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6878号

【主な記事】

日本郵政グループ入社式
5232人に辞令交付


 日本郵政グループの合同入社式が4月3日、JPタワーホールで行われ、配属先の辞令が手渡された。この日は全国13の支社でも入社式が行われ、グループ全体で約5232人(内定者数)の新入社員が入社した。

 合同入社式には総合職(日本郵政は業務職6人を含む)として入社した2825人(日本郵政24人、日本郵便68人、ゆうちょ銀行133人、かんぽ生命保険57人)が臨んだ。辞令交付式では代表者に各社長から辞令が手渡された。
 代表者は壇上に上がり、日本郵政は長門正貢社長から鈴木慎一朗さんに、日本郵便は横山邦男社長から爲計田芽生(いけだ・めい)さんに、ゆうちょ銀行は池田憲人社長から秋山隼治さんに、かんぽ生命保険は石井雅実社長から面野(おもの)由里さんに手渡された。
 長門社長は「日本郵政グループは日本を代表する大きな会社。146年前、国民のニーズに合った郵便事業、その4年後には貯金業務、101年前には保険業務を始めた。先輩一人ひとりが国民のニーズに応えてきたのが日本郵政グループ。これからも時代のニーズに応えるべく、新しいサービスや商品を開発し、創造し続け、常に着実に発展し続けるのが使命。皆さんはこれからの50年を支える中心メンバー。羽ばたいていくのを楽しみにしている」とあいさつした。
 また、これから働くに当たっての心構えとして4つの言葉を贈った。
 まず、長門社長は日本興業銀行時代の調査部やバブル崩壊後の営業部、アジア通貨基金の時のバンコク支社長の経験を例に挙げ、「人事異動に一喜一憂して欲しくない。人生に無駄はない。与えられた仕事に集中し、今でしかできない知識とノウハウを存分に吸収してもらいたい。打ち込んでいるうちに自分でも知らなかった新しい自分がそこにいるはずだ。才能は結果論、花開いて欲しい」。
 2つ目はチャーチルや鄧小平の事例を挙げ「あきらめないこと」を強調。「本気であきらめないことを体得して欲しい。本気でやっていれば何でもできる。何でも楽しくなるもの」。 
 3つ目はナイキの事例を挙げ「Just do it!考えて方向感が決まったら、直ちに行動する。行動によりチャンスが巡ってくる。スピーディな行動を心がけてもらいたい」。
 4つ目は福沢諭吉の「学問のすすめ」にある人望論を挙げて「あの人と仕事がしたい。相談してみようという人になってもらいたい。それには明るくニコニコしている人、語り言葉を鍛え、簡潔に明瞭に伝える、人の好き嫌いはせず、教養を深め人格を磨くことを心掛けて欲しい」。
 最後に「これから大航海が始まる。高い波、厳しい困難が何回も押し寄せるだろうが、頭と体、心を鍛えて志を高く持ち、それに立ち向かっていただきたい。皆さんの大航海を、全力でサポートしたい」とメッセージを贈った。
 全国で採用された新入社員は日本郵政が24人(女子陸上部のメンバー4人を含む)、日本郵便が約4383人、ゆうちょ銀行が約543人、かんぽ生命保険が約282人。
 新入社員らは「日本郵政グループが築き上げてきた信頼を大切に常に挑戦し続けたい」「幅広い視野を持って様々なことにチャレンジしたい」「今後の100年も選んでもらえるように一社員として力を尽くしたい」など、それぞれの希望を抱き、配属先に赴いた。


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