を指導して、その後に貯金、保険の窓口をマスターしてもらう育成が好評である。本年度、保険担当の中村典博副部会長(宮代和戸)が渉外経験を生かし、社員と同行して指導などを行っている。社員との同行指導は高く評価されている。
 特に注目されるのはワクワク郵便局づくりの一端で、各局で浸透・定着している「わくわく朝礼」がある。毎日の朝礼で、社員が和んで笑いが出てくるようにして、元気で明るく楽しく、わくわく感をお客さまと共有してもらい「ワクワク郵便局づくり」へまい進している。
 本社の業務表彰に輝いたように、社員一人ひとりの意識の高さが際立ち、全力・全員のサービスによって、管内上位を目指す連絡会として牽引的な役割を果たしている。好きな言葉は「ありがとうの心でお役に立ちたい」。率先垂範で明るく元気に楽しく仕事をする関部会長の下、一丸となって全力・全員サービ
スに燃えている。

一人ひとりが
高い意識で挑戦
■総務担当―新井ゆみ子副部会長(宝珠花)、関根薫副担当(杉戸高野台)
▽社員一人ひとりの意識が高いことが、高成績の要因▽8局中4局が女性局長、単マネ局2局のうち1局が女性窓口部長で、社員が相談しやすい部会となっている。
▽昨年から浸透・定着しているのが「わくわく朝礼」で、「ワクワク郵便局づくり」の一端で行っている。これによって、朝、全員が和む、笑いが出て、明るくなると好評。月曜日が整理・整頓・清掃・清潔・しつけの5Sを点検してスタート。火曜日は向かい合ってお互いの「身だしなみ」を点検、水曜日は向かい合って笑顔を作る。木曜日は向かい合ってあいさつと思いやりの言葉を交わす。金曜日は向かい合ってありがとうの感謝で、「いつも○○してくれてありがとう」と。

社員マインドと
能力を引き出す
■ゆうちょ担当―渡邊潤一郎副部会長(庄和西金野井)、木村喜代三副担当(宮代姫宮)
▽10局中、単マネ局が2局あり、連携してお互い力を合わせて全員野球で取り組んでいるのが効果を上げている▽昨年度、各キャンペーンが効果的で、ポイントの高い定期性純増を伸ばした▽年金については年金請求代行サービスの勉強会を開催して、窓口のサービス力のアップを図った。
▽重視しているのは「理解」「問題解決とフォロー」。「なぜ、これをやらないといけないのか」との疑問に、しっかりと答えて社員のマインドや能力を引き出したい。営業・業務がやりやすい環境をつくることが大切。ほっとかない精神で接していきたい。
▽本年度は「集中満期」「年金」「投資信託」の3本柱で挑んでいる▽特に「貯蓄から投資へ」という社会情勢を受け、年度当初から投信に力を入れ、4月期には全紹介局による紹介、成約に至り、スタートダッシュに成功した▽集中満期では担保定額貯金の再預入対策に力を入れる▽年金は年金相談会の開催、代行サービススキルの向上など、きめ細かなサービスを提供しようと呼びかけている。
【高成績を上げたノウハウ】―本社の昨年度シルバー優績表彰に輝いた杉戸局窓口営業部の川原宗身主任と庄和局の川越康弘課長代理が語る。

窓口での積極的な
声かけで高実績
〈川原主任〉▽窓口で金利が低いので、将来のために貯金の一部を資産運用にしませんかと声をかける▽郵便局で資産運用を取り扱っているのを知ってもらうことを基本にしている▽4分法のチラシを使って説明する▽お客さまは貯金では資産が増えないので、何とかしたいと思っている▽1年間の資産運用の動きが分かるチラシの最近1年間のグラフを見てもらい、アドバイスしている▽貯金でどのくらい置いておくのか、家族構成、使い道を聞く。
▽昨年の成約件数は161件、金額では1億3千万円▽100万円を貯金しても10年間で1000円ぐらいしか利子がつかない旨を話す▽投資信託では必ず、お客さまから感謝されること
が特徴だろう。

