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第6828号

【主な記事】

成長の原動力は社員一人ひとり
第83回郵政記念日中央式典
30年表彰は5453人
4人・3団体に感謝状

 第83回郵政記念日中央式典が4月20日、東京都千代田区の帝国ホテルで行われた。全国で5453人が30年永年勤続功労表彰され、そのうち中央式典には367人が出席した。郵政事業への貢献では4人・3団体に感謝状が贈られた。

 郵政記念日は1871年(明治4)4月20日にそれまでの飛脚制度から近代的な新式郵便制度が東京—大阪間で開始されたことを記念して、1934年(昭和9)に「逓信記念日」が制定された。その後、郵政記念日、逓信記念日と変遷したが、2001年(平成13)の中央省庁再編に伴い、再び郵政記念日の名称で実施されている。
 式典では日本郵政の長門正貢社長が「郵政グループは1871年の創業以来、温かいサービスを全国に届けてきた。親しみやすい・信頼できるという評判をいただき、145年の歴史を誇りに思っている。時代は変化しており、日本中のお客さまはもちろん、これからは世界のお客さまにも貢献したいと考えている」と強調した。
 また「新しい時代のニーズに応えるため、従来の三事業のみならず、新たなサービスを開拓して、常に日本郵政グループは進化し続けなければならない。新しい歴史を作るのがミッション。そのためには働く社員が元気で充実感を持って幸せであることが大事。成長の原動力は社員一人ひとりにある。表彰を受けた皆さまはこれまでの経験と業績をてこに、グループをけん引していただきたい」とあいさつした。
 30年永年勤続功労表彰は日本郵政が59人(31人が出席)、日本郵便が4799人(278人が出席)、ゆうちょ銀行が453人(38人が出席)、かんぽ生命保険が142人(20人が出席)。
 式典に出席した30年永年勤続表彰者は、一人ひとり名前を読み上げられ、代表者に各社長から表彰状が手渡された。
 日本郵政はかんぽの宿大和平群の平野克彦総支配人に長門社長から、日本郵便は八王子並木町郵便局の福嶋浩之局長に髙橋亨社長から、ゆうちょ銀行は秋田パートナーセンターの坂本健治所長に池田憲人社長から、かんぽ生命は本社営業指導育成部の鳥山年彦広域エリアインストラクターに石井雅実社長から表彰状が手渡された。
 郵政事業に貢献した個人と団体には各社長から感謝状が手渡された。日本郵政からは、はがきの名文コンクールの開催などに尽力した堺屋太一さん、「一筆啓上賞」を主催し手紙の魅力を発信した「福井県坂井市」、故・中西重思氏の遺志を活かし、在職中に死亡した郵政職員の子弟のために設立された「中西重思・遺児育英基金」へ贈られた。
 日本郵便からは、旭川中央郵便局などで絵手紙教室の開催など絵手紙の楽しさや素晴らしさを伝えた根本春恵さん、サンタクロースとの手紙のやりとりを推進し全国での展示会を開催するなど手紙文化の普及に貢献した「財団法人日本・フィンランドサンタクロース協会」、ゆうちょ銀行からは、貯金箱コンクールの審査員を務めるなど貯金事業の普及振興に貢献した尾登誠一さん、かんぽ生命保険からはラジオ体操の指導者としてその普及に尽力した石川哲三さんが選ばれた。
 受賞者を代表して富士宮郵便局の斎藤博集配営業部総括課長が「長門社長から心に響くお祝いの言葉を賜り光栄に思う。また上司、先輩の温かいご支援と支えてくださった地域の皆さまに深く感謝申し上げたい。私は郵便配達一筋でやってきたが、うれしかったこと辛かったことが脳裏に浮かぶ。30年間、厳しい寒さ、暑さや風雨・風雪の中でも配達ができたのはお客さまの笑顔とありがとうという感謝の言葉、上司や先輩の励ましの言葉、家族の支えがあったから。この栄誉と感激を胸に刻み、先輩が築いてこられた輝かしい伝統の精神を受け継ぎ、誇りと責任をもって全身全霊を傾けて、事業の発展のため邁進していきたい」と答辞を述べた。



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