「通信文化新報」特集記事詳細

 年/月

第6846号

【主な記事】

活動量を増やし、やり抜く増収・増益
新潟県下越北部連絡会
川﨑文郎統括局長
紫雲寺郵便局

 新潟県下越北部地区連絡会は、本社の2016年度防犯表彰に輝いた。27年以上の期間にわたり犯罪が発生していない連絡会として表彰されたもので、信越管内では同連絡会だけである。本年度、連絡会の統括局長に就任した紫雲寺郵便局の川﨑文郎局長は、長年にわたり社員の防犯意識向上に取り組んだ結果と高く評価する。2人局が半分を占めるだけに、営業的には厳しい面があるものの、前年度は全社員に最後までやり抜く姿勢が見られ成果を上げた。本年度は、さらにきめ細かな個別対話などによって営業の意識付けの徹底を図り、全員一丸となって連絡会全体の増収・増益をやり抜こうと呼びかけている。

 川﨑局長は平成16年に紫雲寺局長になり、力を入れたのは社員育成。副局長の経験から、全員の前で話してもなかなか個人までにはうまく伝わらない。個別対話によって、営業の意識づけを行うのが最適な方法だと強調する。
 28年度に下越北地区連絡会の統括局長に就任した。エリア局64の半数は2人局。そのため、収益の上がる局と上がらない局のマネジメントには配慮しながら、連絡会全体が増収・増益につながるように戦略的に取り組むことにしている。
 本年度のスローガンは「創意と工夫で営業活動量を増やし、やり抜こう増収・増益」。これからも営業・防犯のスキルの向上に力を注ぐ。防犯のスキル向上の結果、長年(27年間)犯罪が発覚していない連絡会として、本社の本年度防犯表彰を受賞した。20年間以上犯罪がなく表彰されたのは信越管内では同連絡会だけである。
 川﨑統括局長は長年にわたり社員の防犯に対する意識向上を図ってきた成果だと強調する。山田裕副統括局長(岡方)によると、毎月行っている副部会長以上が出席する防犯会議で部会の悩みなどを話したり、臨局した際には局長と社員と個別対話を行うなど、きめ細かな防犯意識の浸透や防犯重点項目の理解度を深める防犯スキルアップ研修の成果が大きいとみている。
 スキルアップ研修では防犯重点ルールの意識の徹底を図るために、社員同士で話し合うグループ討議が効果を上げている。また、人的依存度が高いサービスを提供している会社であり、人材は最も大切な財産であるところから、社員全員と家族に向けて、信越支社の川野陽一支社長と川﨑統括局長との連名で防犯について呼びかける暑中見舞状を送付しているのも、防犯の意識を浸透させる上で大きな役割を果たしている。
 川﨑統括局長は前年度の営業では役員局長に臨局して指導してもらった。結果的には目標達成できなかった部分もあるが、全体的には社員が最後までやり抜こうとした努力が見られると高く評価している。
 本年度、これから郵便、貯金の副統括局長には部会長と一緒になって臨局してもらいたいと強調した。前年度と同じようにしていては、目標必達も厳しくなると判断して、創意と工夫で営業活動量を増やしてもらいたいと切望している。営業活動量を増やすために臨局して、なぜ、伸びないのか、悩んでいるのは何なのかをしっかりと指導してほしいとしている。
 地域貢献活動では様々な取り組みを見せているが、その一つ、認知症に対する理解を深めるために郵便局社員を対象とした「認知症サポーター養成講座」に参加した。参加した社員は「日常業務に役立てたい」と意欲的だった。
 川﨑統括局長は上司が部下を見抜くのに3年かかるが、部下が上司を見抜くのには3日で十分との例を挙げて、上司はそれを十分に配慮しながら、部下の指導に当たってほしいと促している。
 本年度、機能重視マネジメントによって、窓口部長が渉外社員、窓口社員を指導している。経営会議を開いて、役職者からきちんと社員へ施策を浸透させてから、個別対話によって意識の浸透を図ることが最適な方法と指摘する。「『酒、鮭、情け』の連絡会であり、全員が一丸となって増収・増益をやり抜こうと呼びかけている。

  本社の防犯表彰に輝く
■総務担当―山田裕副統括局長(岡方)
▽長年にわたり、犯罪が発覚していないということで、本社の本年度防犯表彰の栄に浴した。27年間にわたり発覚していない功績で表彰された▽防犯重点ルール項目の理解度を深めるために、全社員を対象に防犯スキルアップ研修を開催していることや、毎月開催している副部会長以上出席の防犯会議の成果が大きい。人的依存度の高いサービスを提供しているので、人材は最も大切な財産であるとの観点から行っている。

