「通信文化新報」特集記事詳細

 年/月

第6837号

【主な記事】

全国トップの実績、さらにチャレンジ
北海道北後志連絡会
渡辺和幸統括局長
朝里郵便局長

 「営業は強い」と定評のある北海道北後志地区連絡会(渡辺和幸統括局長/朝里)。昨年度は本社営業表彰(Eグループ)の総合で全国トップの成績を収めた。牽引力となったのは貯金営業、中でも定定新規が全国トップで推移したのが際立っている。社員に毎日の推進の意識づけを徹底し、営業を支えたのが3部会の副部会長の活躍。渡辺統括局長は本年度に統括局長に就任、掲げたスローガンは“チャレンジ”。連絡会の全員が一丸となってチャレンジに燃えてさらなる実績向上に挑んでいる。

 渡辺統括局長は平成11年に小樽若竹局長、21年に朝里局長に就任し、本年度から北海道北後志地区連絡会の統括局長に就任した。新年度のスローガンは“チャレンジ”。営業では北海道管内の牽引的な役割を担っており、期待はますます大きい。常にトップクラスの位置にいて、組織業績評価点は向上している。社員にとっても高い目標に向かって努力することが自己成長につながっている。
 前年度、本社営業表彰成績の総合表彰ではEグループで全国トップ。北海道支社の総合表彰でもCグループでトップだった。特に牽引力となったのは貯金で、総合ではEグループで全国トップの成績で、中でも定定新規は138.46%と断トツの推進を上げたのが目立っている。年金口座も165.26%の推進率を上げた。
 貯金担当の工藤健一副統括局長(小樽長橋)が要因として挙げたのは、日々の推進に対する意識づけの徹底であり、3月31日まで毎日、意識を切らさなかった社員の努力を高く評価している。渡辺統括局長は、本年度も引き続きすべての営業でトップクラスを目指す。成績では、さらに前年度を上回るよう新たなチャレンジを全員に呼びかけている。
 機能重視のマネジメントについては単マネ局、エリア局がそれぞれの強みを活かして連携し、面としての営業活動を展開することにしている。窓口社員は郵便局の顔であり、業務、営業向上の重要なポジション。渡辺統括局長は使命感を持って、環境の変化に対応して、自分たちのこれまでのやり方から脱却するよう要請している。
 連絡会の全体の営業では三事業の副部会長の活躍が目立っており、副部会長が強力に引っ張っていることが特徴。前年度、金融部門の貯金が全国トップになったのは、とりわけ2人のインストラクターが果たした貢献度が大きく、社員のスキルアップにつながった。
 本年度、渡辺統括局長のモットーは「厳しく、優しく」。統括局長の立場としては厳しく言うが、同じ働く仲間との視点を忘れず、和やかな家族的な雰囲気の下、トップクラスを目指すとしている。郵便局では課長代理の役割、連絡会では副統括局長の役割がキーであり、柱になって機能すると郵便局、連絡会の活性化につながると強調する。
 連絡会ではCSリーダーを置いていない。その役割を各副部会長が果たしている。副部会長はCSリーダーの役割を十分にこなすとともに、部会、連絡会の営業を盛り上げている。例えば前年度、VIPシステムの使い方を副部会長が積極的に習得して、各局を月に2巡し、システム活用の検証や指導に当たり成果を上げた。
 渡辺統括局長は産休や休養明けの社員を積極的に自局に引き取っている。自らの経験から復帰後の仕事は非常に大変で、やめたいとの気持ちになりがちだ。同じ職場の仲間としての視点から、様々な気遣いをすることが、社員の自信へとつながり、長く一緒に仕事できる秘訣だと話す。
 朝里局長として朝里町を明るくする会に所属し、他の局長らと日曜日には率先して花壇に花を植える活動をしている。そのほか、親子マラソンにも参加する。地域のイベントの手伝いや地域の高齢化に伴い、除雪活動のボランティアも行っている。地域活動には積極的に参画するなど、幅広い地域貢献を果たしている。

  副部会長の
  活躍が目立つ
 連絡会はCSリーダーを置かずCSリーダーの役割を副部会長が担っている。郵便・物販では特に副部会長の活躍が目立つ。貯金や保険でも同様だ。これは社員が年々減少していることがある。リーダーの役割を副部会長が十分にこなし、会内全局を月間2回は巡回してシステムをきちんと使い、データを活用しているかどうかの検証や指導を行っている。

