「通信文化新報」特集記事詳細

 年/月

第6861号

【主な記事】

全員営業で全種目達成を目指す
創意工夫と熱意でV1を
野村郵便局(愛媛県)
部会長 松根 晃局長

 日本郵政グループの2017年3月期の中間決算が11月14日に発表された。全局を挙げて更なる業績向上に努めているが、V1を目指している四国支社管内・愛媛県南予地区連絡会(浦瀬孝之統括局長/下大野)の野村郵便局(松根晃局長)を訪ねた。同局のある西予市は、愛媛県南西部に位置し、東西に横長く、東は高知県境の山々と接し、西は宇和海に面している。主な見どころは「四国西予ジオパーク」「三滝城」「高野長英の隠れ家」「開明学校」などで、例年、大相撲九州場所終了後、乙亥大相撲が開催されている。

 松山空港からリムジンバスでJR松山駅で降り、予讃線に乗り替え、卯之町駅で下車。県道29号線を道なりに東に約10キロ進み、県道441号線に入る。約4キロ北東に進むと、右手前方に目的地の野村局が見えてきた。
 松根局長は昭和54年5月1日付で宇和島局に採用となり、数局転勤後、宇和島局の上席課長代理を経て、平成18年4月1日付で城川局長に就任した。翌19年4月1日付で野村局長に異動、10年目を迎えている。25年4月から部会長を務める。

  大きい影響を与える
  トップの考えや行動
 「何事も局長と社員が一致協力して取り組まなければならないが、トップの考え方や行動が大きく影響しがちであり、しっかり前を向いていくことにしている」と語る。
 社員が出勤して来ると、あいさつを含めて声をかけたり、何らかの話をすることにしており、社員の心身の健康状況なども把握している。また、お互いに何でも言えるよう、風通しの良い職場環境づくりにも尽力している。

  顧客第一主義を重視
 声かけを積極的にすることにしているが、お客さまあっての郵便局であり、営業推進を進めていく上でも「お客さま第一」をスタンスの基本としている。営業推進の結果の前にお客さまに対して何を提案し、何をして喜ばれたかを認識し、確認するようにしている。
 ちなみに、事務室内には「お客さま・お役に立ち功労件数」のグラフが展示されており、項目は「受取人未指定」「払込先口座指定」「入院請求手続き」「未払保険金」としている。件数が10件に達すると功労品をプレゼントすることにしている。

  朝礼で意識統一
 松根局長は「営業推進に当たってはバランスの良い推進に心掛け、全種目達成に取り組んでいるが、ここ3~4年は何らか1~2種目がわずかに届かないことが続いており、是が非でも全種目達成を実現したい」と意気込みを見せる。
 渉外局であり、まずは保険の目標を達成、その後に全種目達成を目指すことにしている。営業推進状況は朝礼(約15分間)を活用している。司会は社員が輪番で務め、各担当が前日の実績と累計、当日やるべきこと、部会と局の順位などを話し、全社員が情報の共有化を図り、内務と渉外が連携しながら取り組むことにしている。
 例えば定定新規の場合であれば、1日300~400万円をクリアすることにしており、数字が伸びないときには内務の社員がVIP情報からデータを取り、アポをとって午後から短時間で局周活動(2~3軒)を行い、ガイドラインを見据えながら当日の内に挽回することにしている。なかなかアポが取れない場合は、渉外が取り組むことにしている。
 
  人材育成に尽力
 人づくりの基本は「ほったらかしにしない」と強調する。社員に対する声かけは毎朝行っているほか、家族のことなども時々会話の中で触れるようにしている。
 局長室を研修室に模様替えし、月に2~3回だが手すき時間を利用し、数人とディベート形式でタイムリーな研修を行っている。営業は商品の内容に左右されるが、人と人との関わりによるところも多く、おもてなしの心を持って対応するようにしている。また、相応の教養、幅広い業務知識、適切なスキルも大事で、折に触れてアドバイスや指導をしている。
 松根局長は「例えば、保険が苦手な社員に経緯は重視するが、無理な数字は求めず、得意分野を伸ばすようにしている。時には同行で営業し、お客さまに安心感を与えてベストの提案をする」と語る。

  地域活動を活発に
 地域の郵便局として多くの人から信頼され、郵便局の持ち味や特性を活かし、親しまれる郵便局づくりに努めている。
 5月の「マラソン大会」、7月の「夜市」、8月の「地域のまつり」には、局長や社員が可能な限り関わっている。


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