「通信文化新報」特集記事詳細

 年/月

第6868号

【主な記事】

全員営業で全種目達成を目指す
堅実な取組みでV3へ
鹿児島真砂本町郵便局(鹿児島県)
副統括局長 稲森敏郎局長

 昨年4月には金融2社の限度額が見直されたが、厳しい事業環境が続く中、局長と社員が一丸となって営業推進に尽力している九州支社管内、鹿児島県中部地区連絡会(地福勤統括局長/伊敷)の鹿児島真砂本町郵便局(稲森敏郎局長)を訪ねた。鹿児島市は南九州の拠点で、政治、経済、文化、交通の中心地。また、国際会議、観光都市にも指定されており、人口は約60万6000人である。主な見どころは桜島、天文館、仙厳園、鶴丸城址などがある。

 鹿児島空港からリムジンバスでJR鹿児島中央駅へ行き、指宿・枕崎線に乗り南鹿児島駅で下車。改札を出て南へ進み、国道225号線に沿って約500メートル東へ直進、真砂入口から南に約500メートル行くと右前方に鹿児島真砂本町郵便局が見えてきた。
 稲森局長は昭和52年4月17日付で鹿児島下伊敷局に採用となり、数局転勤後、鹿児島西陵局の総務主任を経て、平成6年3月24日付で鹿児島真砂本町局長に就任、23年目を迎えている。6年前から貯金担当の副統括局長を務めている。
 局周は住宅街で、幹線道路の脇には商店や事業所が立ち並び、1日当たりの来客数は200人を有に超えており、局前と近くの駐車場(8台分)はいつも利用者の車で埋まっている感じだ。

 地域に根差した
 郵便局として尽力
 140有余年の歴史を持ち、地域の郵便局としてはもとより、国民のライフサイクルの拠点として、地域の人から「郵便局があって良かった。さすが郵便局」と思ったり、言ってもらえるよう、日々、社員を巻き込んで郵便、貯金、保険事業のサービスに取り組んでいる。
 稲森局長は「収支を考えて仕事をしていくのはもとよりだが、少子高齢化を迎えている昨今、他の金融機関が撤退し、『正に最後の砦』として国民の生活を支援することが郵便局の使命である」と強調する。
 また「郵便局の持ち味をしっかり出して、お客さま対応をしていかなければならない」と語り、「三事業のサービスを提供する一方、お客さまから相談や困ったことがあるとの話を聞くと、積極的に対応するなど、地域に根差した郵便局として尽力していきたい」と決意を示した。

 一人ひとりが
120%の力を出そう
 切手やはがきの販売は別として、三事業すべてが民間企業と競合しており、営業推進はかなり厳しい状況。そこで社員を巻き込み、「与えられた目標は1日でも早く達成し、可能な限り上積みできるように取り組んでいる。現在、V3の達成に向けて、全員が一丸となって最後の追い込みに汗を流している。
 営業推進に当たっては、毎年4月に局運営方針を作成、そのひとつとして「目標に対して一人ひとりが100%でなく、120%以上の力を出そう!」を掲げ、実践している。また、支社から示されたマスタープラン(月ごとの推進率)や連絡会の方針を認識しながら取り組んでおり、旬に応じた商品の販売に力を入れながら、バランスの良い推進に心掛けている。
 留意点は「各自が推進状況をしっかり把握する」。そして「今、何をすべきかを明確にして実践する」としている。

 朝礼の充実と意識統一
 基本は「局運営方針」
 基本的に朝礼は毎朝10分程度行い、司会は輪番制で社員が務めている。全員で重点ルールの唱和を行い、郵便・物販、貯金、保険の各担当が前日までの推進状況、当日の推進目標、留意点などを発表し、課長がやるべき防犯面の研修内容を確認し、最後に局長が周知・連絡事項を伝えることにし、大事なことは繰り返し触れることにしている。
 このほか、局運営方針として損益に対して営業を挙げ、いかに早く退社するか?定時退社100%の実施をはじめ、業務、コンプライアンスに対して、改正等の内容について全員が自分のものとする。コンプライアンス違反は絶対しない、させないなどを励行するようにしており、27年度の取組良好局として、日本郵便監査担当執行役員から推奨された。

 地域活動に努める
 稲森局長は地域に根差し、地域の郵便局として多くの人から信頼され、親しまれる郵便局づくりを基本としており、「営業や業務と同じように全員が努力しなければいけない」と語る。
 今までは、お客さまルームの壁面を利用して各種の作品展を行っていたが、27年7月にかんぽ生命の指導により相談室が設置され、スペースの関係で作品展ができなくなってしまったが、夏まつり(8月)や敬老会(9月)には局長が出席し、地域やオピニオンリーダーとの情報交換を行っている。今後は社員を巻き込んだ地域活動を検討し、実践していきたいと思いを明かした。


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