「通信文化新報」特集記事詳細

 年/月

第6880号

【主な記事】

全員営業で全種目達成を目指す
「お客さま第一」でV4へ邁進
原研前郵便局(茨城県)
統括局長 岡田裕昭局長

 平成29年度がスタートした。株式上場後1年半が過ぎ、業績向上など経営基盤の強化が求められるとともに、地域活動や地方創生などが重要視されている中、V4を目指している関東支社管内の茨城県中部地区連絡会の原研前郵便局(岡田裕昭局長/地区統括局長)を訪れた。同局がある那珂郡東海村は、水戸市から北東へ約15キロ、東は太平洋に面し、西は那珂市、南はひたちなか市、北は久慈川を境に日立市に接している。人口は約3万7650人で、村としては沖縄県の読谷村に次いで2番目に多い。日本で原子力が灯った最初の村でもある。主な見どころは「村松山虚空蔵堂」のほか、「真崎浦照」「船場稲荷神社」などの東海12景がある。

 岡田局長は昭和51年11月1日付で東京の渋谷局に採用となり、4年半が経過した56年5月頃、地元にUターンした。その後、日立河原子局の主任を経て、平成2年6月23日付で父親の後任として局長に就任した。局長として27年目を迎えており、平成27年から統括局長を務めている。
 スタッフは局長、局長代理、課長代理、主任の4人。利用世帯は約650で、利用者の多くは原子力関連施設で働く人たちで、1日当たりの来局者は70~80人となっている。

 信頼関係を築く
 お客さまあっての郵便局であり、日ごろからコミュニケーションを図り、信頼関係をしっかり築くようにしている。スタンスは郵便局本位でなく、お客さまのニーズを的確に把握し、要望に沿った商品やサービスの提供に心がけるとともに、地域の皆さんの生活の安定と利便性の向上を図るように日々努めている。
 また、お客さま対応に当たっては、明るく元気な声で迎え、気分よく帰ってもらえるように配慮しながら、いろいろと会話を交わしたり、何でも相談してもらえるように、人間性を出して信頼関係を高めることにしている。
 このほか、社員の意識を高めるために、気づいてほしいことや身に付けてほしいことなど、部外講師を招いて連絡会全体でCS研修を行っている。

  目標は必ず達成
 営業推進に当たっては、局長と社員が一丸となり、「与えられた目標は必ず達成するんだ」という強い気持ちを持って日々取り組んでいる。また、目標達成後も気を抜くことなく、最後の最後まで頑張るよう、お互いに協力し合い、常に同一認識、同一行動で推進に努めている。
 推進管理に当たっては、朝礼や業務終了後のミーティングを通じて日々行っているが、ガイドラインを意識しつつ、おおむね1か月スパンで目標達成に努めたり、推進の遅れが生じないように指導している。特に保険については6月までに40%の推進を図るようにしている。
 万一、遅れが生じた場合はトップセールスはもとより、スタッフ全員でデータを見直して訪問するなど、対応策を検討・実践している。
 
 人材育成に力を注ぐ
 お客さまの期待に応えて商品やサービスを提供していくためには、常に業務知識や商品知識を習得したり、営業スキルを高めていくことが不可欠であり、OJTを実施するほか、時には業研を行って基礎知識や切り返し話法を身に付けるように指導している。
 岡田局長によると、社員のレベルアップを図るためには、理解度や成長度合いを確認したり、自己啓発の必要性を話すなど、折に触れて指導しているが、自局だけでなく時には連絡会や部会で自主研を行い、幅広い見地で自分を磨いたり、人間関係を醸成させるように配慮している。

 ミーティングを充実
 岡田局長は統括局長をしている関係もあって外出することも多く、朝礼や終礼は毎日行い、全員が共通認識を持って営業、業務に携わることにしている。
 朝礼は8時50分から行い、進行役は局長または局長代理が行い、周知・伝達事項などを伝えるとともに、前日の営業推進状況、当日のやるべきこと、共有すべき情報の交換などを行っている。
 終礼は業務終了後、当日の特記事項を伝えたり、各自の意見などを発表し合っている。

 活発な地域活動
 郵便局は単なる企業でなく、長い歴史を振り返ってみても、郵便局の持ち味や特性を活かしながら、地域との関わりを密接に保ち、地域の郵便局としてより多くの人から信頼されように取り組んでおり、岡田局長は現在、東海村の体育協会会長や社会教育委員会議長などを務めている。
 このほか8月に開催される「東海まつり」や11月に開催される「い~ものまつり」には、村内の局が参加し、地域との連携を深めている。


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