「通信文化新報」特集記事詳細

 年/月

第6883号

【主な記事】

全員営業で全種目達成を目指す
「経営方針」を策定しV2へ
詫間郵便局(香川県)
関 真也局長

 平成29年度がスタート、各局では前年度を振り返り、目標の推進状況の分析や評価反省、さらには新年度に向けての準備に余念がない中、V2を目指している四国支社管内、香川県西部地区連絡会(藤田俊夫統括局長/丸亀風袋町)の詫間郵便局(関真也局長)を訪ねた。同局がある三豊市は香川県の西部、瀬戸内海に突き出た荘内半島を含む風光明媚な地域で、紫雲出山や浦島太郎の伝説で知られている。髙松市、丸亀市に次いで3番目に人口(6万4946人)が多い。主な見どころは「フラワーパーク浦島」「粟島海洋記念公園」「紫雲出山遺跡館」などがある。

 JR山陽新幹線岡山駅で瀬戸大橋線に乗り換え、詫間駅で下車。駅前から県道231号線に入り北に進み、県道21号線を横切って詫間大橋を渡り、2.2キロほど道なりに直進、神田北の交差点を左折して800メートルほど進むと、左手前方に詫間郵便局が見えてきた。
 関局長は昭和56年3月3日付で髙松鉄道郵便局に採用となり、59年2月1日付で多度津局に転勤した。数局転勤後、平成15年9月9日付で粟島局長に就任、22年4月1日付で詫間局長に異動し8年目を迎えている。
 スタッフは局長、課長代理2人、主任5人、期間雇用社員2人。利用世帯は約3000、利用者は約8500人で、1日当たりの来客数は100~150人である。

 同一認識、同一行動
 10年前に民営化になったが、「郵便、貯金、保険の三事業は国民生活にとっての基盤で、日々の生活に常に関係がある。事業人として一郵便局の責任者を任された以上、スタッフと共に地域や地域の人たちのライフスタイルのお手伝いをする役割があり、信頼され、愛され、親しまれる郵便局づくりを目指している」と関局長は強調する。
 そこで、営業や業務を通じて質の高いサービスを提供し、お客さま本位の利便性向上を図るとともに、与えられた目標を確実に達成するため、全社員の共通の理念として「詫間郵便局経営方針」を定め、同一認識、同一行動により業績向上に努めることにしている。
 
 積極的に声かけ
 関局長は、与えられた目標は必ず達成しようという思いが強いものの、大きな会社や事業所が多くないことから、カウンターセールスで積極的に声かけをするとともに、渉外社員の持ち味を生かした営業活動を促すなど、全員営業で全種目達成を目指すことにしている。
 万一推進が遅れるようなことがあると、顧客リスト(主にVIPシステムを活用)を見ながら電話をかけ、渉外社員を中心に、内務の課長代理や主任もアポを取って訪問して勧奨し、何とか短期間に挽回するように取り組んでいる。また、目標達成後も、可能な限り推進を図るように努めている。

 地域連携を密に
 かつて副局長を2年半務めた関局長にとって、詫間局利用者が減っていることが悩みの種となった。そこで、営業推進はもとより、地域の郵便局として賑わいを見せるようにするため、町内会や商工会主催の「清掃活動」に参加したり、5月に開催される「5月まつり」のスポンサーになるなど、地域との連携を密にすることとした。
 また、お客さまの利便性を高め、郵便局がなくてはならない存在であるよう、明るく元気な声で迎え、お客さま本位のスタンスでサービスの提供に努めたり、CSの向上や職場の整理整頓に努め、気分よく帰ってもらえるように努めている。

 人材育成に力を注ぐ
 郵便局の仕事は幅広く、かなりの面で人と人との関わりによるところが多い。特に地方の郵便局は高齢者の来局が多いので、おもてなしの心を持って懇切丁寧に対応することはもとより、幅広い業務知識、適切なスキル、相応の教養が必要であり、折に触れてアドバイスや指導を行っている。
 万一、お客さま対応で気づいたことがあったときには、接遇面の指導はもとより、その場や業務終了後に注意をしたり、OJTを取り入れながら社員のレベルアップを図ることにしている。
 このほか、FPなどの資格取得や1段階上の役職を目指すように意識付けを行っている。


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