「通信文化新報」特集記事詳細

 年/月

第6854・6855合併号

【主な記事】

地域力、営業力の向上で連絡会の評価高める
大阪市東部連絡会
中西裕希恵統括局長
東住吉長居公園東局

 東住吉長居公園東局の中西裕希恵局長は昨年度、大阪市東部地区連絡会統括局長に就任した。平成6年の局長就任当初から、地域へ溶け込み、絵手紙教室や異業種交流会などで様々な勉強を行い仕事に活かし、お客さま目線で営業に取り組んできた。その成果が着実に地域力、営業力向上につながった。本年度、郵便局ファン増大と連絡会の営業力向上をスローガンに、全員一丸となって取り組んできた。牽引的な役割を果たしてきた部会社員の営業力を共有化し、後半期では全員がベクトルを合わせ、連絡会の地位をさらに高めることにしている。

 平成6年に2代目の東住吉長居公園東郵便局長に就任した。それまで民間企業に勤めていたが、地域のお客さまを大事にして郵便局を発展させたい思いで局長になった。地域に骨を埋める覚悟で、地域に溶け込み、お客さまの目線で営業をするため一所懸命に様々な勉強を重ねてきた。
 今でも続けているのは絵手紙教室と異業種交流会。かもめ~るや年賀はがきを活用した絵手紙教室はお客さま目線で地域とのコミュニケーションを活発にするため、交流会は井の中の蛙になってはいけない、客観的に郵便局を見るとの思いで続けてきた。こうした自己研鑚の積み重ねが仕事に及ぼす影響は大きく、地域力・営業力向上の成果にもつながった。
 昨年度、中西局長は大阪市東部地区連絡会の統括局長に就任した。本年度連絡会のスローガンは①郵便局ファンのお客さまを増やそう②営業成績を上げて東部連絡会の地位と評価を高めよう。
 郵便局が地方創生の要となるとの観点から、郵便局の局長や社員には郵便局のファンづくりを毎日、継続して行う。そのために笑顔、挨拶、清掃に心がけ郵便局の雰囲気を良くすることが大切で、常にお客さま目線で人間性を磨き、「よろず相談室」となるように提唱している。
 「よろず相談室」の局では、お客さまがお客さまを3人連れてくるとの実例がある。営業で牽引的な役割を果たしている東住吉北部会社員によると、忙しい中でも実践している局の社員は「実際、局のお客さまが増えた」いう成功談を披露し印象的だった。
 社員には目標を持ち、まず実践することが大切。例え失敗しても課題を見つけ、それを克服して成功するまで実践を永続してほしいと。「継続は力なり」だが、これを中西統括局長は「永続は力なり」として、「いつも考える」「決してあきらめない」「損して得を取れ」と強調する。
 集客のために地域の会社を掘り起こし、活性化させることも大事で、8人の局長をメンバーに法人営業チーム「赤暖簾」を創った。郵便・物販販売からスタートし、地域に発信して局長力、地域力を高めるため、事業所訪問に取り組んでいる。地域で局長が要となり異業種交流会ができれば最高であると考えている。
 局長と社員がベクトルを合わせて、同じ目標を共有しながら、ナンバーワンの郵便局になるため、地域のお客さまを増やし、営業成果を上げて連絡会の地位・評価を高めてほしいと呼びかける。中西統括局長は全社員の心に火をつけたいと、牽引的な役割を果たす東住吉北部会の社員のモチベーション高揚の共有化を図り、本年度後半では営業力向上によって、連絡会の営業評価を高めることにしている。

  課長代理は中核
  切磋琢磨で躍進
【東住吉北部会の活躍の原点を語る】
〈柴田和彦・部会インストラクター(東住吉桑津一局課長、保険チーフリーダー)、長野力・部会インストラクター(東住吉駒川一局課長)、川上(かわうえ)静・東住吉今川局課長代理、野口祥乃・東住吉西今川局課長代理〉
▽課長代理が局の中核となって顕著な活躍▽11人の課長代理が時間外に月1回集まって翌月以降の取り組みを真剣に討議して方針を決め、各局社員に浸透させる。また、時間内に月1回営業会議を開催▽課長代理が率先して取り組み、社員へ共有化を図る▽長野課長によると、同部会は全員が同じ方向を向いて切磋琢磨しているのが躍進の要因▽保険では7月末に同部会は91.05%の推進率を上げた。2位の部会は64.02%の推進率で、群を抜いてトップの推進。
▽8月から保険料額が上がるので、連絡会では特に保険を最優先として7月22日から7月末までの10日間、10%推進を掲げて取り組み、東住吉北部会が原動力となり、累計で赤道超えの推進率を上げた▽川上課長代理によると部会内11局は成績を競い合い、意識して上げないと部会の推進の足を引っ張ると懸命で、まさに相乗効果が大きい▽野口課長代理は7月、保険では「もうお知らせしましたか」と来局者全員に、「8月から料額が上がるので、今だとこれだけお得になります」と声かけ、効果を上げた。
▽会議では推進に悩んでいる局にいろいろなアドバイスを行い、実績アップにつなげている▽7月で一番効果的だったのは「全社員1件以上の保険成約の確保」。局長も含めて毎日、全員の獲得件数を一覧表にして件数獲得を煽った。その結果、全員が1件以上の成果を上げた。1番は柴田課長の36件。3件以上がほとんどで大きな成果。
▽貯金の集中満期では、柴田課長は早め早めのリストアップ、電話、訪問の取り組みを強調。留守でも訪問してプレゼントを置いてくることが有効。「日頃から窓口では何でも相談してください」とよろず相談を実践している。その結果、「あんたが言うのだから郵便局にするわ」と成功に結びついてくる▽9月から年賀はがきの印刷や販売準備を始めている。野口課長代理は郵便局として、年賀はがきを目標達成するのは当たり前▽物販は買ってもらった人に「どうでしたか?」と必ず感想を聞くことがコツで次へつながる。