  人件費の削減で成果
■連絡会について―横木英男副統括局長(小樽錦町)
▽営業は強いが業務面は弱いとみている。損益では常に収入と費用のバランスを考えている▽勤務時間の弾力化に力を入れており、管内でも人件費の削減幅は一番大きいと分析している▽課題は業務品質の改善で、各局への情報提供を活発に行い、課題克服を目指している。

  意識づけの徹底
■貯金―工藤健一副統括局長(小樽長橋)
▽前年度は本社営業表彰(Eグループ)の総合で全国トップの頂点に立った。定定新規、年金口座がトップの成績▽昨年、秋頃からは全国1位を意識し始め、社員に呼びかけた▽要因は社員への意識づけ。日々の推進に対する各副部会長とインストラクターのチェックが行き届いた。このままだと、遅れるという数字の意識を常に各局が持ち続けたことが大きい。
▽毎日、副統括、副部会長からの日報を出し、各局の毎日の推進に働きかけを続けたことが秘訣▽月間の推進管理では4月が好調でも、5月はゼロからスタートすることを全局に浸透させた▽日報の内容が抜群で、例えば3月31日の副統括の日報では、年度トータルで連絡会が全国トップで走り切り、社員の並々ならぬ努力の積み重ねが大きな成果につながったと感謝するメッセージを出している。特に副部会長の日報のメッセージは、各局の状況に応じた細かな内容で、果たした貢献は大きい。
▽遅延局には副統括局長と副部会長と一緒に訪問して、実態を把握してアドバイスを行い成功した▽各局のゆうちょの窓口営業体制チェックシートを副部会長が確認している。総貯金純増額、定定新規預入額、定額満期再吸収などについて、個局カウント方法や部会カウント方法を把握しているかなど、社員に取組事項をチェックさせ共有化を図ったのが大きい▽集中満期の対策では保険など、わが社の商品で全部回収することを呼びかけている▽これは保険、郵便も同様だが、副部会長が1か月間、部会の各局を2巡し検証している。

  ほめて、やる気を
■保険―近藤英次副統括局長(小樽駅前)
▽前年度は管内2位だった▽本年度はトップを目指している▽本年度、新入社員、1年目、2年目を対象にインストラクターが講師になって、スクーリング講習を行い、スキルアップを図り実績向上に挑む▽前年度は支社の最高優績旗を獲得できなかったので、その奪還を図る。
▽副統括局長の日報は頑張っている社員の名前を挙げてほめる内容で、盛り上げるよう工夫している。5月25日の日報では期間雇用社員の活躍を掲載した。ヤレヤレというばかりでは社員が動かない、やる気をあおることで、活動量を増やしてもらいたいと思っている。
▽今回、特約保険料額は目標額となった▽インストラクターは保険・貯金営業の両方を指導する金融のインストラクターになっている。営業ではお客さまとの距離を縮めることが一番と、たわいのない話や無駄話をするのが効果的で、どれだけお客さまと人間関係を築けるかどうかがポイントとしている。両インストラクターは各局を訪問して、窓口業務を手伝いながら、アドバイスを送り効果を上げている。

  多様なふるさと小包
■郵便・物販―池田光晴副統括局長(小樽産業会館内)
▽郵便収入の挽回策を図り、成績は5年連続で伸びている。観光産業で頑張ろうとの副部会長の活躍が大きく、地元の企業者や中小企業者とタイアップしてふるさと小包を開発している。
▽4、5月は「アスパラガス」、6、7月は「らいでんメロン」、7、8月は「スイートコーン」、9、10月は「じゃがいも」、1、3月は「魚や炉端焼きセット」、そのほか、部会では7月の「さくらんぼ」、2月から4月まで「小樽あんかけ焼きそば」、12月から2月までは「なると」(若鳥のからあげ)など、数多くのふるさと小包を開発している。▽11、12月はデパートとの提携による歳暮がある。いずれも3部会の副部会長が交渉して手がけたもので、郵便収入とゆうパックの増加につながっている。
▽ふるさと小包はこれまで何十年もかけて開発して、各局で取り組んできたもの。当初1000個取り扱う計画でも、思わぬ不作の時がある。中小企業とのタイアップなので、何とか挽回策を考えないといけない。ここに副部会長の涙ぐましい努力の苦労がある▽一体営業は1局1事業所以上の新規獲得を指標に掲げて取り組み、前年度は全局が達成し成果を上げた▽前年度、郵便収入とゆうパックを合わせたのが全国2位、物販は全国6位の成績だった。


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