「通信文化新報」特集記事詳細

 年/月

第6901号

【主な記事】

一人ひとりの能力を最大限に発揮、ワンランクアップを
愛知県中尾張連絡会
岡本和裕統括局長
春日井市役所前局長

 春日井市役所前郵便局の岡本和裕局長は、平成25年に愛知県中尾張地区連絡会の統括局長となり「社員一人ひとりの能力を最大限に発揮させ、常にワンランクアップさせる」ことを目指した。本年度、保険営業では4月からワクワクサタデーを実施し、強力なスタートダッシュに成功した。物販では地元企業商品をDVDで紹介して販売アップにつながった。ワンランクアップに向け、大きな営業のうねりを引き起こしている。全員一丸となった営業で、東海支社管内の牽引的な役割を着実に果たしている。

  岡本局長は平成4年、春日井市の高蔵寺藤山台郵便局長に就任した。その後、平成9年に春日井郵便局の移転に伴い、現地に建設された春日井市役所前郵便局長に就任した。普通局の跡地に4名局でスタートしたこともあって、当初は大繁盛で30人待ちとの日もあり、局長も窓口に張り付いた。窓口に出ることで地域の人との関係づくりに役立ち、安心して利用していただけるエリア局(旧特定局)の良さを痛感したという。
 平成25年から中尾張地区連絡会の統括局長に就任。同連絡会は名古屋市のベッドタウンで繁忙局が多く、日々の業務をこなしながら、大きな目標を達成させるためには、社員ひとり一人の能力を最大限に発揮させることがポイントだ。そのためには社員が「楽しく仕事をする」「周りの人(上司、部下、お客さま)に喜ばれる仕事をする」ことが重要になる。組織全体で成果を挙げるためには、みんなが同じ方向を向くことが大切で、一歩でも全員が前に進めば大きな力となると強調する。

  遅延局には全員で
  挽回策を講じる
 就任してからの4年間、副統括局長、部会長、各局長のおかげでまとまりのある連絡会になった。その間、営業では遅延会議を1回も開催していないという。基本的には自分がされて嫌なことはしない、自分がしてほしいことを周りの人にもしたいというのが大きな理由で、推進の遅れた局には遅れた理由がある。遅れた局が生じた場合には部会全体、連絡会全体で話し合う場を持って、問題解決、あるいは応援体制を整えて挽回策を講じようと呼びかけている。
 その背景には「全社員が楽しく仕事をする。そのためには数字を上げることが大事だが、社員の能力をつぶすことはしない」との強い思いがある。「チャンスの時には厳しく、ここは一番を取ろう」と指示し、常にワンランクアップを目指す姿勢は変わらない。
 本年度、保険では例年厳しい4月を、ワクワクサタデーを実施して、強力なスタートダッシュに成功し、管内2位の成績だった。また、物販販売では地元企業商品「太陽ソースセット」に対して、アピールするためのDVDを作製して、全局に流して楽しく販売した結果、顕著な高実績につながった。
 機能重視のマネジメントが始まり、特に効果を上げているのが、単マネ局で自慢できることや社員が実践していることをDVD化し、みんなが見るようにしたことでモチベーションアップにもつながると好評だった。本年度は全局実施の予定で進めている。
 本年度は「ワクワク郵便局を目指し、自発的、効率的に仕事をしよう」を掲げ、営業では今、全社員が能力を最大限に発揮して実践し、大きな営業のうねりを引き起こし、東海支社管内の牽引的な役割を着実に果しつつある。

  ルールを守って増収増益
■総務担当―岡松康仁副統括局長(須ケ口)
▽損益目標は管内でもトップクラス、昨年度は目標を達成した。社員には損益を考えるためのツール等を示し、全局に経営状況を理解してもらっている▽全社員が楽しく仕事をしようを基本に据えている。
▽スローガンは「ルールを守って、増収増益」▽防犯意識を高めるために「防犯カレンダー」を作成し、全局に配布している。毎週木曜日を「防犯の日」と設定している▽帰宅前に仮締め完了の確認など4点を電話で確認する。また、「局長不在時に5時から電話」等がある。
▽27回も続くソフトバレーボール大会には、単マネ局の社員も参加している。ここで、保険の実績を上げた社員を表彰しており、新人社員の紹介も行っている。

