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第6872号

【主な記事】

全員営業で全種目達成を目指す
久美浜須田郵便局(京都府) 田家孝美局長
前年度は本社表彰受賞

 平成28年度も余すところ1か月半となり、各郵便局では、支社や連絡会のキャンペーンを最大限に活用して目標の達成に向けて取り組んでいるが、V2を目指す近畿支社管内の郵便局を訪ねた。京都府丹後地区連絡会(西原俊朗統括局長/与謝)の久美浜須田郵便局(田家孝美局長)である。同局がある京丹後市は京都府の最北部に位置し、京都丹後鉄道宮豊線が横断するが、高速道路や地域高規格道路は通っていない地域だ。人口は約5万4300人、市の地方創生総合戦略を全国に先駆けて発表したといわれている。主な名所には、「かぶと山公園」「如意寺」「小天橋」「豪商稲葉本家」などがある。

久美浜須田局の概要
 JR東海道新幹線京都駅で乗り換え、福知山駅、豊岡駅を経由し、京都丹後鉄道宮豊線に乗車して久美浜駅で下車。駅前から国道312号線に入り、峰山方面に約5キロ進み、「友重」の交差点を左折して府道706号線を道なりに約4キロ進むと、左手前方に目的地の久美浜須田郵便局が見えてきた。
 田家局長は昭和56年4月1日付で京都四条大宮局に採用となり、数局転勤後、野田川局の担当課長を経て、平成23年4月1日付で久美浜須田局長に就任、6年目を迎えている。
 スタッフは局長、主任、期間雇用社員の3人。利用世帯は約390、利用者は約1150人で、27年度は本社表彰でランク別総合1位と高成績を挙げて受賞した。

  常に全種目達成目指す
 局長歴6年目の田家局長は、与えられた目標は必ず達成しようとの思いが強いが、2年前は郵便業務収入だけが未達となってしまい、初めて全種目達成を逃した。しかし、翌27年度は全員でリベンジすることを決意、全種目達成を見事に果たした。
 日ごろの推進に当たっては、全員で重点活動を決め、各自が具体的に考え、何事にも前向きに行動するようにしている。また、手すき時間を利用して推進状況を社員と共に把握し、まず保険の推進を確保、その後各自が得意の分野で頑張って数字を上げるよう取り組んでいる。
 万一推進が数日にわたって遅れるようなことがあると、顧客リスト(VIPまたは5次システムを併用)を見ながら電話をかけ、アポを取った後、局長か主任が訪問して勧奨し、何とか短期間に挽回するように取り組んでいる。
 また、目標達成後も力を抜くことなく、可能な限り推進率を上げるように努めており、部会、連絡会のためにも尽力している。

  信頼され、愛される  郵便局を目指す
 地方では少子高齢化や過疎化が進んでおり、他の金融機関が軒並み撤退している中、郵便局は金融機関である一方、法律で定められているユニバーサルサービス維持の面からも、地域やお客さまの拠りどころとして国民生活を支えている。
 そのためには、地域の人たちに信頼され、利便性と存在意義のある郵便局であることが不可欠。局長と社員が一丸となって汗を流している。田家局長は「厳しい事業環境の中、営業推進はもとより、お客さま本位のサービス提供に努めることが望ましい」と強調する。

 人材育成に力を注ぐ
 郵便局を利用するお客さまは減少気味だが、郵便局の仕事は幅広く、多くの面で人と人との関わりがある。特に同局は高齢者の来局が多いので、おもてなしの心を持って対応するとともに、相応の教養、業務知識、適切なスキルが必要で、折に触れてアドバイスや指導を行っている。
 社員の対応で気づいたことがあるときには、接遇面の指導をしたり、時間外にロープレをするなど、OJTを取り入れ、社員のレベルアップを図っている。
 このほか、FPなどの資格取得や1段階上の役職を目指すように意識付けも行っている。

 地域に根差した 郵便局づくり
 地域に根ざし、地域の郵便局として多くの人から信頼され、郵便局の持ち味や特性を活かしながら、親しまれる郵便局づくりに努めている。
 具体的には、5月に行われる「敬老会」に参加し、昼食をとりながら歓談、困ったことがあったときには相談してほしいと声をかけている。また、8月に行われる地域の「花火大会」では、郵便局のPRを兼ねて、来場者とコミュニケーションを深めるようにしている。


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