「通信文化新報」特集記事詳細

 年/月

第6841号

【主な記事】

日本郵便 広がる出前授業
夏のおたよりを出そう

 日本郵便は平成22年度から「手紙の書き方体験授業」の取組みを行っている。この中で希望校に対して、社員または青少年ペンフレンドクラブ所属のPFCアドバイザーを講師とする出前授業を実施している。「手紙の書き方体験授業を実施する際に、どのように教えたらよいか分からない」という、
手紙のやり取り経験が浅い若手教師等からの声に応えて行っているもので、手紙の書き方テキストに沿ってはがきの表裏を書き、郵便ポストへ投函するところまでを授業として実施している。

 7月5日、東京都昭島市立光華小学校(真如むつ子校長)で、「夏のおたよりを出そう」というテーマの出前授業が2年3組の国語の時間に行われ、PFCアドバイザーの清水章子さんが講師を務めた。
 授業では、日本郵便が「手紙の書き方体験授業」を申し込んだ学校に無償で配布している「手紙の書き方テキスト」と「夏のおたよりテキスト」(補助教材)、かもめ~るを使用。
 まずは、おたよりを出す相手の郵便番号、住所、名前、何を伝えるかなどを記した宿題のプリントを持参しているか確認。保育園の時の友達に手紙を書いた、習い事の先生から手紙をもらったなど、手紙のやり取りを経験したことがある子は半分以上いた。
 清水さんは初めに、うちわに書かれた手紙や、大きなはがきに書かれた手紙、段ボールに書いた手紙などを見せ、いろいろなおたよりがあることを紹介。
 それらも全て、住所と名前を書いて、切手を貼ってポストに差し出すと、ちゃんと郵便局の人が届けてくれることを説明すると、子どもたちはみんな驚いていた。
 かもめ~ると普通のはがきを見比べて、かもめ~るは印刷されている切手部分が夏っぽいデザインであることやくじがついていること、はがきはどちらが表か裏かなどを学んだ。
 「相手の住所は右側を鉛筆1本分空けて書く」「数字を漢数字に直して書いてみよう」などのアドバイスとともに、テキストの手本も参考にしながら、かもめ~るの表面に相手の郵便番号、名前、住所、自分の住所、名前、郵便番号を、正しい姿勢で鉛筆を持って書いていった。
 裏面を書くにあたり、はがきの裏返し方をまずは確認。残暑見舞いと暑中見舞いの違いや、前文、本文、末文で組み立てられることを学び、かもめ~るに実際に書いていった。
 日本郵便で用意した夏のイラスト(ひまわり、花火、夏野菜、朝顔、スイカ、クワガタ)を配り、それを参考にして色鉛筆などで絵を描いていき、完成した人から順に、自分の名前の頭文字の消しゴムはんこを押して完成。
 宿題プリントのおかげでスムーズに授業が進み、みんな一生懸命に思い思いのおたよりを書き上げた。
 清水さんが「今日は楽しかったですか?もっとおたよりを書きたくなった人!」と聞くと、みんな「はーい!」と元気いっぱいに手を挙げて答えていた。



>戻る

ページTOPへ