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第6874

【主な記事】

全員営業で全種目達成を目指す
27年度に本社表彰、V9へ一丸
名古屋米野郵便局(愛知県)
副部会長 長瀬隆司局長

 平成28年度も残すところ1か月余りとなり、2月14日には郵政グループの第3四半期の決算が発表された。純利益進捗率は92.7%の減収減益だが、局長と社員が一体となり、V9を目指している東海支社管内の愛知県名古屋市中部地区連絡会(伊東修統括局長/名古屋長良)の名古屋米野郵便局(長瀬隆司局長)を訪ねた。同局がある中村区の名古屋駅西口周辺は、歴史的な関係や地権者の問題から再開発が進められておらず、住宅街が多い。中村区の人口は約13万4000人で、主な見どころに「ミッドスクエア」「中村公園(豊国神社)」「妙行寺」「大一美術館」などがある。

 JR東海道新幹線名古屋駅で地下鉄桜線に乗り換え、中村区役所前で下車。環状線の脇を南に約300メートル進み、黄金通り3丁目の交差点を左折すると、右手前方50メートルほど先に名古屋米野局がある。長瀬局長は昭和61年7月14日付で名古屋商工会議所内局に採用となり、数局を転勤後に保険営業インストラクターを経て、平成17年4月1日付で局長に就任し、12年目を迎えている。21年4月から保険担当の副部会長を務めている。
 スタッフは局長、課長代理、主任、一般社員、期間雇用社員の5人。利用世帯は約2000、利用者は約4000人で、1日当たりの来局者は100~150人である。27年度は本社表彰で総合部門としてランク別第1位の表彰を受賞したほか、支社長営業表彰でも貯金と保険部門で受賞した。また、かんぽ営業最高優績局として11年連続認定されるという見事な実績を挙げている。

 存在感ある郵便局
 地域になくてはならない郵便局づくりを第一義に考え、会社はもとより、連絡会や部会の方針などを勘案し、局長と社員が一体となって利便性のある郵便局づくりに努めている。お客さまあっての郵便局であり、「また、この局を利用したい。この社員に相談したい」と思ってもらえるよう「一期一会」の精神で応対に努め、気分良く帰っていただけるようにしている。
 そのためには、明るい声と笑顔でお客さまを迎え、お客さま本位のサービス提供に徹するようにしている。また、お客さまルームや事務室の整理整頓にも気を配り、存在意義のある郵便局であるように努めている。

 極めて強い一体感
 営業推進に当たっては、与えられた目標は必ず達成するんだという強い思いで日々の業務に当たっている。また、可能な限り9月末、あるいは12月末の達成を目指しており、局長と社員の一体感は極めて高いと言える。
 また、目標達成後も手を緩めることなく、いけるところまでいくというスタンスで取り組んでおり、全社員が協力し合い、同一認識、同一行動で頑張っている。その甲斐あってか、今まで支社表彰や本社表彰を数多く受けている。
 推進管理はミーティングを通じて日々行っているが、ガイドラインを意識しつつ、1か月スパンで遅れが出ないようにしており、万一の場合はトップセールスや訪問活動などで挽回するようにしている。
 
 人材育成に力を注ぐ
 長瀬局長は「郵便局の仕事は幅が広く、かなりの面で人と人との関わりによるところが多く、人材育成は局長の仕事の中でも最も大事な部分」と語り、「社員には①期待する②機会を与える③鍛えることが重要で、失敗を恐れないで頑張るように指導している」と強調する。
 また、社員にはいつも郵便局で働く喜びやありがたさを説き、お客さまのライフイベントを一緒に考えて提案したり、人生の3大支出である「住宅」「教育」「老後」に関わっていける素晴らしい職業であることを理解させている。
 このほか、お客さまの役に立てる喜びをかみしめ、感謝しつつ喜びを感じられれば、数字は自ずからついてくると持論を述べ、「企業は人なり」と言うが、本気で人材育成をやることが大切と重ねて語った。

 地域と連携を密に
 地域との連携を密にし、地域の郵便局としてより多くの人から信頼され、親しまれる郵便局づくりに努める一方、郵便局の持ち味や特性を活かしつつ、無理なく継続して行える地域活動に取り組んでいる。
 具体的には、老人会の「夏祭り」や「秋祭り」には局長、社員全員が参加し、地域の皆さんとの交流を深めている。
 また「老人会の総会」や「秋の慰霊祭」をはじめ、地域の方が主催する「道徳勉強会」には局長が出席している。このほか、お客さまルームの掲示板を利用し、「書道展」を行っている。


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