「通信文化新報」特集記事詳細

 年/月

第6889号

【主な記事】

社員のスキルアップで全局全完が定着
埼玉県中部連絡会
吉田正信統括局長(関東地方副主幹)
七里郵便局長

 埼玉県中部地区連絡会の統括局長に、平成23年に就任した七里郵便局の吉田正信局長が力を入れたのは、社員の意識改革とスキルアップ研修だった。特に成果を上げたのは保険営業で、昨年度1月末全局全完の早期達成に結び付いた。それも単マネ局7局を含めての全局全完達成で、全国でもトップクラスの早期達成だったのが特筆される。部会を中心に盛んに自主研が行われており、全社員の旺盛な営業意欲が目立つ。本年度は総合ベスト3を目指し、更なる飛躍が期待されている。

 吉田局長は昭和58年に七里郵便局長に就任した。当初から地域に信頼され、地域に貢献できる郵便局を目指した。そのため、自ら小学校のPTA会長、地元の自治会長などを歴任、率先して地域の清掃活動や夏祭りなどに参加して地域貢献活動に取り組んだ。
 また、併せて営業を兼ねた局周活動にまい進した。約3年間は窓口に出て、三事業の業務・営業の習得を図った。貯金の副部会長の時には、自払いやキャッシュカードの販売に力を入れ、貯金のV90の時には小学校の給食の自払いなどに大きな成果を上げた。
 この時は銀行の手数料が上がり、郵便局の手数料の方が安いと好評で、PTA会長をしていた時でもあり、顕著な実績向上につながった。平成23年、埼玉県中部連絡会統括局長に就任し、営業中心の会社として、落ちこぼれ局がないよう社員の意識改革とスキルアップ研修に取り組んだ。
 これが功を奏して現在、総合営業では関東管内でベスト5以内に入る成績となっている。中でも牽引的な役割を果たしているのが保険営業。保険は一昨年まで目標の1月末の全局全完達成を行ってきた。それ以前は2月末達成だったものが、全社員の懸命な努力で1月末の早期達成となった。
 昨年度は機能重視のマネジメントがスタートし、単マネ局の窓口が加わることになった。単マネ5局はゆうちょ銀行併設局で、貯金窓口がなく、保険窓口の来局者は1日で多くて4~5人、目標を達成するには非常に厳しい状況だった。
 毎月の営業会議には単マネの担当者を参加させるなどして、月間の推進管理を徹底した。保険のライフプラン相談会を単マネ局と一緒になって部会を中心に15回開催し、保険の来局者を増やした結果、単マネ局ともども早期の1月末の全局全完達成に成功した。全国でもトップクラスに入る顕著な全局全完の早期達成につながった。

  全員が月別事業別の
  推進トップを目指す
■総務担当―大塚哲章副統括局長(伊奈寿)
▽月1回、関東支社で営業推進会議が開催される。前月の成績が総合、郵便、物販、貯金、保険の各分野別でトップだと、当月、支社長から表彰される。吉田統括局長を受賞の栄に浴させたいと、全社員が営業意欲に燃え、一丸となって取り組んだことが大きい。昨年度は保険が4回、貯金が3回、総合も2回ほどトップ賞を獲得したが、貯金と郵便は市場的に事業所の支店が多く、決定権がないところが多く、なかなか厳しい状況が続いている。
▽出発式には非正規社員を含め全社員が出席した。団結力と社員同士の絆は抜群だと思う。社員の営業意欲は旺盛で、月1回、部会と連絡会で自主研を盛んに行っている。社員がいかに意欲的に営業に取り組んでいるのかを物語っている。吉田統括局長が積極的に臨局しては社員とのコミを図り、激励している。
▽本年度の地区スローガンは「機マネの深化でチーム力アップ、目指せ総合ベスト3」で、エリマネ局と単マネ局とが更にコミを深化させて、総合ベスト3を目指そうと本年度も全社員が一丸となって実績向上に燃えている。

 マイタウン活動で
  集中満期の成果
■貯金担当―安田三樹人副統括局長(大宮日進)
▽昨年度、8月から集中満期が始まった。これから3年間続くので、初年度に取りこぼしがないようにしっかりやろうと担当制を設けた。総貯金関係、年金関係、マイタウン関係の担当を置いたが、これが効果的だった▽マイタウン活動は2、3年前から浸透している施策で、局周活動に力を入れている。集中満期ではこれを中心に取り組もうと呼びかけた。
▽月2回の定例会議を実施。月初めは当月の取組みを検討、月半ばに月末までの取組みを検討する。これによって施策の浸透を図り、効果を上げた▽8月の集中満期では6月からマイタウン活動を行った。全員で活動日を決めたのが効果的だった。
▽昨年度、5月には出遅れを取り戻すべく、インストラクターによる新テンプレートの実施、局に応じたテンプレートの作成等で成果を上げた▽2月に大規模年金相談会の実施、ゆうちょ銀行支店ごとに実施し、200人程度の集客ができた▽集中満期のデータは月平均100~300件。1日10~30件は架電してマイタウン活動でコンタクトを図る。暑い時期で大変だが、頑張ってほしいと呼びかけている。

