「通信文化新報」特集記事詳細

 年/月

第6881・6882合併号

【主な記事】

関東管内をけん引する存在に
千葉県印旛連絡会
香取淳統括局長
四街道鹿渡局

 千葉県印旛地区連絡会(香取淳統括局長/四街道鹿渡)は本年度、郵便・物販はもちろん、金融ではゆうちょ、かんぽ、投信を3本柱に躍進を期す。特に貯蓄から資産運用への流れを受け、投信には力を入れる。「投信のすそ野を広げよう」との香取統括局長の呼びかけに、結束力には定評のある連絡会として、立ち上がり期に多くの予約紹介数が集まった。これを契機に、これまで以上に関東管内をけん引しようと取組みを強化している。

 香取統括局長は昭和59年に四街道鹿渡郵便局長に就任した。それまで民間企業に勤務していた。身内が郵便局に勤務しており、郵便局のことはよく知っていたそうだ。地元の人から信頼されていることをより一層深める郵便局づくりを目指した。就任当初から名刺を持って周辺を回ってあいさつした。40軒、50軒と回ってようやく地域の人に顔を覚えてもらえ、喜びを感じた。
 平成25年には統括局長に就任。民営化され、株式も上場された。株主が生まれると、その意見が強くなるのは自然のなりゆきだが、郵便局がユニバーサルサービスを義務付けられていることを本当に分かってもらえるかどうかが心配されるという。
 投資家は配当をもらうために投資する。なぜ、赤字の郵便局を開けているのか、黒字のところだけ開ければいいと考えることもあるのではないのかという。この地域にはどうしても必要だと存在意義のある郵便局づくりにまい進することが最も大事だと強調する。それにはお客さまに郵便局に来てもらうことが一番。来局誘致策に重点を置く。その一つとしては各事業での取組みや各部会でスポーツなどを通じた住民に親しまれている地域貢献施策などがある。
 特に社員にぜひ知ってほしいのは、日本郵便という会社の素晴らしさだと語る。素晴らしい会社で働いていることに自負を持ち、一人ひとりが一歩前進をすれば、もっと良い会社になると大きな期待を寄せている。

  投信のすそ野を広げる活動
 本年度、営業方針のスローガンは「確かな成長、大きく前進、輝け千葉印旛」。損益黒字の連絡会で、しかも29年間、無犯罪を誇る。営業では保険が民営化以降、契約件数が減少している。新契約件数の増加を図ることが大切としている。
 ゆうちょは満期を迎えた再預入、残高を確保するための基盤となる年金口座化。そして本年度は貯蓄から資産運用ということで、資産形成として投信のすそ野を広げる活動を積極的に推進することにしている。社員にも投信に関心を持ち、経済にも目を向け、勉強することで更なるスキルアップにつながるのではないのかとアドバイスする。
 郵便営業収入の収益向上、小包の獲得、物販として地場産業との結び付きによる関東ふるさと会の販売強化を呼びかける。
 香取統括局長の好きな言葉は「智に働けば角が立つ。情に掉させば流される」という夏目漱石の「草枕」の冒頭の言葉。「理屈だけでは人と衝突する。逆に情けだけでは自分の考えを伝えることができない」。
 本年度、立ち上がり期に、連絡会の投信の予約紹介が97人と多く集まった。「投信の取組みが浸透したのは副統括局長らの働きが大きい」という。地区会の理事を含め11人の最強メンバーによるサポート力が大きいと見ている。香取統括局長の社員に対する気配り、心配りが優れており、それが社員の結束力を促し成果につながったのだろう。
 高橋賢治副統括局長(四街道めいわ)は「連絡会の団結力は抜群」と評価しており、これまでも営業では関東管内をけん引してきた。本年度も投信を中心に強力にけん引する連絡会としてますます注目されている。

  団結心が強く
  一人ひとりが自律
【総務担当】―高橋賢治副統括局長(四街道めいわ)
▽一つの方向を決めるとすぐにまとまる。団結心が強い。例えば投信の予約紹介人数の多いのが証明している▽社員一人ひとりが自律している点が連絡会の特徴だろう。

