「通信文化新報」特集記事詳細

 年/月

第6887号

【主な記事】

全員営業で全種目達成を目指す
「お客さま第一主義」でV2を
東沢郵便局(山形県) 
副部会長 長沢和夫局長

 平成29年度第1四半期も最終月を迎えた。事業現況は厳しく、業績向上を果たすためにも各局では営業目標の必達に向けてスタートダッシュをかけているが、局長と社員が一丸となってV2を目指している東北支社管内の山形県中部地区連絡会(沼尻明男統括局長/相模)の東沢郵便局(長沢和夫局長)を訪ねた。同局が所在する山形市は人口約25万3000人、山形都市圏(人口約52万人)は東北で3番目に人口が多い。主な見どころは、「蔵王国立公園」「蔵王温泉」「山形蔵王温泉スキー場」、奥の細道で有名な「山寺」などがある。

 JR山形新幹線山形駅で下車。東口改札を出て駅前通りを東に進み、国道286号線に入る。約2キロ直進して釈迦堂橋手前のT字路を右折、200メートルほど進むと左手前方に東沢郵便局が見えてきた。
 長沢局長は昭和57年9月1日付で東京空港局に採用となり、神田局を経て5年後に山形県にUターン。数局転勤後、楯山局の局長代理を経て、平成28年4月1日付で東沢局長に就任して2年目を迎えている。
 スタッフは局長、主任、期間雇用社員の3人。利用世帯は約1900、利用者は約4900人で、1日当たりの来客数は25~30人である。

 郵便局が最後の砦
 少子高齢化や過疎化が進むとともに、人口も減少気味の中、他の金融機関が撤退(4年前、最後にJA)し、地域の中で郵便局が最後の砦である。そのような中でも、お客さまあっての郵便局であるというスタンスを持って、会社の販売・サービスの方針に沿い、気持ち良く利用してもらい、満足していただけるよう局長、社員が一丸となって取り組んでいる。
 そこで、お客さまルームのレイアウト変更を行ったり、事務室内にスクリーンを置き、保険の説明を聞いたり、相続の相談がしやすいように配慮し、お客さま本位の利便性の向上とともに、業績向上を図っていくこととしている。
 また、お客さま対応はもとより、4S(整理、整頓、清掃、清潔)に気をつけ、お客さまが気持ち良く帰っていただけるように心がけている。

 バランス良く推進
 長沢局長は「何事も社員と共通認識を持ち、与えられた目標は少しでも早くすべてを達成させる一方、その後も上積みに励むことにしている。
 郵便は季節的な要因があるので時季ごとに力を入れ、物販は季節ごとの強化商品を中心に販売するように取り組んでいる。
 貯金はⅤ2(東北1位)を目指して、計画推進を常に意識し、基本を大事にして遅れが生じないように心がけ、万一遅れが生じた場合は対応策を打ち合わせ、行動に移すことにしている。
 保険については、満期対策、振込先口座の登録活動を行うとともに、窓口での声かけを積極的に行うことにしている。
 いずれにしろ、月や季節で力の入れ方は変わるが、バランスの良い営業推進をすることを常に心がけている。

 力を注ぐ人材育成
 基本的に、仕事をやらされているということでなく、「仕事は楽しい、やりがいがあり、長く続けていきたい」と思ってもらえる環境づくりに努めている。
 また、少人数局なので、社員との意思疎通や信頼関係をつくることが大切であると考えており、接遇については、おもてなしの心で対応するように努めている。自分がお客さまであれば、どのようにしてほしいか考え、「お客さま第一を忘れずに行動するよう」指導している。
 いずれにしろ、郵便局の仕事は幅広く、かなりの面で人と人との関わりによるところが多いので、社員の意見を十分取り入れながら、長所を伸ばせるように配慮している。
 このほか、手空き時間を利用し、日々の話題やニュースなどの話をしたり、お互いに何でも言えるよう、風通しの良い職場づくりを目指している。

 朝礼・夕礼、販売会議
 朝礼は、横山主任の司会で毎日実施している。内容は当日のやるべきことの共有化を図り、その後、局長が周知事項や伝達事項を伝えている。また、意見や要望も出し合い、全員参画の場としている。
 このほか、どうしても推進が遅れたときには、手空き時間や時間外に販売会議を行い、現状を分析し、対応策などを決めて早めに挽回することにしている。

 充実した地域活動
 地域との連携を図り、参加可能なものは積極的に参加している。具体的には次のとおり。
①東沢小学校の入学式、卒業式、運動会に出席
②地域包括支援センターの夏祭りへ参加
③唐松観音大祭へ参加
④蔵王大権現大祭へ参加
 現在のところ、社員の参加がないので、できそうなことを前向きに検討していくこととしている。


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