  単マネ局と連絡を
  密に実績向上へ
■郵便・物販担当―曲尾幸雄副統括局長(大宮三橋六)
▽本年度は基盤整備の年だと思っている▽一体営業に取り組んできたが成果はあまり上がっていない。その理由は会社関係のほとんどが支店であり、決定権がないことが大きな要因である。小・中規模の会社にはアンケートを出して局長が訪問しているが、更に単マネとの連携を密にする必要がある。
▽マイスターの育成については局長を中心に取り組んでいるが、社員にも主体的に郵便営業に取り組む体制を作っていきたい▽年賀の販売は未達成だった。ビジネス年賀に力を入れることにしている▽かもめ~るは各部会とも予約が取れており、昨年並みに達成できるとみている▽真水といわれる切手や葉書の売り上げを伸ばすことが大切▽物販では鯉平のウナギが管内で上位を占める売り上げを挙げた。北本カレーも好評だった。

  推進の原動力に
  ライフプラン相談会
■保険担当―髙橋三枝子副統括局長(大宮吉野町)
▽昨年度、営業推進では最後まで走り抜いたことを高く評価しており、管内2位の推進率137.58%を上げた。機能重視マネジメント実施の初年度に一昨年に引き続き、1月末の全局全完の早期達成となったことが特筆される。昨年度は機マネの初年度、単マネ局とエリマネ局とで1月末に全局全完の達成ができたのは全国でもトップクラスの早期達成だった。その要因として挙げられるのは、毎月の営業会議には単マネ局の窓口営業部長にも参加してもらい月別の推進管理に力を入れたことと、社員のスキルアップ研修の成果である。研修によって、中間層の実績を上げる社員が圧倒的に増加し、実績の底上げにつながったとみている。
▽現在300万円台の実績は2人、100万円台の平均的な実績を上げている社員が40~50人と多い。昨年度、実績70万円以上の約40人の社員に優績バッジ、また、実績30万円以上の新人賞研修生には新人の優績バッジを贈った。これが好評で本年度、全社員が優績バッジを獲得しようと燃えている。
▽新人の優績バッジ賞を贈られた吉田汐里さん(上尾二ツ宮)は良い先輩にも恵まれ100万円以上の挙積を挙げることができたという。真面目にコツコツと積み上げて3年目で花開き、優績バッジを獲得したのが村井彩那さん(大宮盆栽町)。関東支社管内の新人賞獲得の実績表では同連絡会が販売件数で管内トップに輝いた。また、昨年度、関東支社が作成した「養老・終身保険等の魅力」と題するDVDを利用した部会毎の研修が社員のスキルアップに大いに役立った。
▽昨年度、大きな盛り上げを見せたのはライフプラン相談会で、部会と単マネ局とが一緒になって15回開催し、1018万4000円の実績を上げた。大きな成果となった要因として、2か月前から始めた勉強会など計画的な事前準備を挙げた。ライフプラン相談会とはどういうものか、データの抽出方法、DMを発送して、どう電話するかを勉強し、電話のかけ方のマニュアルも作成して習得を図った。
▽部会内では情報を共有できる共有フォルダーを使ってDMの抽出件数、発送件数、電話した件数、通電の件数など、各局で毎日、入力しては競争を煽りながら盛り上げた。まさにお祭りだったという。本年度、土曜日や日曜日しか来局できないお客さまを対象に更にPRに努め、昨年度以上の実績向上を図ることにしている。

  実績向上の秘訣は
  コツコツと続ける
【さいたま北部会の保険リーダー・大宮日進局の原田和信さん】
▽昨年度、さいたま部会のリーダーとして、実績アップに大きな貢献を果たした原田和信さん(大宮日進)は、約200万円の実績を上げた。実績向上の秘訣は、「断られたときには一喜一憂しないで、毎日、研修等で学んだことをコツコツとやり続けることだ」と語る。

  自立した社員
  一体感のある連絡会
■小川広介連絡会スタッフ
▽埼玉県中部連絡会のために、真っさらな気持ちで、尽力していきたい▽非常に一体感のある連絡会であり、自立している大人の社員が多い。統括局長自ら、積極的に臨局して社員とのコミを図っているため、社員も統括局長の期待に応えたいとの機運が高まっていることを強く感じる。


>戻る

ページTOPへ