  取扱者の育成が投信の課題
■ゆうちょ担当―清水信之副統括局長(日進南ケ丘)
▽昨年度、総貯金純増は105.12%で管内4位、年金口座の獲得件数は121.27%で管内9位、メイン口座化ポイントは135.07%で管内2位の成果を上げ、社員に感謝したい▽本年度は3年間で最大の満期量を迎える集中満期、総貯金純増確保に向け、重要な入金パイプとしての年金口座獲得、貯蓄から投資への移行を図る投資信託の3つの柱を中心に取り組んでいる。
▽集中満期では担定の吸収が課題、事前処理の徹底と指定日預入の活用で再預入率を下げないようにと訴えている。集中満期の取組みサイクルとして、月初めの来局誘致を徹底し、当月の満期は中旬までに終了し、下旬は来月の予約活動を行うよう呼びかけている。
▽年金口座獲得では毎月行う年金サイクルを前倒し、1~3月に今年受取開始となる対象者全てにアプローチを行い、新規の獲得に努めた▽投資信託については、取扱者の育成が課題である。単マネ局8局とエリア局1局の9局で取り扱っているが、販売する社員が不足している。ゆうちょ銀行の窓口で実地研修を行った。投信取扱局8局から各1人が3日間連続で研修を行い、延べ24日間の研修を行った。
▽6、7月には投信紹介局全局がワンショット100万円以上、投信自積1件以上のトスアップを行い、投資信託の推進に大きく貢献した。件数では約180件。今後も紹介局では毎月30万円以上、投信自積1件以上のトスアップを指標に、投信顧客の拡大を図っていく。

  大成功のワクワクサタデー
■保険担当―鈴木宏子副統括局長(春日井柏原)
▽昨年度、推進率では120%いった。全局全完の達成にならなかったことが悔やまれる。全局全完できなかった要因は忙しい局が多く、活動量・意識の差があること▽これまでは3月31日まで真剣に常時販売していたので、例年、スタートダッシュが厳しい。本年度はスタートダッシュに力を入れた。4月8日にワクワクサタデーを実施し、土曜日に全局出勤で取り組んだ。4月の成績は管内2位だった。8日だけで1.15%を上げた。
▽事前準備に力を入れたことが大きかった。事前準備では普段来局しないお客さまにどのようにして来局してもらえるのかなど、全局2件以上のアポイントの獲得を呼びかけた▽「保険に集中できたのが効果的だった」「土曜日に全局でお客さまを迎えたのが素晴らしい」「日頃来られないお客さまにお知らせできたのが良かった」など社員に好評で、この結果、同連絡会のスタートダッシュは成功した▽8月5日にもワクワクサタデーを行い、日伸2.25%と、4月よりも高成績を上げた。四半期ごと1回は実施したいと思っている。
▽全局全完のためには活動量を増やすことである。つまり、1日設計書を2枚作成できるよう、声かけを20件以上、実践してほしいと呼びかけをしている▽販売話法については特約付加率が高いので、ほとんどの社員は保障を重視した話法を展開しているとみている▽本年度、1週間を一つのサイクルとした活動の継続、ライフプラン能力を高める自主研、各局対応のミニライフプラン相談会をフル活用して、全局全完を必ず達成させたい。

  地元企業商品をDVDで紹介
■郵便・物販担当―山下桂一副統括局長(小牧山西)
▽昨年度の物販販売は5億円を超す販売で、実績では管内5位(24連絡会中)である。また、物販実績における頒布会シェアは管内5位の39%を占めている。東海ふるさと会、米の頒布会、水源水の商品はいずれも管内上位の推進を毎年上げている。
▽かもめ~る販売は毎年、期待枚数を突破している。ビジネスユースの新規開拓は必要不可欠である。ただ、昨今の「防犯かもタウン」などの協賛型タウンメールについては、一方的なお願いセールスになっているのではないのかと危惧している▽年賀はがき販売は毎年、苦戦を強いられているが目標を突破している。顧客獲得に向け、年賀状印刷サービスを中心に、お客さま拡大を図る必要がある。
▽本年度、第1四半期東海支社の施策、「東海うまいものめぐり」にエントリーした地元企業商品「太陽ソースセット」は、精力的に販売した結果、管内2位の成果を挙げた。7月10日現在、販売実績は688万円、推進率は310.06%。特に販売実績は全7部会が管内上位に位置しており、まさに全員でワンラックアップに取り組んだ成果となった。
▽東海支社が行った窓口マイスター取組発表会で、「地域施策 物販商品」の販売大作戦と題して、春日井部会の春日井柏原局の濱沖卓司課長が発表(補助者は春日井中切局の伊佐治貴史局長)し、準優勝を獲得した。ソースをつくる過程やソースを使った焼きそばなどを食べている光景をDVD化して、それを郵便局のお客さまルームに流して、楽しんで販売する取組みが成果を上げたと高評価している。

  優しい社員
  思いの強い連絡会
■中野辰則・連絡会スタッフ
▽統括局長をはじめ副統括局長は優しい人ばかりで、懐が深いとの印象を受ける▽新入社員は3年かけてゆっくり育てる方針が貫かれており、社員思いの強い、連絡会とみている。


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