  目指す数字を
  全社員に浸透
【ゆうちょ担当】―野平浩明副統括局長(豊住)、前ゆうちょ担当の山田敏夫副統括局長(西白井駅前)
▽一昨年は管内5位で、昨年は10位だった▽昨年4月、ゆうちょ限度額が1300万円と300万円ほど枠が広がったので、1000万円の利用者に周知を行い、定定の純増、総貯金の純増に成果を上げた。前半はなかなか活用できなかったが、後半は追い上げ基調になったとみている。
▽社員に訴えてきたのは夏と冬のキャンペーンに力を入れること、目指す数字を掲げ、その数字を1局でもクリアすれば底上げにつながると訴えた。とにかく2段構え、3段構えで目指す数字を全社員に浸透させた▽マイタウン活動は人員不足もあってなかなか厳しいが、定着させたい。
▽集中満期のサイクルを定着させることがポイント。事前預かりの推進、指定日預入に積極的に取り組む。指定日預入は再預入に貢献する割合が大きいとみている。
▽本年度は再預入と年金と投信に力を入れて取り組む。投信では早く習得を図り、非取扱局として紹介することが大事▽貯蓄から資産運用との流れを受け、新年度は投信のすそ野の拡大を図り、全社員への浸透を図っている。会議ごとに香取統括局長が訴えてきたことが着実に浸透した結果、4月10日現在、予約の紹介人数が97人と効果を上げた。

  全局全完の目標達成へ
【保険担当】―村田万里子副統括局長(佐倉山王)
▽実績としては最終的に106.3%を上げた。昨年度、保険料の料金改定が行われ、8、9、10月の月伸が大変厳しかった。ここを何とか乗り切る必要があり、推進が低迷している社員を対象にパワーアップ研修を行った。この研修は大車輪というロープレ研修で、切り出しから商品説明までを相手を代えながら繰り返し行う。
▽推進が挙がると卒業出来ることとし、当初は58人だった研修生が最後は25人となり成果を挙げた。この結果、後半は推進が着実に上がり、時間外に超勤をかけて研修をした価値は大きい。
▽前年度、営業推進のけん引力となったのが佐倉新町局の萩原一成局長の法人契約の取組み。それまで少年野球チームの指導を行っており、その関係で法人契約に結び付いた。日頃の地域との関係の構築が大きな法人契約の成功につながったものと分析している(保険料月額約140万円)。
▽本年度は全局全完の目標達成を目指す▽ライフプラン相談会は単マネと合同で行った場合と、単局(部会対応)で行った場合がある。

  ライフプラン相談会は
  事前準備が大事
 単マネとの合同で成果を上げた四街道つくし座郵便局の古川雅之局長(四街道部会保険担当副部会長)の成功事例を紹介する。
【ライフプラン相談会の成功秘訣】―古川雅之・四街道つくし座局長(四街道部会保険担当副部会長)
○実施日=10月13日~16日。
○事前準備=▽DM=約1300件▽TEL=約1000件▽アポイント=76件(予定通り)▽ブースは7ブース(土日)、5ブース(平日)▽連絡会として初めての「エリマネ」「単マネ」の合同ライフプラン相談会だったので、初めは手探りの感じでスタートした。一番大変だったのは事前準備だった。保険インストラクターと相談しながら「金額目標」、そのための「アポの目標件数」「アポの予約管理の仕方」「DMの出し方」「電話の掛け方」「当日の出勤体制」「ブースでの対応方法」など、とにかく開催当日になって、社員が困らないように考えられるすべての事を取り上げて事前準備をした。
▽10月に開催の合同ライフプラン相談会だったが、8月から定期的に「エリマネ」「単マネ」の全社員に集まってもらい、打ち合わせをした。なかなか目標のアポが集まらなかったが、全社員の頑張りのおかげで当初の目標通りの成果を挙げた。
▽何とか数字を残せて良かった面とともに、「エリマネ」と「単マネ」が一つの目標に向かって頑張ることができたので、お互いの距離感が非常に縮まり、機能重視のマネジメントということでも大成功だった。

  効果的な窓口と
  物流部門の連携
【郵便・物販担当】―岩澤信一副統括局長(成田押畑)
▽効果を上げたのは窓口部門と物流部門の連携、大口顧客の奪還▽郵便は減少傾向にある。市場はあるので窓口でも営業力を身に付けるしかない。前年はかもめ~る、年賀葉書と目標達成した。今年、外に出て事業所の新規開拓を図りたい。
▽かもめ~るは振り込め詐欺の防止を訴えたかもめタウンが好評。県内の小学5年生から祖父母に注意喚起のメッセージを記載して、振り込め詐欺撲滅PRを図った(県との連携)▽年賀については臨時出張所での土日を含めた営業体制によって成果を挙げた。
▽本年度、郵便営業収入は目標達成を目指している▽各局で1名のマイスターを養成することにしている▽物販では八街市の落花生、期間は1~3月まで、販売当初から八街市と組んで町おこしで販売している。前年度は約6000個と伸びてきた。
【連携担当】―椿敏行副統括局長(成田局副局長)
▽エリマネ局、単マネ局、それぞれが窓口機能として営業活動を展開するために円滑なコミを図り業績向上に取り組み、関東管内1位を目指したい。


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