「通信文化新報」特集記事詳細

 年/月

第6891号

【主な記事】

全員営業で全種目達成を目指す
V1へ向け一丸で挑戦
札幌円山郵便局(北海道)
副部会長 浅井隆宏局長

 中期経営計画も最終年度を迎え、業績向上が強く望まれる一方、平成29年度の第1四半期が終了、各局では目標達成への弾みをつけているところである。このような中、局長と社員が一丸となってV1を目指している北海道支社管内、北海道札幌市西部地区連絡会(佐々木靖統括局長/手稲駅前)の札幌円山郵便局(浅井隆宏局長)を訪ねた。同局が所在する札幌市中央区は、市の中央部を占める行政区で、北海道庁をはじめとする官庁や企業の本社・支社が多い。人口は約232万人。主な見どころは札幌時計台、大通公園、北海道庁赤レンガ庁舎、すすきの、中島公園、円山公園などである。

 新千歳空港から快速エアポートに乗車し、新札幌駅で下車。札幌市営東西線(地下鉄)新さっぽろ駅で乗り換え、円山公園で下車する。西25丁目通りを南に60メートルほど進み、南2条通り(裏参道)を渡って東に約50メートル進むと、右手前方に目的地の札幌円山局が見えてきた。
 浅井局長は平成4年3月9日付で札幌南1条局に採用となり、22年4月1日付で札幌北24条西局長となった。さらに28年4月1日付で札幌円山局長に異動、2年目を迎えている。25年4月からは、貯金担当副部会長を務めている。
 スタッフは、局長、課長、課長代理、一般2人、期間雇用社員2人の7人。利用世帯は800、利用者は2000人で、1日当たりの来局数は約200人と多い。

 全国2位の成績
 浅井局長は現局長として2年目だが、局長歴は通算8年目となる。おおむね全種目達成をしており、営業推進には、積極性と工夫がかなり見受けられる。
 局周は商店街と住宅地が混在しており、高級マンションも多い。少子高齢化の傾向はあるが、子育て層や専門学校生も見受けられ、全体的に活気が感じられる。
 局長は与えられた目標は絶対に達成させるんだという強い思いで、社員共々営業推進に当たり、金融商品は200%推進を目指している。28年度はKグループ全国2位の成績を上げ、本年度の本社表彰の受賞が決まっているようだ。
 局周に大きな会社がなく、郵便や物販は厳しい面はあるが、バランスの取れた営業推進を心がけ、目標達成後も気を抜くことなく、最後までやり抜くことにしている。

 顧客重視の取り扱い
 お客さまあっての郵便局であり、郵便局の持ち味を生かしつつ、使い勝手の良い郵便局づくりを目指しており、お客さまルームや窓口事務室の整理整頓のほか、CSにも配慮している。
 来局者は高齢者が多いものの、子育てをしている年代の女性や会社の事務員も相応に見受けられ、誰に対してもおもてなしの心を持ち、常に笑顔で親切に対応することとしている。
 目標達成には常にこだわりを持って取り組んでもらっているが、数字を伸ばすことだけでお客さま対応をするのではなく、お客さま本位の利便性の向上を図ることを忘れないよう折に触れて指導している。
 また、朝のミーティングでは周知などを行っているが、業務終了後のミーティングに力を入れており、全員が共通認識を持つ一方、顧客リストを分析し、数字の推進だけにこだわることのないよう指導している。

  人材育成に力を注ぐ
 郵便局の仕事は幅が広く、かなりの面で人と人との関わりによるところが多いので、社員の性格や得手不得手などを考えながら、長所を伸ばせるように配慮している。
 制度改正などがあったときには、全体で業務研究会をすることはあるが、それ以外には、個人的に対応することが多いようである。
 局長によると、自身は入社時に営業が苦手であったこともあり、自分の経験を活かしながら人づくりに努めている。また、幅広い業務知識、相応の教養、適切なスキルの修得に関しては自己啓発に任せており、お互いに何でも言えるような、風通しの良い職場づくりを目指している。

  地域との連携を大切に
 多くのお客さまに来局していただくためには、局長と全社員が一丸となり、共通の理念を持ち、地域やお客さまから信頼され、親しまれる郵便局づくりを目指して、日々取り組んでいる。
 そのため局長は商店街や地域の会合等に積極的に顔を出すように努めている。また、7月には1日だけだが、裏参道商店組合の夏祭りが行われるので参加しているようだ。
 このほか、最近からであるが、ATMコーナーに地域のお知らせを掲載した「地域の掲示板」を掲出することにしている。


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