  大きい一体営業の成果
■郵便・物販―高橋浩幸副統括局長(菅谷)
▽前年度は郵便収入、ゆうパックで目標達成し2年連続目標達成した。社員の努力に非常に感謝したい▽物販も目標達成してここ数年来、目標達成している。要因は頒布会の好調な販売にある。信越管内は頒布会をターゲット12として局毎に社員数割りで指標を設定している。これが物販目標の6割を占めており、管理者も一丸となって取り組んでいるのが効果を上げている。
▽郵便収入の面では一体営業の取組が大きい。単マネの営業担当の郵便部長とエリア局との同行募集が基本、そのために窓口では盛んに情報等のヒアリング等を行っている。ほとんどがトップセールスだが、今後は社員によるマイスター認定が実績向上の鍵を握る▽年賀はがき販売は厳しかった。個人のお得意さま事業所関係が減少していることが大きい。これを巻き返すにはタウン年賀、DM年賀等のビジネス年賀を中心に取り組むことが大事▽本年度、郵便収入確保には一体営業は必要不可欠。
▽かもめ~るは好調に推移しており、DMかもめが効果を上げている。現在、事業所をスポンサーとする防犯かもめタウン、熱中症予防かもめタウンに連絡会を挙げて取り組んでいる▽地場産業の起こしでは特産の笹だんごの販売が好調で、時期は4~6月。ゆうパックで3500個ぐらいの実績を有する。笹だんごは各家庭で作られているので、確実に増加しており、今後の販売増が期待される。

  集中満期に全力を注ぐ
■貯金―大沼豊副統括局長(聖籠)
▽前年度、純増は2月頃まで管内トップで推移していた。3月になると農家が農機具を買ったり、ハウスの修繕などで払いが多くなり純増が厳しくなった▽本年度は限度額の引き上げに伴う好条件があり、好調に推移している。
▽8月からは単マネ局の5局と一緒になって、集中満期のお知らせのチラシを全戸配布することにしている▽集中満期の取組では8月期「信越支社長杯~NGT+72推奨~」に取り組む。Nはニューカスタマー(新規顧客)、Gはゲット、Tはトリプル(定定新規・年金・投信)推奨+満期再預入率72%必達に挑む。集中満期のスタートの8月末で72%以上の確保を図ることにしている。2か月間で72%やろうというものを1か月間で確保することにしている。
▽年金の支給日である偶数月には大幅に総貯金が増える。これも特徴の一つだろう▽年金自動受け取りについては、年金の相談だけではなく、セカンドライフセミナーとして、退職者向けの資産運用のお知らせを行っている。昨年は単マネ局と連携して年金相談会を10回ぐらい行った。平日に開催したので、集客に苦労した。土曜日だと結構な集客がある。これから年金自動受け取りの獲得には力を入れたい。
▽本年度は営業推進リーダーとインストラクターが大幅に変わった。インストラクターは行動力が旺盛で各局を臨局している。推進リーダーと副部会長が一緒になって各局を臨局して営業を盛り上げているので大いに期待したい。

  ライフプラン相談会  スキルアップに貢献
■保険―松本誠副統括局長(越後大島駅前)
▽前年度、保険は目標達成し管内8位だった▽本年度は例年通りスタートダッシュが良く、順調に推進している▽副部会長がしっかりと推進管理を行っており、6月末で独自の推進ガイドラインを設けて、達していない局を激励し効果を上げた▽前年度、9月と12月に支社長杯のイベントがあり、力を入れて取り組み成功した。本年度も力を入れることにしている▽本年度3回ぐらい、かんぽカウンターセールス研修を行い、成果を上げることにしている。
▽確実に成果を上げているのがライフプラン相談会。主に土・日曜日に開催する。1か月前からアポ取りをしているので、14、15人来局し、ブースを三つぐらい設けて成果を上げている。また、社員のスキルアップにも大きく貢献している。
▽特に金子美智子インストラクターがライフプラン相談会での成功事例を紹介するなど、活発な営業指導に定評がある。例えば、ある局では窓口社員と渉外社員が2人1組で、お客さまと対応し、事前準備でのシート読み、イメージトレーニング、初めのあいさつからお客さまとの距離の縮め方、商談の流れ、即決の技はもとより、次回アポの取り方、翌日からの後追いときめ細かく指導しており、社員からは非常に勉強になったとの感想。また、夏のサンクスキャンぺーンの成功事例を紹介し、指導力を発揮している。
▽窓口社員がどうしても都合がつかない場合、お客さまに連絡して、土・日曜日に機動力のある渉外社員に訪問してもらうトスアップも成果を上げている。土・日曜日だと、高齢のお客さまに保険を勧める際に、若い人の同席が可能なのでお客さまから喜ばれている。


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