「通信文化新報」特集記事詳細

 年/月

第6854・6855合併号

【主な記事】

全員営業で全種目達成を目指す
果敢に取り組みV8へ
帝釈郵便局(広島県)
村上浩正局長

 平成28年度も後半に入り、各局では目標達成に向けて推進の良い商品は早期に、遅れ気味のものはダッシュをかけるなど大事な時期を迎えている。そのような中、8年連続で全種目達成を目指している中国支社管内の郵便局を訪ねた。広島県備北地区連絡会(小坂佳敬統括局長/豊松)の帝釈郵便局(村上浩正局長)である。同局がある庄原市は広島県の北東部に位置し、行政区域の面積は県内最大で、2016年度4月現在、全国の市町村ランキングで13位の広さとなっている。人口は微減状況で約3万6400人。名所旧跡は青影城や甲山城のほか、帝釈峡、庄原上野公園、ブナ原生林などの観光スポットもあり、石灰石の採掘量は全国有数である。

 JR山陽新幹線の福山駅から車で約5キロ福山市内を北東に走り、国道182号線に入って道なりに東城方面に約50キロ走行し、県道23号線を約12キロ直進して、トンネルをくぐり100メートル進むと、左手前方に見えてくるのが帝釈郵便局である。
 村上局長は平成9年4月1日付で高陽局に採用となり、日浦局の課長代理を経てUターン、父親の後任として21年4月1日付で帝釈局長に就任、8年目を迎えている。副部会長歴は5年で、27年4月1日からは貯金担当の副部会長を務めている。
 スタッフは局長、一般、期間雇用社員の3人で、常に心を込めたお客さま対応をしている。利用世帯は約200、利用者は約550人で、1日当たりの来局者は10数人である。

 お客さま本位で
 郵便局経営に当たっては、会社はもとより、連絡会や部会の方針などを勘案し、やるべきことをしっかり行い、できるだけ後悔しないようにしている。
 「心構えとしては、当たり前のことを当たり前のごとく行うとともに、創意工夫を凝らし、お客さまの期待や要望に応えられるように取り組み、感動を得られるように努めている。また、結果としてできなくても、やるべきことはやってみることが大事」と語る。
 「人間、どうしても自分の欠点をあからさまにすることは苦手だが、欠点や失敗を冷静に振り返って改善すれば、必ず一歩前進するなど次につながる」と強調し、できるだけお客さま本位のスタンスに努め、「郵便局を使って良かった。また利用したい」と思ってもらえるよう努めている。

 前年度の実績を分析
 郵便局を経営しているからには「与えられた目標は必ず達成するんだ」という強い信念を持ち、日々社員を巻き込んで営業推進に取り組んでいる。年度当初に新年度目標が示されると、前年度の実績をしっかり分析し、どのように取り組めば目標を早期に達成できるか、どのくらい上積みが可能かなどを検討することにしている。
 推進に当たっては、3か月先を見据えるとともに、1か月ごとのガイドラインを確実にクリアするようにしている。特に保険については8月までに目標を達成し、最終的に200%の推進を目指している。その他の目標については、それぞれ責任者を決め、朝礼で推進状況を確認しながら、達成に向けて力を注ぐことにしている。

 力を入れる人材育成
 「企業は人なり」と人材育成こそ局長として最大の仕事と認識し、自分が社員時代に失敗したことなども例に挙げて取り組んでいる。カウンターセールスには幅広い知識や教養が不可欠だが、誰でも性格や得意不得意があり、指導方法に絶対はなく、ケースバイケースで育成に努めている。
 特別なことがない限り、時間外に勉強会をすることはなく、手すき時間を活用し、カウンターセールスや電話対応などがあると、OJT方式によってその場で問題提起し、全員で考え、意見を出し合い、答えを見出すことにしている。
 また、新しいことや知識を身に付ける場合、本を読んだり、体験をして覚えることも必要だが、ひとまず人の良い点を真似し、その後自分自身でアレンジして自分のものにするという方法もあることを話している。

 朝礼や会議の充実
 原則として3人がそろっているときには毎朝8時50分から朝礼を行っている。一方通行的な朝礼ではなく、日ごろ感じていることや時事ニュースなどに関心を持ち、内容を知るだけでなく、自分の考えや主張などを表現する絶好の機会としている。人づくりのためだけでなく、いろいろな考え方に接するチャンスで、積極性を呼びかけている。
 営業推進や各種行事の周知はもとより、連絡会や部会の連絡事項などを伝え、全員が情報の共有化や同一認識を持つとともに、効率的な仕事をするように心がけ、最後に局長が補足をしたり、アドバイスを行っている。

 地域活動に尽力
 少子高齢化や過疎化が進んでおり、地域に根差し郵便局ならではの持ち味を生かしながら、地域の人から愛され、親しまれる郵便局づくりに努め、次のような取り組みをしている。
●毎年11月上旬開催の「帝釈峡もみじまつり」に臨時出張所を開設し、500円以上購入のお客さまには、射的ゲームをしてもらっている。
●地域行事として5月に「運動会」、11月に「敬老の日」、2月に「ボウリング大会」を行っており、郵便局で参加賞を提供している。
●9月上旬には「帝釈郵便局親善グラウンドゴルフ大会」を開催、40~50人が参加している。優勝者には、後日「ふるさと小包」を郵送、事業PRも行っている。
●地域主催の環境整備に必ず出る他ソフトボールナイターリーグにチームをつくって監督としてできるだけ参加している。


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