資産運用の良き
アドバイザーに
〈川越課長代理〉▽窓口の後方に座って、見込み客を探している▽郵便局で資産運用を扱っていることを知ってもらいたい▽金利が低いので、お客さまも自分の資産をどこかで増やしたいと思っているので、自分の資産を将来に向けて増やせるようアドバイスしている▽投資信託を自分でもやっているので、痛い思いもしており、経験から一人ひとり丁寧に話すことがコツ。
▽お客さまとの会話を大事に、投資信託は少額でできて、リスクを分散できることや知識がないから専門家に任せるのだと説明している▽資産運用は初めてという人が多く、金利に不満を持っている人に、お金の置き方を変えてみませんかと切り出し、興味を持ってもらうことが大切。
▽自分の大切な資産を預けるのは、それだけ信用されていることにつながる。郵便局はお客さまにとって一番身近で、安心して資産運用の相談ができるものとして、親切、丁寧な説明を行い、良き資産運用のアドバイザーでありたい▽投資信託の周知を行うと必ず感謝される。

1日10件の声かけ
「ターゲット10」
■保険担当―中村典博副部会長(宮代和戸)、金子秀樹副担当(杉戸局窓口部長)
▽昨年度、保険は1月末で目標の全局全完を達成した。伝統的に1月末で全局全完することは全社員が意識している。12月末の段階では4局残ったが、他の部会よりも一番早く達成できたという。事前に大規模ライフプラン相談会を開催するのを周知しており、データの出し方や電話の掛け方などを指導したのが効果を上げた。
▽保険が成約できた時には全局にFAXを流す。タイムリーで誰がどのくらい上げたのかが分かり、社員のモチベーションアップにつながっている▽本年度、新規顧客拡大のため、1日10件の窓口での声かけと、既存のお客さまにはアフターフォロー(ターゲット10)を徹底し、ぜひ、お客さまに感謝の気持ちを伝えてほしい。
〈中村副部会長が語る声かけ等の秘訣〉
▽「将来に向け、積み立てをしていますか」▽「月1万円、積み立てしませんか」▽「この貯金は目的があって積まれているのですか」▽「使う予定はありますか」▽お客さまが逆に質問してくると、かなり距離が縮まったと言えるだろう。
▽初めから保険の話をしない。「今日は暑いですね」とか、「雨が降っているのにお越しいただき有難うございます」「なぜ、この保険に入ったのですか」などと世間話をするのが一番で、お客さまとの距離が縮まる。そのあと、保険の話をする。

成功した協賛型
かもめタウン
■郵便・物販―上原健二副部会長(宮代)、南澤うらら副担当(庄和局窓口部長)
▽局長になってから2年目▽郵便収入を上げるため、本年度は全員を対象に窓口マイスターの研修を行った。かもめ~るは振り込め詐欺防止を企業に話して協賛型で行い、売れ行きをかなり伸ばし成功した▽「杉戸宿400年」を記念したフレーム切手を作成した。
〈振り込め詐欺防止を内容とした協賛型かもめタウンの成功の秘訣〉
▽警察署で「地域の方々に暑中見舞いのあいさつを兼ねて、注意喚起のお知らせを出しませんか」と提案して断られた。「協賛企業を募り、寄贈させてもらう企画をしませんか」と提案して、了承をもらった。経験のある他部会の副部会長に相談し、「こちらでリストアップした事業所を警察署で精査してもらい、警察署から了承を得られた事業所に、順次訪問・声かけをしていくべき」との貴重なアドバイスを得た。
▽承認を得られた事業所に、部会全体で訪問や窓口での声かけを行い、「警察署とコラボして振り込め詐欺防止のお知らせのかもめ~るを出すことになりました。葉書の表面に企業広告を載せることができます。また、振り込め詐欺を防止することを目的としたデザインのため、電話の近くなど、日常生活で目に入りやすい場所に置かれるので、企業の宣伝効果は高いです」と多くの事業所に提案。「企業PRにもなり、地域貢献できる良い企画だ!」と好評で、計34社、5223枚のかもめ~るの成約に結び付いた。


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