  来局して良かったと
  思ってもらうのが大事
【柴田和彦課長が語る保険等販売の秘訣】
▽1日10人以上に窓口で声をかける。「積み立てをされていますか」「保障をお持ちですか」「かんぽのことを聞かれたことはありますか」▽「かんぽは掛け捨てが少なく、先のご自身に積み立てすることができます」と話すことが肝心。プラン表を見せ、視覚的に訴えながら話す▽お客さまからのサインを逃さない▽分かりやすく説明できる能力を身に付ける▽顔馴染みの人、知らない人にも声をかけ、天候のことなどを挟んで話すことが大事。
▽近くに郵便局も多く、心がけているのは、来局者に「この郵便局に来て良かった」と思われるようにすること▽成約までの時間では即決が約30分、1時間以上は話をしないようにしている▽常に笑顔で心と身体の体調を整えていることが大切▽日頃からどのように提案したら自分自身から商品を買ってもらえるのかを考えるのが秘訣。

  集中満期は
 早め早めの取組み
〈集中満期について〉
▽1日に1~3件ぐらい訪問する▽「手続きしたい」と話をして、プレゼントを差し上げる旨をお知らせすることが大事である▽あと10年間置くとの返事であれば違う置き方があることを話す。定額貯金、かんぽの話へ持っていく方法があることを話す▽引き出すという場合にも同じ対応に心がけ、「あの人に対応してもらって良かった」と思ってもらうことが重要である。

  CSリーダーが臨局
  4Sなどをチェック
■総務―黒田博之副統括局長(東住吉今川)
▽CSリーダーが7月、各局をミステリーショッパーとして私服で臨局した。挨拶をはじめ、同局が4S、CS、ESに取り組んでいるのかどうかなど7項目にわたりチェックしている。来春1月にもミステリーショッパー第2回を実施する。郵便局を社員の目でチェックしているのが特徴である。

  トップセールスに
  年賀は期待
■郵便・物販―池田賢一郎副統括局長(大阪平野本町)
▽かもめ~るは昨年に引き続100%突破した。東成部会が牽引的な役割を果たし、大口の事業所をトップセールスで獲得したのが効果を上げた▽9月から年賀はがき販売のDMに取り組んでいる。若年層の拡大に向けた販売に期待している▽カボスの販売個数はトータルで9089個と近畿管内でトップで社員の努力に感謝したい▽「真田氏家系図と真田十勇士」など、大河ドラマの真田丸関連のフレーム切手が好調な売れ行き▽ヘルメスソースの販売増を図りたい。

■貯金―川田隆義副統括局長(東成深江橋)
▽本年度は総貯金純増額アップを目指し、ニューマネーの獲得、定定純増と年金・給与の獲得である▽集中満期は全力で集める、思い切り集める、徹底的に集める支社方針で、定期性貯金、投資信託・変額年金保険、かんぽ、がん保険等へ持っていく▽貯金の意識統一を図るため、月1回の営業推進会議を開いている。新しい施策に取り組む際には、副部会長会議を開いて浸透を図る。
▽VIPを活用して毎月、取り組むルーティン化を図ることにしている。集中満期は3年間続くのでルーティン化が重要となる▽遅れている局には副部会長が臨局して、挽回策を講じる▽都市部では集中満期の消化率が落ちている。住所に家のない、亡くなっているケースもあり、電話3回よりも訪問1回に力を入れて欲しいと訴えている。そのほか、100万円の満期だと、「更にもう50万円どうですか」と上乗せてして、再預入率アップを図る。集中満期は郵便局長と地域との信頼関係が結果として表れるので、地道に頑張ろうと呼びかける。

  市東塾で技術向上
  早期達成目指す
■保険―前島(まえしま)隆弘副統括局長(東住吉南田辺五)
▽7月22日~末までの10日間、全部会全局がかんぽ最優先で営業に取り組み、大きな成果を上げた。10日間で17%の実績を上げ、累計では57.89%と赤道超えとなった▽8人のリーダーの活躍が顕著だった。
▽社員育成を目指した市東塾の成果が大きい。市東塾は▽スキルアップコースA(保険募集経験5年未満)▽スキルアップコースB(基本的な保険業務の取り扱いができる)▽エキスパートコースA(前年度実績20~40万円)▽エキスパートコースB(前年度実績30~70万円)▽ロープレコース(4~5月の2か月間で実績3万円未満)▽優績者コース(本年度実績上位10人程度)の6コースで、保険のスキルアップを図った。これが成果を上げ、12月末の早期目標達成を目指している。


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