「通信文化新報」特集記事詳細

 年/月

第6885号

【主な記事】

全員営業で全種目達成を目指す
「顧客第一主義」でV3を
神林郵便局(新潟県)
副部会長 奈良橋和男局長

 平成29年度がスタートして早くも1か月半が過ぎ、各局では営業目標の必達に向けてスタートダッシュをかけているところだが、局長と社員が一丸となり、V3を目指している信越支社管内の新潟県下越北部地区連絡会(川﨑文郎統括局長/紫雲寺)の神林郵便局(奈良橋和男局長)を訪ねた。同局が所在する村上市は新潟県北部の日本海に面し、かつては村上藩の城下町として栄え、現在でも市内に武家町、商人町の面影が残っている。人口は約6万1000人で県内8位。主な見どころは安善小路、瀬波温泉・海岸、村上郷土資料館、臥牛山(村上城址)などである。

 JR上越新幹線新潟駅で白新線に乗り換え、岩船駅で下車。改札を出て西に約200メートル進み、県道142号線を横切ってさらに西に100メートルほど直進して右折すると、右手前方に神林郵便局が見えてきた。
 奈良橋局長は、昭和61年4月1日付で東京貯金事務センターに採用となり、6年後に信越管内の郵便局にUターンした。その後、数局転勤し、平成19年4月1日付で加治駅前局長に就任、さらに26年4月1日付で神林局長に異動して3年目を迎えている。6年前から保険担当の副部会長を務めている。
 スタッフは局長、主任、一般、期間雇用社員の4人。利用世帯は約1000、利用者は約2500人で、1日当たりの来客数は50人前後である。

 地域との連携を密に
 少子高齢化や過疎化が全国的に進む中、事業を取り巻く環境は厳しいものがあるが、お客さまあっての郵便局である。郵便局の持ち味を生かしつつ、地域や住民との連携を密にしながら、国民生活の基盤である郵便、貯金、保険の三事業のサービスを通して、お客さま本位の利便性と共に業績向上を図っていくこととしている。
 そのためには、局長と全社員が一丸となり、共通の理念を持ち、地域やお客さまから信頼され、親しまれる郵便局づくりを目指して日々取り組んでいる。

 推進管理を徹底
 奈良橋局長は「与えられた目標は絶対に達成させるんだという強い思いで、日々社員と共に営業推進に取り組むことにしている」と語る。
 そこで「営業に当たっては、バランスの取れた推進を心掛け、目標達成後も気を抜くことなく、最後までやり抜くことにしている」と言う。万一、遅れが生じた項目については、トップセールスや全員でデータ営業を行いながら挽回するようにしており、心を込めてお客さま一人ひとりと親切丁寧に対応している。
 また毎朝の朝礼を通じて、営業項目をいつまでに何%、どのように推進させるのかなどを指示する一方、全員から意見・要望などを聞き、共通認識を持って取り組むことにしている。このほか、インセンティブ、9月と12月の支社長杯などの獲得に向け、意識や取組みについて徹底を図ることにしている。

  人材育成に力を注ぐ
 「企業は人なり」というが、郵便局の仕事は幅広く、かなりの面で人と人との関わりによるところが多いので、社員の意見を十分取り入れながら、長所を伸ばせるように配慮している。そのためには、自ら考え、自ら行動することが大事であり、ミーティングや手すき時間を活用してアドバイスをしたり、局長が見本を示して実践させることにしている。
 また、来局者は高齢者が多いので、おもてなしの心を持って親切に対応することとし、幅広い業務知識、相応の教養、適切なスキルの修得に関しては自己啓発を促している。このほか、手すき時間を利用し、日々の話題やニュースなどの話をしながら、お互いに何でも言えるよう、風通しの良い職場づくりを目指している。

  活発に地域活動
 地域の郵便局として、地域の人たちから信頼され、親しまれる郵便局を目指し、各種の地域活動を実施している。具体的には、局長が地元の小学校の入学式・卒業式に出席したり、8月には「NPO法人きらら」主催のカラオケ大会の審査員を務めたり、9月の「穀菜マラソン大会」では、スポンサーとして協力している。
 また、神林商工会の会員となり、総会やイベントなどに可能な限り関わっており、地域の人たちと情報交換を行っている。平成27年度には、開局100周年を迎えて記念のタオルを作成し、関係機関やお客さまに配布した。また、今後は、「社員も巻き込んだ地域活動を展開していく予定」と語った。


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