「通信文化新報」特集記事詳細

 年/月

第6870号

【主な記事】

全員営業で全種目達成を目指す
「顧客第一主義」に徹しV8へ
室蘭港北郵便局(北海道)
副部会長 澤野陽紀局長

 年末年始の最繁忙期が終わり、平成28年度も第4四半期を迎えた。各郵便局では目標達成に向けて最後の追い込みに入っているが、V8を目指している北海道支社管内の郵便局を訪ねた。北海道胆振地区連絡会(松本智孝統括局長/室蘭中島)の室蘭港北郵便局(澤野陽紀局長)である。同局が所在する室蘭市は北海道の西南部に位置し、太平洋と内浦湾の境にある絵鞆半島の付け根の砂州を中心に市街地が広がる。鉄鋼業を中心に、造船や石油精製など北海道工業地域として発展し、「鉄のまち室蘭」として称されてきた。人口は約9万2000人で、名所旧跡として「本輪西遺跡」「ピリカノカ」「マスイチ浜」などがある。

 新千歳空港駅から快速エアポートで南千歳駅へ。特急スーパー北斗に乗車して東室蘭駅で下車、長万部行に乗り換え本輪西駅に到着。国道37号線を東に約1.5キロ直進し、2つ目の信号を左折して中島・港北通りに入り、道なりに800メートルほど進むと、左手前方に室蘭港北郵便局が見えてくる。
 澤野局長は平成2年4月1日付で壮瞥局に採用となり、数局転勤後、北海道支社の保険営業インストラクター(登別富士局駐在)を4年半ほど務めた後、20年7月1日付で室蘭港北局長に就任、9年目を迎えている。22年4月から保険担当副部会長を務めている。
 スタッフは局長、課長、主任、一般、期間雇用社員2人の6人で、手際良くお客さま対応をしている。利用世帯は約900、利用者は2500人ほどで、1日当たりの来局者は100人前後である。また、本社営業表彰で24年度と27年度はランク別総合1位、25年度はランク別総合2位と輝かしい成績を挙げている。

 お客さまの役に立つ
 澤野局長は「少子高齢化が進み、一人暮らしのお年寄りが増えつつある中、地域やお客さまに親しまれ役に立ち、『この郵便局いいね』と言ってもらえる郵便局でありたい」と強調する。
 現在、他の金融機関は信用金庫が1か所あるが、商店も少なく郵便局の隣にスーパーが1店あり、ついでに郵便局に寄ってくれるお客さまもかなりいる。業務や営業に関することはもとより、たとえ事業に関係ないことでも、社会常識や規程に反しない限り、要望や相談があったときには、可能な限り期待に応えるなど、常に前向きのスタンスで取り組んでいる。
 
 常に200%をターゲットに
 営業推進に当たっては、与えられた目標の早期達成を見据え、支社表彰はもとより、上位(できればグループ別総合1位)で本社表彰を受賞できるように取り組んでいる。また、目標達成は半年後から11月頃を目指しており、各目標とも200%の推進が図れるように心がけ、実績を上げている。
 営業環境は必ずしも恵まれているとは言えないが、接遇に配慮するとともに「顧客第一主義」に徹し、来局者とのコミュニケーションを大事にしている。朝礼は行わず、業務終了時に各担当が推進状況や特記内容を発表する一方、各自が必要に応じてメモを取り、翌日以降の営業に役立てるようにしている。

 人材育成に力を注ぐ
 エリア局ではカウンターセールスがすべてであり、幅広い仕事を限られたスタッフで対応し、お客さまの要望や期待にしっかり応えていくことが不可欠であり、社員の育成にはかなりのエネルギーを注いでいる。指導は形式でなく、OJTなど、実践的な方法もとり入れているようだ。
 また、局長は在局時には社員とお客さまとのやり取りをしっかり見届け、お客さまが帰った後か手すき時間に社員から話を聞き、マンツーマン又は全体的にアドバイスを行い、今後に活かしてもらうようにしている。
 このほか、「また来たい場所」としての郵便局づくりに努める一方、取材時も「いらっしゃいませ!」「ありがとうございました!」という明るい、さわやかなやり取りが聞かれた。

 大事にしている
 地域活動
 郵便局の持ち味を生かしつつ、地域に根差し、地域の人から信頼され、親しまれる郵便局づくりに努めている。夏と冬には、時間外でも見られるようにATMコーナーを利用し、地域の絵手紙グループ(14~15人)の作品を飾り、お客さまには好評である。9月には地域の本輪西神社で祭りが行われるので、局長が顔を出し、コミュニケーションを図っている。


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