「通信文化新報」特集記事詳細

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第6836号

【主な記事】

ビジネス展開で友好
日本郵便とラ・ポスト

 フランス郵政公社(ラ・ポスト)の子会社・フィラポストが日本郵便の切手印刷事業者として認定されたことを記念して、駐日フランス大使主催のレセプションが6月10日、駐日フランス大使公邸で開かれた。
 髙橋亨社長、稲澤徹専務執行役員、目時政彦執行役員をはじめ、ラ・ポストのフィラポスト室長ら関係者が招待され、今後のビジネス展開に向けて友好を深めた。
 レセプションではまず、ティエリー・ダナ駐日フランス大使が「日本とフランスは長い間、友好関係を築いてきた。両国の共通点は、長い郵便の歴史、切手や手紙を書くことに愛着を持っていることなどがある。この度、フランスの印刷技術が認められ、パートナーシップを築くことができた。さらに確固たるものとなることを期待している。日仏パートナーシップを深めるためにアイデアがある。2018年に開催予定の日仏交流160周年記念イベントに、日仏合作の切手を両国で発行するのもよいのではないか」と今後の積極的な交流を勧めた。
 髙橋社長は「ラ・ポストとはトップや管理者同士で、国際郵便・環境・手紙振興と郵趣・交流を有益と考える分野で関係を深めている。ラ・ポストは運送だけでなく、貯金・保険、窓口を活用して様々なビジネスをしていこうとしている世界でも数少ない事業体。就任以来、毎年1回以上はフィリップ・バール総裁と会ってビジネスの話をしている。本日の協力関係もバール総裁との話の中で進展したもの。フィラポストが発行する斬新なデザインの切手を拝見していて、両社の関係はますます進むのではないかと思っている」とあいさつした。
 日本郵便では2015年度は50種類の特殊切手が発行され、667億円の売上。ラ・ポストとの交流により、日本郵便の「みまもりサービス」をラ・ポストでも実施するようになったほか、日本郵便でもラ・ポストの女性活躍への取り組みや環境に配慮した車両などを一部取り入れている。
 続いてラ・ポストフィラポスト室のジル・リヴシッツ室長が「日本郵便の指名競争入札の参加資格を得られ、発注をいただけることは最も素晴らしい実績だと考えている。我々の世界戦略の第一歩であり、本業の切手の印刷で展開できることを誇りに思っている」と述べた。フィラポストでは、シールタイプの切手シートや凹版印刷も売り込みたいという。
 この後、プレゼントの交換が行われた。髙橋社長からダナ大使にフィラポストで印刷した切手シート、リヴシッツ室長にはぽすくまのぬいぐるみが手渡された。
 稲澤専務執行役員からはエリック・ボードリヤール副室長にぽすみるくのぬいぐるみが、お返しに同切手シートが贈られた。また、リヴシッツ室長から髙橋社長とダナ大使に、フィラポスト印刷の切手シート・発行記念日押印付きが贈られた。レセプションでは、関係者らが和やかに歓談、交流を深めた。



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